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誰でも印刷できる時代に向けた、想像力を印刷するための見本帖 『Figures and Details』 に込めたもの | 【長文】
こんにちは、アンパサンズの中村です。 グラフィックデザインを職能とする限りほぼ必ず必要とされる「印刷」という技術ですが、それまで何かを作るための「目的」として、その技術を調べたり追求したりしましたが、今までその技術「自体」について考えたことはあまりありませんでした。(なかなか悠長な響きに聞こえますね…) 今ではかなり専門的な知識まで広く知られ、ほぼ誰でもイメージしたものを印刷できる時代になっていると思います。コピー機を使って作れるZINEや小部数のアートブック、ネット印刷で
益子の自然から生まれた展示会 — 写真と器の合同展 『土と光』 の話 | 3 「受け手と作り手を結びつけるブックデザイン」
展示会に広がりをつくるための写真集ですが、そもそも「写真集」という媒体はとても抽象的で、用のないものとされがちかもしれません。特に風景を主題とするような写真集は、小説のように文字が読めるわけでなく、映像のように画や音楽が流れてくれるものでもなく、イメージだけを頼りに紙をめくるある種の詩的な行為と言えます。 自分なりの価値観を楽しむ本人によっては敷居のある、リテラシーの求められるものなんじゃないかと思われてもしょうがないのですが、いやいや、そんなことはないですよ! とすぐにぼ