大学の先生にメールするときは「先生」をつけるべきか?
最近、天下の東京大学のとある准教授が、Twitterで学生のメールマナーについて激怒したtweetをして、プチ炎上するということがあったようです。
一応、大学業界にいる人間の1人として、本件に関してちょっと思うところがあるので書いてみようと思う。
まず、当該准教授と私は研究分野も全然ちがうので面識もなく、おそらくはこれから先も直接会うことはない人なので、どんな方なのかはちょっとわかりません。
ただ、怒りに任せて「単位はやらん!」みたいなことをtweetしちゃうのは、ちょっと大人げない人だな~という印象。
しかしですね
その一方で、学生が大学の先生にメールを送るときに、「様」をつけるのは全くお勧めしません。
間違いなく「先生」とつけたほうが無難です。
これはシンプルにエチケットだと思ってください。
ネット上では、どこそこの素粒子物理学の研究室は「さん」付けが普通だ、とか
慶應大学では教員同士で「君」付けで呼び合うとか
色々と言われてますが、はっきり言ってそんなものは超レアケースです。
学生がメールで「様」をつけてきた程度のことで、激怒するような教員もレアケースですが、ちょっとぐらい「ムッ」とする人は結構いると思います。
私自身、学生が「〇〇様」でメールを送ってきたら「失礼なやっちゃなー」と思ってしまいます。
私自身に対してだったらいちいち指摘はしないんですが、例えばうちの学生が他研究室の教授にメールを打つときに「様」ってつけてたら注意します。
相手がもしかしたら「ムッ」とするかもしれないことをわざわざする必要もないでしょう?
どうでもいいやん!
と言いたいのは凄くよくわかります。
世の中にはどうでもいいマナーとかエチケットが存在します。
とりあえず、大学の先生に対しては「先生」とつけるのが一般的なエチケットになっています。
なんで「様」やったらあかんの??
と聞かれても
理由なんて知らんがな!
ですよ。
人間の感覚って不思議なもんで、学生から「先生」って呼ばれなれていると、とある学生が急に「〇〇さん」って言ってきたときにごっつ違和感を覚えるんですよね。
「先生と言われるほどの馬鹿でなし」
なんて格言がありますけど、ほんまこればっかりは一種の洗脳みたいなもんですよね…。
大学の先生に限らず、幼稚園~高校の教師、塾の講師、家庭教師アルバイトの学生相手でも、一般的には「先生」って呼ぶやん?
そこで無駄にオリジナリティ出す必要あるかな?
というのが私の感想です。
あとね、挨拶とか礼儀作法っていうのは存在する理由があって、自分のポジション証明みたいなもんなんですよ。
「私はあなたの敵ではありません。」
「私はあなたに敬意を持っています。」
という意思表明みたいなもんです。
Twitterなんかやってると、有名な起業家とかインフルエンサーと呼ばれる人たちが、「無駄なマナーは不要」とか言ってたりしますが、あれは一部のほんまに無駄なやつだけです。
おそらくご本人たちに会ってみたらめちゃくちゃ礼儀正しいはずですよ。
そういう社会性ってめちゃくちゃ大事ですからね。
長々書いたけど、以上を一言でまとめると
ちょっとマナーがなっていないぐらいで怒る方も大人げないかもしらんけど、怒らせる方も問題があるよ。
ってことです。
<もっと大事なこと>
ここで終わると、なんかエチケットにうるさいオッサンの独り言みたいになってしまうので、おまけの話をします。
表面上のマナーとかエチケットも、まあ大事っちゃ大事なんですが、社会性と呼ばれるものの中で、もっとずっと大事なことがあります。
「相手の都合を考えること」
これ、超大事!
挨拶とか、正しい敬語とか、言い回しとかがちゃんとできてたとしても、これができていないのが一番失礼ですからね。
いわゆる「段取り」とか「根回し」とか呼ばれるやつです。
相手に何かをお願いするときは
相手に関する情報を可能なかぎり把握したうえで
どういう目的で・いつまでに・何をして欲しいのかを明確にして
余計な手間をかけさせない。
これさえできていれば、他のことはほぼどうでもいいです。
逆に、これができる人はエチケットもわきまえています。
「先生」ってつけたほうがいいのか、つけないほうがいいのかなんて、下調べすれば簡単にわかりますしね。
以上です。
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