まったく偏見を持たないひと
伊坂幸太郎の小説に、まったく偏見を持たないひとが出てくる。
彼は、目の見えない人に出会っても、ひとつもそこに特別さや、悲愴さを見出さず、本当にただただ一人のにんげんとして接していく。
ある日、彼は、目の見えない友人と、バスに乗った時に、その友人に突然慈しみの気持ちでお金を渡してきたひとを、心の底から理解できず、なんで、と聞く。
(いまなら、ネットで検索したらすぐ出てきそうだけれど、いまはぼんやりと自分の中に残っている彼の記憶だけを頼りに書いていて、正しくないかもしれないこと