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未来の私のために。あの時何に感動したのかを思い出すために。

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今日ときめいた言葉。日常生活で出会った素敵な言葉、心動かされた言葉あるいは事柄について書いています。そんな言葉に出会った時、凡庸な日常が一瞬輝きます。ああ、私は言葉に生かされてい… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

「食べることは生きること、生きることは食べること」ー「誰かのために」の思いがあればこそ。

今日から夫は放浪の旅に出た。車中泊しながら山を登り歩く。行ったら1週間は戻らない。その間、一人きりの生活を満喫する。 もちろん食事などまともに作らない。かなり自堕落な毎日を過ごす。(これ、内緒だけど😅) で、フッと思う。今後一人きりの生活になったら私の食生活はどうなるのだろうか、と。 きっと今のような情熱(⁉️)をもって食事を作ることはないだろうなと思う。そんな気力は湧かないと思う。例え質素な食事でも「誰か」がそれを食べてくれるという思いがあるから、作る気になるのだ。

「世間」という名の見えない圧力ー世間の目、気になりますか?

昔、オーストラリアでテレビを見ていた時、コマーシャルで、 「ちょっとお隣まで砂糖を借りに行って来るわね」 と言った後、車でビューンと走り去るというシーンがあった。家族で見ていてゲラゲラ笑った記憶がある。「お隣」の距離ってどんだけなんだと。 日本の「お隣」とはその距離感が全く違う。こんなスペイシーな空間で生きていたら人との距離感も日本人とは違うのだろうなとその時思った。物理的な距離感と同じように、心理的な距離感も日本人ほど緊密ではないのではないか、と。 日本人なら、「向

またしても日本の学校教育、大丈夫?ー日本人科学者が中国に流出するわけ

(2022年9月2日付朝日新聞から。上海・復旦大学に移った服部素之教授へのインタビュー記事「日本人科学者 なぜ中国へ」から) ここにも変わらない日本型教育体制の弊害が現れている。教授によるとアメリカでも中国でも博士号取得後の若い世代が、次々と自分の研究室を持つような状況にあるのに、日本では「でっち奉公」が長いそうだ。研究室が持てるようになるには、さらに10年ほど余計にかかる場合があるそうだ。 これでは30代40代の早く研究したい研究者は、研究できる環境を求めて海外に流出し

今日ときめいた言葉2 ー「言葉なんか覚えるんじゃなかった」ー言葉の力、信じますか?

(2022年9月16日付 朝日新聞「ことばの暴力と無力 それでも」鷲田清一の言葉から。「折々のことば」2500回に寄せられた氏の寄稿文) 鷲田氏の寄稿文からは、昨今のことばの現状を憂いてはいても、ことばの力をあきらめてはいない思いが伝わってくる。 「口を塞がれても、ことばを失っても、表現が追いつめられているだけで、ことばの可能性が根こぎにされたわけではない。ことばを失いかけていることをはじめて、そしてもっとも痛切に知らせるのもことばだったし、ことばにうなだれる声をもっとも

すごく大人になったね!

不覚にもベッドから落ちた。落ちる時にどうもサイドテーブルに顔面をうちつけたらしい(寝ぼけていたのでよく分からない) 目のまわりが殴られたように青くなって、瞼が切れていた。ちょっと傷が深そうなので眼科に行ったら、5針縫われた。 そんな時、アメリカに住む長女からFaceTime が来て、珍しく彼女の一番上の娘が出て話し相手をしてくれた。彼女は今9歳。私の顔の傷を見て、「痛かった」と聞いた後で、こう尋ねた。 「ベッドから落ちて怪我した時、おじいちゃんは助けてくれた?」 と。そ

寄付のお願いーこんな可愛い呼びかけならつい乗ってしまうでしょう❣️

「寄付してくださ〜い」 とアメリカに住む次女がiMessageにサイトを送って来た。開けてみると彼女の長男の小学校からの寄付の呼びかけ。 おおもとは、小学校の実施するファンドレイジングfundraisingだが、小学生個々人の名前で自分のゴールを設定して自分が寄付を集めるという心憎い方法。 彼の場合は、設定額25ドルであるが私が30ドル、夫が60ドル、三女が10ドル寄付したので、合計100ドルで、棒グラフで示されている。すでに目標額達成❗️寄付の方法は、クレジットカード

知らなかったのは私だけ?ー「PTAは任意加入の団体」で、「加入を義務付ける法的根拠はない」という事。

Wikipediaによると、PTAとは以下のように定義されるようだ。 「日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)は、各学校で組織された保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体。児童・生徒はPTA会員ではない。皆等しく活動の支援対象でもある[1]。任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のための無償ボランティア活動というのが、本来のあり方である。」 私は長いことPTAが

知らなかった! 「コアラのマーチ」のコアラの絵柄は365種類あるって😱

たった4つランダムに取り出してもみんな違った。このことを知ったのは、テレビの天気予報士が「天気予報士」のコアラがいると言うことで探し当てたと言う放送を見た時だ。かなりのレアものだそうだ。なんと27箱目に発見したんだとか。この箱↓27個分!!! コアラのマーチに初めて出会ったのはクアラルンプールの伊勢丹の日本食売り場。そこでカナダ人のお母さんに出会って「”koala bear “のスナックはどこにあるのかしら?」と聞かれた。あの可愛いスナック菓子は外国人の間でも評判らしかった

今日ときめいた言葉1ー「呼び寄せたのは労働力だが、やってくるのは人間だ」 他

ー2022年9月4日付 朝日新聞 「日曜に想う」沢村亙 の記事に見つけた言葉ー 「呼び寄せたのは労働力だが、やってくるのは人間だ」 この言葉、現在の日本の外国人労働者について言ったものかと思ったら、1960年代のスイスにおけるイタリア人労働者を見下すスイス社会の欺瞞性を質した警句だそうだ。この言葉を発した人は、マックス・フリッシュ。20世紀スイスを代表する作家だそうだ。スイスはその後、移民を包含する多文化の国として自己変革を目指し、現在にいたっている、と。 外国人労働者

子育て最大の喜びは、思いがけない子供の一言に出会った時

恐らく多くの親たちが、この小さい子たちの思いがけない言葉に感動したり、笑わせられたり、感心させられたりした経験があるはずだ。もうすっかり忘れていたけれど、”baby’s diary”ー赤ちゃんの日記ーの中には、ちゃあんと残っている。「子供は詩人だ」と思った瞬間が。 長女の言葉 ーまさに長女のキャラクター。結構早熟タイプで賢い子だった。 ❶ ある日ボルネオのジャングルあたりをドライブしていた時、点在するビダユ族の住居を見て叫んだ。 “Oh, they are so BI