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すごく大人になったね!

不覚にもベッドから落ちた。落ちる時にどうもサイドテーブルに顔面をうちつけたらしい(寝ぼけていたのでよく分からない) 目のまわりが殴られたように青くなって、瞼が切れていた。ちょっと傷が深そうなので眼科に行ったら、5針縫われた。

そんな時、アメリカに住む長女からFaceTime が来て、珍しく彼女の一番上の娘が出て話し相手をしてくれた。彼女は今9歳。私の顔の傷を見て、「痛かった」と聞いた後で、こう尋ねた。

「ベッドから落ちて怪我した時、おじいちゃんは助けてくれた?」

と。そして

「何をしてくれたの?」

と。だから、

「車を運転してくれたり、お料理をしてくれたり・・・」

と答えたら、ちょっと納得したようだった。

私のパートナーのことまで尋ねた彼女の言葉に、ちょっとときめいた。怪我をした私をパートナーがどんな風にケアしてくれているのか、ごく自然に気にかける彼女の気遣いがうれしかった。私が彼女の立場だったら同じように相手のパートナーのことまで尋ねただろうかと、自分のことを思った。

そう言えば、まだ2歳にもならない頃、「はじめてのおつかい」で、みいちゃんが転んで膝小僧を擦りむいた絵を見て叫んでいるビデオがある。今にも泣きそうな声で、

“She drops the money. Owie owie!”(お金を落としちゃった。アーウイ、アーウイ)           * Owieアーウイは「痛い」の幼児語

と自分の膝小僧やほっぺたを悲しそうにさすっていた。

以前、長女が言っていた。この子は他人のことをとても気にかける子だと。同じ保育園に行っていた弟が泣いていた時も「私の弟だから」と言って慰めていたそうだ。学校でも、泣いている子には駆け寄って声をかけるような子らしい。

最近引っ越して学校を変わった彼女に、「新しい学校はどう?」「新しい友達ができた?」などと話しているうちに、彼女の友達の中には「もうボーイフレンドがいる子がいて、キスした子もいる」なんて聞かされて、チョービックリ!

思わず、

「それはとっておきなさい」(そこまで大人にならないで〜)

と叫んでしまった。

「あなたは、すごく大人になったね❗️」




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