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【2019/11/28 たまには三谷に浸りたい。】

はい。

そうなんです、三谷幸喜氏の作品が大好きで

定期的に観たくて観たくて仕方がない周期が訪れるんですよね。

今回観たのは

清洲会議

写真を見るだけでも、とてつもなく豪華なキャスト。

織田信長:篠井英介
織田信忠:中村勘九郎
織田信雄:妻夫木聡
織田信孝:坂東巳之助
織田信包:伊勢谷友介
お市:鈴木京香

主役ではないどころか完全なチョイ役の織田信長というのもなかなか珍しいが、とにかくみんな高鼻に鷲鼻という凄まじさ。

絶対これですよね。

というより

え?なんで主人公じゃなくて織田家から紹介してるの?

そう思う人が多いでしょう。

筆者は織田信長が大好きだからです(迫真)

さてさて、余談はともかく
今回の清洲会議。

主人公は大きく2人

柴田勝家:役所広司
羽柴秀吉:大泉洋

この2人が明智光秀が起こしたとされる

「本能寺の変」

そして羽柴秀吉が明智光秀を討った

「天王寺の戦い」

この後に、織田家内での権力闘争が起きたわけですが、当時、織田家筆頭家老であった柴田勝家と、織田信長を討った明智光秀を討伐した羽柴秀吉、家臣団を取り巻くやりとりを描いた作品になります。

三谷節をしっかり残しつつ、しっかり歴史モノを描いたこの作品あっての真田丸抜擢ではないのかと私は思うわけです。

この作品、普段の三谷作品と何が違うのか

そうです

歴史作品なんです

つまり、歴史書なり、沢山の作品が既にあるわけで、どうやってキャラクターを三谷幸喜氏が作り上げるのか楽しみで仕方なかったです。

しかし、良い意味でそれは裏切られることになります。

なんでもかんでも三谷節、キャラクターも三谷節ではきっと大して面白くないんだろうなあと思ってたのですが。

あの人はやはりバケモンですよ。ええ。

ヴィジュアルはともかくキャラクターの背景はとても丁寧に作り込まれていて、いったい幾つの文献を読み込んだろうかと思えるモノであった。

鬼柴田、かかれ柴田と呼ばれた柴田勝家
織田家中の権力闘争に敗れたのは、情報戦の疎さで、役所広司さんが演じる柴田勝家はまさにそのもの。戦場での鬼の雰囲気などまるでない情報戦の素人。
米五郎左、地味だが必要な存在。小日向文世演じる丹羽長秀のブレインに全てを委ねる。

一方

羽柴秀吉は口八丁手八丁、手を替え品を替え自分のペースに持ち込めるよう、裏で周りを自分についてもらえるよう立ち回り、天下をすげ替えたい本心をひた隠しにして、悪どい顔は寺島進演じる黒田官兵衛以外の前では決して見せない。まさに頭脳派のプロ。

こんな二人だけでも強烈なのに
佐藤浩一の池田恒興
中谷美紀のお寧様(秀吉の正妻)
浅野忠信の前田利家

などなどキャラ立ちしすぎな脇役が織りなす政変は、血生臭さをうまく隠し、面白おかしく魅せていることができている。

本来はきっとこんなに面白おかしくはなかったと思うんですよ。

でも面白おかしく描いていても、キャラクター設定でしっかり練り込んでいるから、歴史物としてしっかり観れる一面があると思うのです。

織田信孝と織田信雄を生真面目な一面とうつけの織田信長の成分がしっかり二分したように、描かれて、親族の信包含め派手で南蛮かぶれなところとか、、
お市様が秀吉を嫌う理由も、しっかり浅井の本丸を落としたことを因縁つけてるところとか、しっかりとした意見を持ってキャラ設定してる。

でもね、でもね、それだけじゃないのが三谷幸喜作品

関東で信長の死を聞き、北条勢その他関東勢力と睨み合いがやめられずにいた滝川一益を阿南健治が演じるのだが。
滝川一益が必死に清州へ向かう道中のこと

更科六兵衛がしっかり参加してしまうあたり三谷ワールド全開である。

こういうとこほんと好きなのよねー。

ま、あんまりつらつら書きすぎると
ネタバレが過ぎてしまうので興味が湧いた方は
ここから先ぜひ作品を観て、楽しんでいただければと思います。

グッバイ

今日の名曲
the Who/My Generation

https://youtu.be/qN5zw04WxCc

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