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【2019/11/27 TMS2019を振り返ろう】

行ってきてしまいました、東京モーターショー。

かれこれ私は12年の間一度も外すことなく東京モーターショーに行ってます。

それくらいクルマが、自動車業界が大好きですよ。

大好きなんですよ!!!!

loveですねlove
likeじゃなくてlove
(お前よりクルマ好きだわって人も沢山いると思うけどみんな仲間です)

そんな僕が、今回の東京モーターショーを総括兼この時の感情を忘れないために、私見をたかたかと並べておこうかなって思います。

1.ターゲットの再策定

自動車業界かれこれ十何年と前から言われてきたにも関わらず、触れて来なかった闇のゾーンに、今回のモーターショーは突っ込んでいきました。

・若者のクルマ離れ
・エンジニア(上流下流含む)不足

では、どのようにして突っ込んでいったのかって話なんですが。
その前に、これまでのモーターショーがいかなるものだったのかお話する必要がありそうです。

これまでの東京モーターショーは、いわば「現行車オンパレードの近々発表コンセプトのメーカー総上げの展示会」

つまるところ

クルマ好きのクルマ好きによる、クルマ好きの為のショー

どこのリンカーンですか?って感じで、当然クルマ好きな僕は楽しめてたけど、こうじゃ無いんだよな、もっと間口広くしなきゃどん詰まりなんだよな。

そう思ってたわけです。

モーターショーって、私の本当の本当に私見ですが。

あらゆるヒトに夢と可能性をクルマという存在で魅せる場所

だと思ってて。
それを体現しなきゃ行けないだろってのが今回は割と達成できてた。

え?これクルマですかいな?

トヨタさん正気ですか?

現行車が一切と言っていいほど置いてない、トヨタ社のブース。
置いてあるのは近未来型のモビリティ、まあセグウェイの進化系みたいなやつですよ。箒だけど。
よく見たらジジおりませんか!?って思いながらワクワクが止まらんのすよ。

でもこれで正解なんですよ

こんなもんらが日本を闊歩するシーンを思い浮かべて見なさいよ。
スターウォーズやBTTFみたいな世界も実はそう遠い話じゃねーんじゃねーか?俺が爺さんになる事にはそうなってるんじゃねーか?
そう思うだけで高揚しますね。

こんなのでいいんですよこんなので!!むしろこれを待ってたまである!!

ターゲットの再策定で忘れちゃいけないのがもう一つ。

キッザニアのブース

香川照之さんがCMでも散々言ってましたね、キッザニアキッザニアって

そうなんですよね、キッザニアと手を取ったんですよ。
子どもがキッザニアで体験するのは、自動車のエンジニア関係。

これがとても重要なのですよ

今までそういうことを一切やってきてなかった、わかってたけど触れてこなかった闇のゾーン。
これを打開する為の一つの答えなんですよ。

各メーカーそれぞれ体験ブースをしっかり用意して、子どもが楽しめる、次世代の自動車を担う可能性のある人にしっかり伝える。そんなモーターショーだったんですよ。

トヨタ社の豊田章男社長は本当に抜群のキレを見せますね、惚れます。今回のモーターショーだけでなく以降もずっと仕切って欲しい。

おかげさまで、家族連れの方がとても多い、そんなモーターショーでした。

クルマ好きの心も絶やすことなく、新規層をしっかり狙うことが出来ていたと思います。

2.CASEの徹底

CASEについてあらかじめ、触れておく必要がありそうなので、軽くではありますが説明いたします。

CASEとは、、、、
Connected ネットワーク構築
Autonomous 自動運転
Shared&Service カーシェアリング
Electric 電動化、脱ガソリン

この四つの用語の頭文字を集めたもので、メルセデスベンツの会長が提唱した、中長期戦略の基盤。今やメルセデスどころか全メーカーがここに意識を持って取り組んでいる、今のクルマにとって重要な要素のこと。

今回のモーターショーはそれが至る所で感じることができた。
つまりまだまだこの業界は変化し、進化していくぞ、そう感じることができたと言ってもいい。

こちらは、メルセデス・ベンツ ヴィジョンEQS。

東京モーターショーが世界初公開で、なんとこのクルマ

航続距離700km(WLTPモード計算)、バッテリー80%充電まで20分とのこと

バケモンかよ、、、デザインもかなり独特で弓を意識してるとか

宇宙船みたいだけどこんなクルマ出てくるのかしら、、、、出てきたらたまらないっすね。

こちらはスズキ HANARE(ハナレ)
言っちゃああれだが、、、、

スズキ社はコンセプトカーのネーミングセンスが軒並みダサい(確信)けどそこが良いんだよ。わかるかい?

このハナレは、田舎の大きなお宅によくある「離れ」そのもの。
クルマでありつつ、自動運転でファミリーの共有スペースとあろうという、至れり尽せりなコンセプト。

当然ながらCASEのAを担うコンセプトだが、クルマでコミュニケーションを生み出すのだからコネクティッドではないがCでも良いのでは?という意欲作である。


その他あげ始めたらキリがないのですが、完成車メーカー、サプライヤーそれぞれのブースで、それぞれのCASEに対する姿勢というものが顕著に出た、モーターショーだったと思います。

3.クロスジャンル

ここ数年を鑑みるとモーターショーっていうと、完成車メーカーと関わるサプライヤーの技術の祭典みたいなイメージがどうしても抜けない。

今回はそんなイメージを良い意味で大きくぶち壊して来ました。(迫真)

クロスジャンルと言うとすこし仰々しく感じるかもしれませんが、今回のモーターショーは、それこそ先に挙げたキッザニアのように色んなものとコラボレーションしていました。

色んなジャンルが混ざっていくことで、より多角的に来場ユーザーを楽しませることができ、より多角的にクルマの可能性を示唆できる。これは素晴らしいことです。

(キッザニアは先に取り上げたのでここではあえて取り上げません。悪しからず)

こちらはスーパーカー協会。
なんとこれまでありそうでなかった、初出展。
ぶっちゃけその豪華さは尋常じゃない。

モーターショーって最新じゃないの?

って思った方もいるかもしれない。

あえて言いましょう

クルマに最も夢がある時代はいつでも今だが、クルマが最も輝いていた時代は残念ながらスーパーカー世代だと。

だから、正直私はものすごく楽しみだった。子どもの頃は既にスーパーカーからファミリーカーへ、趣味嗜好から当たり前へ変遷してしまった世代なだけに。

現存する大手スーパーカーメーカーは、日本市場は金にならないからわざわざ出展しない。
来てもディーラーがせいぜいと言ったところ、そんな中でそのディーラーも目を剥くような展示をしてくれたスーパーカー協会。

頼む、ぜひ次回も来てくれ。なんならエンジンかけてその鼓動を今の子どもに伝えてくれ!!

そんな感じです。

お次もクルマ関係

新車の祭典がモーターショーなら
カスタムカーの祭典はそうです。

オートサロンです。(キリッ

新車とカスタムカー、どこまでも交わることのないと思われたまさに水と油のような対極的な存在が、今年なんとコラボレーション。

これはまたたまらなく面白い。この辺はクルマ好きのために作られたようなブース。手を取り合うことで共存共栄を図ることはとても重要です。

しかしここで気になることはひとつ。

まさかオートサロンで流石にモーターショーやらんすよね?

それは違うんすよ。
それは、、、違うんすよ。
モーターショーが新車の祭典でなく、真なる意味でクルマの祭典になるべきであって

オートサロンはオートサロンでいいのよ!?!?

ええ、クルマオタクの小言ですよ。

とまあ、今回は本当に、あいのりのラブワゴンがいたり、初音ミクとダイハツ社が公式コラボしたり、痛車がいたり、キャンピングカーがいたり、果てにはB級グルメグランプリやDJブースなど

あらゆるカルチャーが入り混じった、いい意味でカオスな空間

だったわけですよ。
でも考えてみてください
車の中でご飯を食べることもあります
車の中で音楽も聴きます
車がテレビ仕様で使われます

どれも私たちの生活に欠かせないし、関わりが根強いものなんです。

いつしかクルマってカルチャーは、あらゆるカルチャーをまとめる存在になっていたのです。

そんなとこで、締めておきましょうか。
いや、本当に今年のモーターショーはとても楽しかったです。再来年が待ち遠しいくらいです。

グッバイ

今日の名曲
thee michelle gun elephant/GT400

https://youtu.be/a7qMw0c-xpw

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