海に出たら死ぬ

こんばんは。

タイトルの通りです。

船舶免許取り立ての方へのアドバイスを伝えます。

あなたが丁度免許を取ったばかりなら、きっと直感的に分かることが多いと思います。

海には全ての面で確実に負けます。そう信じ込んでください。

20mもない船は、簡単に転覆します。小型船舶が多く係留されている地域の近くは、簡単に座礁します。

例えば沖縄では糸満の海がローカルでさえよく座礁します。しかし、それ以外の海域でないのかと言えばNoです。

座礁したら必ずすぐに沈むと信じてください。ライフジャケットはもちろん、通信手段は最低2つ持ってください。

アマチュア無線がオススメです。遮るものがない洋上で素人が使うならこれ一択です。

法人が大きな船を所有する場合、衛星電話はありますが、個人の規模では現実的ではないのです。

必ず、燃料があるか目視で確認してください。メーターはダメです。
計器は正確な数量を示さないことがあります。見落としなどでなく、合っていないのです。

必ず2人以上で。
ソロの方が気軽なのはとても共感できます。しかし、死亡事故はソロで最も起きやすいです。
誰にどこに行っていつ帰るか、これを伝えても焼石に水です。

その情報が海保に伝わり捜索が始まる頃には死んでます。

海や船は第一次産業である漁師や水産の世界と同一化しているため、ルーズでアバウトに流れで行う内容が多くあります。

しかし、安心安全のためにここに書いたことは必ず実践して欲しいのです。

知床遊覧船事故はメディアが視聴率を稼ぐために社長ばかりをネタにしました。
しかし、出航は全責任を持つ船長が判断するもので、本来免許取り立てならソロで航行するのは御法度です。

船長は何を言われても欠航なら欠航としての揺るぎない姿勢を見せる必要があります。

釣りやマリンスポーツのために船舶免許を取りましたか?

Yesの方は大勢いると思います。

それぞれ休みを合わせて船を借りて乗るので、出来れば海に出たいな。雨と風が少しあるが。という心理的な状態になるでしょう。

しかし、外洋に船で出る場合、ど素人が操縦する船が危機的な状態に陥ってどうなるかはハッキリと分かります。

そんな船を水産業を営む地域の男性たちは何も言わず遠くから見ています。しかし、お人好しでないので"やめたほうがいいぞ"とは言いません。

船がたくさん港から出ていれば海が多少安定していると感じるかもしれません。
しかし、全くヒトと船の気配がない港で、海がヤバい状態だと気づけるかはハンハンの確率になります。

ヒトがいない=これからコンディションが悪化

と分かるのは経験者だからです。免許取り立て一発目の方がそれにどれだけ気づくのか。

知床遊覧船事故は近くの船乗りが"やめろ。海が荒れるぞ"と警告したようです。この事故では、あの船が助かるとした場合の最期の生き残るチャンスでした。

しかし、それを無視して海に出てしまったことや、たまたま会社がいい加減すぎて事故になりました。

海は怖いし絶対に負ける。こう信じて怯えることが未来に繋がります。

こんな感じで。

さいなら。