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コロナ禍におけるアメリカのゲーム大会に参加するためのいろは

最終更新:2021/12/24

この記事は寝椅子さん企画のスマブラ Advent Calendar 2021の12/23(木)記事です。

皆さん初めまして。aMSaといいます。
先日2021/12/07-12/20の期間、アメリカで行われた招待制スマブラDX大会
 Smash Summit 12 (カリフォルニア州 12/9-12)
世界中のスマブラプレイヤーが集まる大会
 Smash World Tour (フロリダ州 12/17-19)
の二つの大会に参加し、日本に帰国しました。結果はどちらも5位。日本からも応援いただきありがとうございます。

本記事はオフレポではなく、コロナ渦における海外遠征の仕方とその後のリスクについて実体験を基にお伝えしたいと思います。今後Genesis 8などの大型海外大会が控える中で大会への参加、見学などを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

はじめにおおまかに内容を伝えると

  • つねに最新の情報を追うこと

  • 出発の一か月前から必要書類を準備すること

  • PCR検査に思ったより手間とお金がかかるのに気を付けること

  • 帰国後2週間隔離状態になること前提で仕事や学校と日程を調整すること

となります。ではどうぞ!

情報の追い方を知ろう

まずはじめに、海外渡航の際に必要な情報はネットで調べただけでも多くあります。ページによっては最新版に更新されておらず、古い情報になっている可能性があります。私の今回の遠征中でも直前で情報が更新されたものがいくつかありました。
基本的に一次情報を追うことが一番大切ですが、一次情報先が英語であったり、サイト内に情報がうまくまとまってなかったりしてどこで見つかるのかわかりにくいため、私は下記のANAのページを基に必要な情報を集めました。

〇日本・海外の出入国情報について
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/coronavirus-travel-information/immigration/

ここはANAでまとめた情報だけでなく、一次情報先のリンクもまとめられているので、最新情報を追いやすいかと思います。

繰り返しになりますが、最新情報を常に追うように意識してください。

日本→アメリカ 出国に必要なもの

今回 日本→アメリカ の出国の際に追加で必要だったものは
 ①ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)
 ②PCR検査の海外渡航用 陰性証明書(出発日の前日に検査したもの)
 ③誓約書(Attestation)
 ④ウェブ上で
Traveler Formの入力 ※ロサンゼルス渡航の場合のみ
の4点です。順を追ってみていきます。
※パスポートやESTAなどもともと必要なものは省略しています。

①ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)

こちらは各自治体で発行できますが、窓口で発行することはできず郵送のみでの受付のところが多くなっており、おおよそ郵送申請から発行まで早くとも一週間ほどかかります。
私の場合ワクチン接種記録システム(VRS)になぜか接種記録が入力されていなかったというトラブルにあったため、諸々の確認で発行まで三週間ほどかかってしまいました。
遠征予定されている方はこちらお早めに発行ください。
※12/20頃から自治体によってはマイナンバーカードがあれば電子版の発行も可能になったそうなので、そちらも利用が可能かどうか確認すると良いかと思います。

②PCR検査の海外渡航用 陰性証明書(出発日の前日に検査したもの)

以前までは72時間以内にPCR検査を受ければよかったのですが、オミクロン株の流行に伴い、出発日の前日までにPCR検査を受ける必要がでました。
出発時間から起算して24時間以内なのか出発日の前日であれば問題ないのか、私では判断できなかったので、念のため出発時間から起算して24時間以内にPCR検査を受けることにしました。
検査の結果無事陰性でしたが、最速で結果を出しさらに海外渡航用の陰性証明書を発行する必要があるため場所によっては20,000円~40,000円ほどの費用がかかります。
参考までに私は43,000円かかりました。
中々金額がバカにならないので、早めに良い場所を調べておくと良いかと思います。私は二度と同じところは使いません。

③宣誓書(Attestation)

宣誓書とは搭乗手続き前に提出が必要な英語の書類です。指定されたフォーマットに沿って記入します。
書き方がわからない場合は白紙のまま印刷したものをもっていき、チェックイン時に尋ねるのが良いかと思います。

こういうやつ。チェックしたり名前書いたりします。
フォーマットのリンクをここに張ると情報が古くなる可能性があるため、
一次情報先を参照ください。

④ウェブ上でTraveler Formの入力 ※ロサンゼルス渡航の場合のみ

ロサンゼルスのみウェブ上でTraveler Formというものを入力する必要があります。
これを逃すと罰金等の対象になるため、注意が必要です。
フォーマットに入力が終わったら結果ページの画像を取得することを忘れずに。掲示を求められることがあります。

こういうページ。全部英語で書きます。

これらがそろえばいよいよアメリカのゲーム大会に遠征が可能となります。
機内および現地では都度マスクが必要になるのでマスクをお忘れなく。

アメリカ→日本 入国に必要なもの

次に現地で大会を終え日本に戻ってくるときに必要なものをまとめました。

 ①検査証明書 フォーマットはこちら
 ②指定サイトでの
質問票の回答後のQRコード
 ③指定アプリのインストール 
詳細はこちら
 ④誓約書の提出


こちらも順番に見ていきます。

①検査証明書 フォーマットはこちら

これが一番大変です。アメリカを出国する72時間以内にPCR検査を行い、その結果を指定したフォーマットに記載してもらいます。現時点では下記フォーマットとなっています。

アメリカ現地でPCR検査を受け、その際にこちらのフォーマットを事前に印刷したものを手渡しますが、記載されている内容をよく確認しないと帰りの飛行機に搭乗できないことがあります。
今回のSmash World Tourでは私とインゲンさんの書類の生年月日に間違った日付が記載されていたり、れあさんの結果判明日・検体採取日時が正確に記載されていない、ということがありました。

現地でPCR検査を行った際、現場の方が上記フォーマットで記載することに慣れているわけではありません。
記載内容が問題ないかどうか、何度も確認するようにしましょう。
また、PCR検査の手順は一人だけではなかなか難しいので、現地の英語話者に助けてもらったほうが良いかと思います。

②指定サイトでの質問票の回答後のQRコード

アメリカでチェックインする際に事前に質問票というものに回答する必要があります。日本語なのでご安心を。
搭乗する飛行機や帰国後の隔離施設などを詳細記載します。
入力が完了すると最後にQRコードが発行されますので、このQRコードと検査証明書の二点をチェックイン時に見せることで、とりあえず日本行きの飛行機に乗ることができます。
QRコードを掲示を要求される際には「Questionnaire(質問票)」という単語さえ聞き取れればこれのことだと判断できます。

日本語なのでご安心を

③指定アプリのインストール 詳細はこちら

ここから先は日本に到着してから検疫等で必要な手続きです。
入国者健康居所確認アプリ MySOSと接触確認アプリCOCOAの二点をインストールする必要があります。スマホの容量には余裕を持たせておきましょう。

④誓約書の提出 詳細はこちら
私の時は帰国の際の飛行機の中で誓約書の書類をいただきました。ボールペンなどを持っておくと便利かと思います。
良く内容を読んで中身を記入します。

14日間の隔離期間

さてこれで帰国となりますが、まだまだ安心できません。
日本に帰国後ですが、12/25(土)より米国全土より帰国した方には
検疫所が確保する宿泊施設で入国後3日間待機を求められています。
現在の詳細はこちら

12/24時点でのリスト

つまり現状のままだとアメリカから帰国した際には検疫所の支持に従い、最低でも三日間待機となります。そして待機が終わった際は現地のホテルで解散するのではなく、一度元の空港にバスで戻されます。
そしてその後レンタカー、ハイヤー、家族の迎えなどで空港から自宅等の待機場所に戻り、全14日間の待機期間を経て元の生活に戻ることができます。

私の場合は12/21に帰国し、諸々の手続きが終わったのち、羽田空港から専用のバスで案内され、埼玉の某宿泊施設に3日間隔離となりました。
これは私がSmash Summit 12に参加していたため、当時はカリフォルニア州が隔離指定の地域となったためです。
何事もなければ12/24に待機期間が終了してその後
待機場所→空港→自宅
という流れで自宅に待機し、1/4まで自宅待機すれば問題ない、という予定でした。
しかし、12/22に保健所より連絡をいただき、私が帰国の際に利用した便にて、オミクロン株の陽性者が出てしまったため、私は検査で陰性だったものの、濃厚接触者扱いとなりました。

濃厚接触者扱いとなった場合は待機期間が3日間から14日間に延長され、その間自宅に帰ることはできなくなります。

まとめると

①日本に帰国した際、宿泊施設で待機をもとめる国や地域から帰国したかどうか
(i)該当地域から帰国した場合
→検疫所指定の宿泊施設で指定された期間過ごす。その後自宅待機に切り替え。合わせて合計14日間過ごす。

(ii)そうではない場合
→自宅待機で14日間過ごす

②自宅待機or宿泊待機中に濃厚接触者であると判明したかどうか
(i)濃厚接触者となった場合
→検疫所指定の宿泊施設で待機期間と合わせて14日間過ごす

となります。
今回のSmash World Tourの場合、私以外のメンバーはフロリダ州にしか滞在歴がなく、問題なかったため、私以外のメンバーは基本的には「①-(ii)」のパターンとなります。私は①-(i)のパターンでしたが、濃厚接触者となったため、②-(i)のパターンとなり、12/21-1/4の期間、検疫所指定の場所で宿泊隔離となりました。
クリスマスと年越しはさみしく過ごすことにはなりそうです。

というわけで自分が気を付ける気を付けないにかかわらず、二週間の隔離が発生する可能性があります。
今後海外遠征を予定されている方は二週間の隔離が発生しても問題がないように、在宅勤務が可能かどうか、学生さんは課題などの調整が可能かどうか、しっかりと調整しておくことが大事です。

以上です。少々長文となってしまいましたが、現在の海外大会のハードルは中々高くなっており、日々規制内容も変わってきています。
ただ、それでも世界に挑みたい方は事前にこういったことをしっかり調べて、安心して海外に調整できるようにしていきたいですね。

最後に、繰り返しになりますが本記事はスマブラアドベントカレンダー2021の12/23公開予定の記事でした。
本来はヨッシーに対する愛をひたすら語る記事を作成したかったのですが、自宅に帰ることができず、利用したかったゲーム内の画像などが確保できなかったため急遽内容を変更しております。期待されていた方、また期限通りにあげられなったことは申し訳ありません。。。

12/24の記事はクロマキバレットさんによる下記記事です。ぜひご覧ください。
ユーザー主催のオフライン大会(クロブラ)でやっていること #スマブラAdventCalendar2021
https://chromakeybullet.hatenablog.com/entry/2021/12/24/000000

それでは良い年末をお過ごしください!

aMSa


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