【エル塔】将来の夢
人生において、不幸せだったこと等何一つなかった。両親は私を愛してくれ、一心に愛情を受けて育てられた子供だったと思う。魔力がほとんどなかったことだって、個性の一つだと思っていた。中学生に上がり、多少なりとも魔力の使い方という授業が必修として備えられていた。そこで魔法が使えなくても、特に悲しくはなかった。魔法が使えなくとも、学力はあり、そういう職だって当たり前に用意されていた。それに、私の夢は魔法を使って何かをするとか、そういうことじゃなかった。お嫁さんになりたかったから、何かで