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トゥーワンラボ × AMN 資本業務提携開始|お客様へのビジネス貢献を可視化し、企業の成長を加速させる【前編】

今回は、先日業務資本提携を開始した株式会社トゥーワンラボ(to 1 LABO社)の代表取締役小林様、同社テクニカル アドバイザーの水野様と当社代表の上田で、今回の提携や今後の事業展開、お互いの会社に期待することなどについて語って頂きました。

アジャイルメディア、EC事業者向けインスタグラム マーケティング支援ツール「imstream(インストリーム)」を提供するトゥーワンラボ社と資本業務提携 
https://agilemedia.jp/pr/release201106.html)

前編は、この度の取り組みをするに至った経緯や、お互いの事業で魅力に感じた部分など、資本事業提携をした理由に迫ります。

■株式会社トゥーワンラボ
to 1 LABOは、SNSアカウントのコンサルやSNSマーケティング設計、インフルエンサーキャスティング、解析だけにとどまらず、それらを有効活用しマーケティング活動を効率化するための自社プロダクトを開発し、提供する会社です。
クライアント様がSNSマーケティングを実施する際に、仮設から検証までのPDCAが回せる仕組みを網羅したパッケージをご提案しています。
URL:http://to1-labo.com/
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
『世界中の“好き”を加速する』をビジョンに、ファンと企業/ブランドの会話やコミュニケーションを支援する事業を展開しています。製品/サービスのマーケティング活動をファンと共に推進する「アンバサダープログラム®」や、リテールマーケティング支援「CATAPULT(カタパルト)」、パーソナライズド動画生成の特許テクノロジー「PRISM」、D2C/SMBサクセスを支援する「DIGITAL PANDA」及び「hairstudy」事業を日本及び海外で展開しています。
URL:https://agilemedia.jp/

■このスキームは絶対正しいと確信した

―トゥーワンラボ社及び、imstreamについて教えてください。
(以下、敬称略)
小林:株式会社トゥーワンラボは2018年5月に設立し、今は3期目に入ったところなのですが、ソーシャルメディアネットワークの分野で3つの事業を展開しています。1つ目はキャスティング、2つ目はプロダクトの開発、3つ目はSNSアカウントの運用コンサルです。

まず1つ目のキャスティングですが、現在は主にインスタグラマー2,500人以上のネッ トワークを形成し、要望に応じて個別アサインするインフルエンサーマーケティングを行っています。実は前の会社で4年前から始めたのですが、契約が続かないお客様も多くいるのが実情です。理由としては、効果測定が難しい、効果が数日間しか持続しないなどの理由で、大きく投資できないということが挙げられます。

このインスタグラマーによる効果分析の課題を解決するためにに2つ目の事業であるプロダクト開発、いわゆる今回リリースでもご紹介した「imstream(インストリーム)」というサービスを立ち上げました。
「imstream」の主な機能は3つです。
“コレクト”→集めることで、インスタグラムに独自のハッシュタグをつ て投稿した画像をwebに抽出する機能
“リンク”→ユーザーがwebページを見たときにクリックをすることで、コンバージョンにつながるような動線を作るといった機能
“解析機能”→web上でどのくらいその画像が支持されているか、売り上げが上がったかを解析する。私たちは「画像に対して成果を可視化する」と言っています。

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ここ数年間、1つ目のキャスティング、2つ目のプロダクト開発をやっていくうちに、やはりSNSアカウントの重要性といったところに改めて気づきました。
継続してフォロワーを増加させるには、やはり質の高い画像を投稿することが重要で、ここを大切にしないと思い描いているスキームが完成しない、と思ったのです。
そこで3つ目の事業として、アカウントの運用コンサルをすることとなり、独自のスキームを用いて注力しています。

このような経緯から、もともと「imstream」というサービスがあって作った会社ではありません。インスタグラマーのマーケティングやプロモーションなどを軸に、時代の変化に合わせてプロモーション効果を最大化できるようなサービスを、常に柔軟にキャッチアップしながらやっていきたいと考えています。

―imstreamに関して開発秘話などあったら教えてください。

水野:もともとは小林からビジネスアイデアをもとに、こういうものが作りたいという話を受けて、サービスの初版は正味1週間くらいで開発しました。まだ完成版ではない状態でしたが、すでに1件受注していたのです。で、これは急いでいいものを作らないといけない!という話になって、私がガーっと集中して開発したというのが誕生秘話です。(笑)

上田:それ言っちゃっていいんですか?(笑)
それにしても1週間で開発とは凄いですね。

小林:確かに水野の言ったことは間違いではなく、プロモーションで画像をうまく使えないかと思い、「今こんなスキームをやっているから、こういうの作れない?」と言ったら「作れます!」って。そんなアイデアを社内で話していた間に、導入したいというお客様が見つかり、急いで開発したためサービス名も考えないまま提供したというのが、本当のところです。そこから汎用的なサービスにするために資料化や開発を進めて、2019年9月に正式に「imstream」としてリリースしました。
  
上田:最初のスタートから温めて実績を積んだから、サービス提供からリリースまで1年半くらいかけたんですね。

小林:そうですね。このスキームを行っている中で、お客様の売上が毎月上がっていく成果実績を積み重ねながら、このアプローチは正しいと確信するまでにそれくらいの時間がかかりました。

■最初はいたずらかと思った問合せ

―今回、両社が取り組むことになった経緯を教えてください。

上田
:アジャイルメディアは、アンバサダープログラム(https://agilemedia.jp/ambassador-program)というブランドのファンの方を対象としたファンクラブの運営をやっている中で、日々一般のファンから発信された膨大なクチコミデータを収集しています。
このクチコミをビジネスに貢献する情報として活用していく取り組みを考えていて、一緒に取り組めるソリューションやパートナーを探していました。
その中で、トゥーワンラボ社の「imstream」というツールのリリースを拝見して、普通にwebサイトからお問い合わせをしたというのがきっかけなのですが、その際に結構不審がられて、最初いたずらなんじゃないかって思われていたというのを後で聞きました(笑)。

小林:昨年の春にホームページを立ち上げて、問合せフォームはちょっと遅れて7月に作ったのですが、その3日後くらいに連絡をいただいて。問い合わせには変なものもたくさんあって、その中に1通だけ上田さんの問い合わせが入っていたので、なんか怪しいね、と様子を見ていたら、再度ご連絡を頂いたんです。よくわからないけど二回もご連絡を頂いたし、ちょっと対応してみようか、って感じで返信を差し上げたのが最初でした。まさかそんな志をお持ちだとは思っていなかったので。それからzoomのミーティングさせてもらったのですが、まさか社長みずから、しかもお1人でしたよね?

上田:そうですね。私1人でした。いつも気になった会社様に問い合わせして、打合せを設定してという感じなのです。今回も同様の流れでふらっとコンタクトしたのが業務提携のきっかけですね。

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株式会社トゥーワンラボ 代表取締役 小林 淳 氏
約15年ほどのインフルエンサーマーケティングの経験を有する。大学在学中より個人事業主としてファッション雑誌の読者モデルキャスティングに携わり、2009年からは東京ガールズコレクションの実行委員メンバーとして、協賛企業とインフルエンサーを掛け合わせたPR企画に従事。2012年より創業メンバーとしてスタートアップに参画。主にインフルエンサーキャスティングやF1層向けのWEBサービスの企画立案〜リリースまでのプロジェクトマネジメントを担当しながら、若手人材育成及び経営戦略に携わる。インフルエンサーマーケティングとWEBサービス起ち上げの経験を活かし、2018年6月(株)to1 LABO を創業。インフルエンサーマーケティングの効果を最大化するWEBシステム「imstream -インストリーム- 」を開発、提供している。

ファンの熱量を可視化したい

―今回の取り組みについて、どのような魅力を感じていますか?

水野
:「PRISM(プリズム)」(AMNグループ会社クリエ・ジャパンの動画生成の特許テクノロジー:https://www.pr-ism.jp/)なども興味があるのですが、アンバサダープログラムに関して言えば、一般の方の投稿、自分自身のコンテンツを無償で生成しているのが、一番興味深い部分だと思います。
今回の提携の中で2つの矛盾する仮説が我々の中にありまして、インスタグラマーがブランディングとして費用をかけてコンテンツを生成し、画像を二次利用すると、品質の高く良い画像ほど売上が伸びていく。つまり画像の品質が成果を左右するはずだ、という仮説検証であり、これは継続して勝ち筋の発見に取り組んでいます。
一方で、コンテンツを作るところに膨大なプロモーション費用が必要となるため、なかなかそこまでアクセルを踏み切れないお客様も、実際にいらっしゃるのですよね。
そういった「imstream」の導入に際してハードルがあるとも感じていました。

今回お話をいただき議論する中で、インスタグラマーによる品質コントロールがされた画像だけでなく、一般のファンの方が無償でインスタグラムに投稿した画像を活用してECの売上に貢献できるのではないかという仮説も抱くようになりました。この新しいアプローチが一番魅力に感じたところです。
また「PRISM」を活用することでEC以外の領域でも画像を活用し貢献の把握ができるというところは、画像の評価指標がまた一つ増えると考えていて、非常に関心を持っています。

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株式会社トゥーワンラボ テクニカルアドバイザー 水野 圭介 氏
慶應義塾大学 環境情報学部卒。(株)to1 LABO co-founder。在学中に開発した「アルバイトのシフト管理Saasシステム」が、2010Niftyビジネスコンテストでビジネス賞を受賞。アジア各国に、オフショアシステム開発会社を経営し、自身も10年以上のエンジニアキャリアを持つ。「技術的負債を如何に長期的に抑えた設計ができるか」という視点を最も大切にしている。そのため、上流・下流工程の開発マネジメントのみならず、可能な限り、サービス企画から参画することを大切にしている。

上田ブランドのファンの発言や熱量が、購買理由になるというのは実体験からも感じていますし、これまでファンの方とリアルやデジタルで接していく中で、「ファンは人を動かすパワーがある」と信じています。
一方で、発信された情報がどのように影響を及ぼしたのか、どのくらいビジネスに貢献したのか、ということを測る術や仕組みを持ち合わせていませんでした。
コロナ禍の影響でますます企業の活用も進んでいるEC領域に知見があるトゥーワンラボさんと、私たちの持っているノウハウやクチコミのデータを組み合わせることで貢献を証明できるというのが1番魅力を感じたところですね。

あとはトゥーワンラボさんとお話しする中で、小林社長も水野さんも、反応やジャッジが早く、私たちのスピード感にも合っているし、興味を抱くポイントも含めて非常に相性が良いのではないかと思いました。私だけではなく現場のメンバーも信頼を寄せていて、一緒に何か成果を出せるという期待が大きいのも魅力的なポイントでした。

■クリエイティブの価値をどう証明するか

―お互いの会社や事業において、どんなところに魅力を感じましたか。

小林:コロナ禍の影響もあり、SNSマーケティングは益々重要になると考えているのですが、当社は人的リソースや経験、ノウハウ、顧客数が少ないということが弱点だと感じていました。私たちに足りない部分とAMN社が持っている資源はかなり相性が良いと感じています。
私たちのサービスに対して様々な意見をもらいながら開発を進めつつ、AMN社と導入を推進していける。かなり強い味方だなと感じています。

いいサービスってこの世にたくさんあると思いますが、結局広まらなかったらその先はない。広める力を持っている会社さんとうまく連携したいと思っていて、AMN社は私たちのサービスをとても理解してもらえていると思っていますし、ほかにはない会社だよね、という話は水野としていました。

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アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 代表取締役社長 上田 怜史
商社で建築業界の営業活動をした後、外資メディア企業、株式会社ディー・エヌ・エーにて広告・企画営業を担当。2007年にアジャイルメディア・ネットワーク株式会社入社、2009年取締役、2014年より代表取締役社長に就任し、2018年東証マザーズ上場。現在はインスタグラム運営サービスや、動画特許テクノロジー企業、美容師向けSaaSサービスなどグループ会社の代表も兼任。妄想と構想を膨らませて多くのパートナーと事業連携や新しいサービス設計を推進する。

上田:ありがとうございます。私たちは、いわゆるインフルエンサーのフォロワーに特化したサービスに対して、ある意味アンチテーゼを持ってやっている会社です。それは一人ひとりのファンから身近な人に伝える、ということの価値を追求しているということなのですが、トゥーワンラボさんもインフルエンサーを活用してビジネスをされている一方で、「imstream」のサービスにおいては、画像の力ってどのくらいあるのかというところに着目されています。それは単なる拡散力だけではなく、クリエイティブの価値をどう証明するか考えているということだと思います。
我々も、発信されたファンのコンテンツを受け取る人が、そのファンの身近な相手だから影響を与える、という一方で、そこを超えて他の人にも影響を与える力があるのではないかという仮説があったので、一緒に組ませて頂きたいと思ったのです。

「imstream」はアパレルを中心に色んな分野に広がっていこうとしていて、我々が一緒に広げていけると考えています。そうしている中でデータが溜まっていったときに、インフルエンサーがクオリティ高く作ったコンテンツと共に、ファンの人が発信したコンテンツにもこんなに価値がある、ということを見つけられると確信しています。
大手企業だけではなく、幅広い企業がSNSの活用やファンと一緒にブランドの価値を発信することに投資価値を見出すための証明ができるのではないかな、というのが今回の取り組みで楽しみなところですね。

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