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野球カードのタイムカプセルを開けてみる

「野球カード」
 野球が好きでプロ野球選手は憧れの対象だった子供の頃、カルビーが販売するプロ野球チームチップスカードはお小遣いが許せば買ってました。1991年に日本初の野球専門のカード(BBM社)が販売されてからコンプリートしようと買いまくってた時期がありましたが、コンプリートするにもカードも種類が多すぎ毎年リニューアルするため、自分のお小遣いだけでは達成することが到底難しいことに気付くと年々に興味を失い、最終的にはプロ野球チームチップスをおやつ代わりに買って残りのカードを仕舞っておく程度となり、学生を卒業し社会人になるとお菓子自体買うことも無くなったため野球カード収集は終了しました。

 あれから20年以上経ち先日実家に戻ると当時収集していたカードを見つけたのですが、ブルボンや焼き海苔のデカい四角のブリキ缶5箱に入れられそのまま見つかりました。野球カードのタイムカプセル状態でした‥
 試しに1箱だけ開けてみるとミッチミチにカードが詰まっていて中身を確認するのが嫌になるほど。そのまま何も無かったことにして、そおっと蓋をして無かったことにしましたが‥
 一番小さな焼き海苔のブリキ缶だけ「一番小さな箱だし、量も少ないだろうからあとで中身でもチェックしようかな‥」と持ち帰って中身を確認しました。

ブリキ缶のサイズは外形で20cm×25cm×8cm(縦×横×高さ)です。
※因みにブルボンのブリキ缶は倍の大きさです。

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この蓋をあけるとこんな感じです‥ミチミチに詰まってました

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取り敢えず広げてみました。これ広げるだけでもかなりの手間でしたね‥

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ざっくりとした内訳は

1.MLB関連(年代・会社名・枚数×袋)
1991年 DONRUSS 40枚
1996年 UPPER DECK 12枚×4袋 48枚
1995年 topps 15枚×7袋 105枚
1991年 FLEER 14枚×3袋 42枚
1995年 ドジャーズ チームカード 1式
1997年 UPPER DECK 14枚×1袋 14枚
1997年 CIRCA 8枚×2袋 16枚
1995年 topps ドジャーズ 野茂英雄のカード 2枚

2.NPB関連(年代・会社名・枚数×袋)
カルビー プロ野球チップスアルバム 2冊(懸賞当選品)
1987~1999年 カルビー アルバム2冊分と 約80枚
1991年~1996年 BBM 約70枚
1993年 TOMY I.D.CARD 8枚×1袋
2000年 UPPER DECK VICTORY 5枚×6袋(未開封)
近鉄バファローズ 大阪ドーム来場記念カード 5枚
近鉄バファローズ プロ野球ゲームカード
エポック ドカベンカード2001 8枚×3袋 24枚
1994年 都市対抗野球観戦チケット 第二試合・第三試合
ファンクラブ会員証(1993年・2004年千葉ロッテ、1998年西武)
試合日程表(1998~1999年・2004年千葉ロッテ、1999年日本ハム)

3.その他
サッカーカード(4枚 中田英寿他)
プロレスカード(1枚 ジャイアント馬場)
キリンビバレッジの缶コーヒー「JIVE」広告(ドジャーズのラ・ソータ監督と野茂英雄が印刷)

開けた感想としては以下の通り
①予想外にMLBのカードが多い
意外とMLBのカードが多い。多分私が「野球好き」と子供の頃から周囲に公言していたので、アメリカへ海外旅行した人がお土産で買ってきてくれたり、私が野茂英雄のファンなので彼がメジャーで活躍した初年度にドジャース姿のカードが欲しくなりカードショップ(MINT)で購入していた記憶があります。全部チェックしませんが、ちょっと確認しただけでケン・グリフィー・Jr、マダックス、カル・リプケン、ホセ・カンセコと当時全盛期を迎えていた選手のカードがあり、ちょっと驚きました。

②カルビープロ野球チップス関連が多く収納
このブリキ缶はカルビープロ野球チップスのカードをメインに入れてたことを思い出しました。格納されていたアルバムを見ると当時1980年後半~1990年前半の選手カードがファイリングされています。裏表紙の選手達の写真と当時使用されていた球場、動員人数、交通手段が書かれています。球場名をみると時代を感じます。

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アルバム上は1990年、下は1991年頃に当たった記憶があります

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1990年のアルバム表紙の裏、当時全盛期の選手ばかりです

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1990年の裏表紙の裏、球場メモで当時の各球団の本拠地。川崎球場、藤井寺球場、日本生命球場、平和台球場など今は無き球場が当時を感じさせてくれますね。現存する球場で収容人数には突っ込みは入れないで下さい。お約束です‥

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ファイリングされた野球選手の一部
左から、村田兆治(ロ)、鹿取・斎藤雅・中畑清・松本匡史(巨)、郭泰源(西)、吉村(巨)
今の野球カードと比べるとサイズは一回り小さいですが、紙質は違い厚く丈夫です。残念ですが村田兆治の写真はピントが合ってないのにカード化されます。こんなカードが許されるのはとても大らかな時代だなと感じます。

③普通なら捨てるものまで保存
本来なら捨てる野球カードの袋、同封されている説明書・スクラッチカードまで保管されてました。そう言えば自身は野球カードの袋も全て保管している記憶があるので残りのブリキ缶4つも開けてはいませんが同様に保管されていると予想されます。これらは本来ならゴミですが、逆に今当時の包装紙や袋を入手したくても難しいので、別の意味で貴重かもしれませんね。

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④まさかの都市対抗野球チケット
第65回大会、1994年2回戦・3回戦とありますが、当時地元で出場した川崎製鉄千葉(まだ日本鋼管と合併する前)を観戦した試合です。
ネットで調べると2回戦はたくぎん戦(12対11)、3回戦:ヨークベニマル戦(1対0)と今は共に休部(倒産)、したチームとの試合でした‥
たくぎん戦は今でも覚えていて、序盤3回終了で0対8となりそこから川鉄千葉が反撃!同点で迎えた9回に川鉄千葉が逆転する痺れる展開でした。当時としては川鉄千葉には外国籍の選手でハワイ大出身のハリソンがいて本塁打を打ったのも思い出しました。

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⑤こんなカードがあったのかという驚き
ドカベンが野球カードとなっていたり、カルビー・BBM以外にも一時的に野球カードとなっていたもの買ってました。下の写真、左側は1993年にTOMYが出していた野球カードですね。

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⑥近鉄戦の来場記念カードがあったこと
個人的には一番嬉しいカードです。今は無き近鉄バファローズですが、2000年以降に大阪ドームへ観戦するとホーム・ビジター側関係なしに貰えました。大阪ドームへは千葉ロッテ側で応援するのですが、近鉄ファンも兼務していたので今回見つけた時は少し泣けてきました‥

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とまあ、こんな感じです。
 カード一枚一枚を吟味したらレアカードが幾つか出てきそうな雰囲気ですが、時間の関係でしていませんし、する気もありません。自分にとっては子供の頃に頑張って購入してブリキ缶にギチギチに詰まるまで収集したカードが存在してることに価値があり、ブリキ缶全体がお宝であり思い出なので。

 せめて更に数十年後、自分の子供がこのブリキ缶を見付け「お父さんが子供の頃集めた野球カードって価値があるの?鑑定団にでも出してみよう。でもお父さんは本当に子供の頃から野球好きだったんだな」と思ってくれたら嬉しいですね。


野球関連の事柄を書きます NPB:千葉ロッテ、BCL:埼玉武蔵ヒートベアーズファンです