As you know ? - ご存知の通り
" As you know ? "
「ご存知の通り」
最初見た時、なるほど、"アルバムっぽい"タイトルだなと思った。1stアルバムに詰め込んだ櫻坂46の2年間、それはファンが見てきた2年間なのだと。だけどツアーを終えた今、「知ってるでしょ?」という皮肉がこれでもかと込められていたことに気が付いて、やられたと思わず笑ってしまいそうになる。
知らなかった。
パフォーマンスに力を入れていることや、その魅せ方がアイドルの中でも群を抜いていることは知っていても、その一つ一つが、ここまで感情を揺さぶられるものだなんて知らなかった。
メンバーがグループやファンを大切に想っていることは分かっているつもりでも、その心が、とっても繊細で、自信がなくて、それでもがむしゃらに前に進もうとする、ここまで熱いものだとは気付いていなかった。
櫻坂を好きになってからの歴がまだまだ浅いから、当たり前と言われればそれまでなんだけど、それでも、私は何も知らなかった。
そんなこんなで、櫻坂46のツアーにまんまと魅せられた結果、当初、地方公演3日間+東京ドームの予定だったはずが、気付けば福岡1日目以外、全12公演中11公演参加していたオタクです。怖いね。
前日の夜に「なぁ広島行きたくない?」と母を誘い、ミーグリ(しかもドラム)を急遽仙台で強行し、honotalkに触発されて当日の朝コンビニに行くように福岡に向かい。呆れるほどのフッ軽である。
自分の行きたい公演のチケットが当日でも買えること、こんなにも嬉しくて、こんなにも悔しいことないなぁと身に染みて感じていました。
( 何故こんなことになったのかは、以前noteに書いたので割愛します。ちなみに想像以上の反響をいただけて恐縮でした。読んでくださった方、ありがとうございます。この場を借りてお礼を言わせてください。)
さて…
菅井キャプテンからセトリネタバレ厳禁を言い渡されたら守るしかないわけで、何を伝えようにも"某曲"としか言えないもどかしさに頭を抱えていましたが、無事全公演終え、セトリの箝口令も解けたということで、11公演分のレポを書き殴っていきたいと思います。
※ 東京ドーム公演初日のアンコールについては感情がぐっちゃぐちゃでほぼ記憶がないので割愛してますが、それでも引くほど長いです。
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楽曲レポート
M00 : Overture - OP
影ナレが終わるや否やBGMで音を繋ぎ、観客の手拍子が鳴り始め、そのまま音を途切らせることなくOvertureに繋げる演出に、いきなり衝撃を受けた。初日、この時点で鳥肌が止まらなかった。影ナレで上がった会場のボルテージを一瞬たりとも落とすことなく、Overtureまでに最高潮に持っていく畳みかけるような重低音、天晴れでした。
〝 Do you know who we are ? 〟
手拍子が止み静寂が訪れた後、機械音とLED照明による演出と共に無人のステージに流れ始める英語のメッセージ。メインステージに一人立つ菅井さんに照明が当たり、菅井さんの伸ばした右手に合わせてそのメッセージの最後を締め括るのは、アルバムタイトル " As you know ? " 。そこから、櫻坂46を知る2時間の物語が始まる訳だが、地方公演から続いたこの演出のおかげで、櫻坂46として初めて東京ドームのステージに立ったのが必然的にキャプテン菅井友香だったの、出来すぎで少し震えたよね。
ダンストラックが始まり、次々と現れるメンバーたち。紛れもなく、パフォーマンスに重点をおいてきたグループだからこそ出来る演出。照明がゆっくりと花道を照らしていき、その先に待つのは巨大アクリルキューブに入った森田山﨑藤吉田村。何もしない。メインステージに辿り着くまでの間、ただそこに立っているだけで見る者を惹きつける圧倒的オーラ。なるほど、四皇と言われる所以が分かった気がした。まだ一曲も披露していないのに、ライブを一公演観終えたかのようないい意味での疲労感。何度見ても鳥肌が立つ最高のオープニングでした。出来ることならもう一度、いや何度でも浴びたい。
ちなみに余談ですが、森田山﨑が前後になって交互に踊るパート、森田ひかるちゃんが前に出て踊ってる時は天ちゃんの顔までしっかり見えるのに、天ちゃんが前に出ると後ろの森田ひかるちゃんは全身すっぽり隠れちゃうの、ほんと可愛い。可愛い。
M01 : 条件反射で泣けてくる
OPブロックの高揚感をそのままに、シングル表題曲やアルバムリード曲ではなく、メンバーファン共に人気の高いこの曲を一曲目に据えるという、序盤からフルスロットルのセトリ。さらにサイリウム消灯を納得させる贅沢すぎる照明の使い方。そしておそらくこのツアー中、観客に衝撃を与えた二大演出のうちの一つ。大阪公演初日、天ちゃんが花道をグランドピアノで爆走し始めた瞬間この曲に関するそれ以外の記憶飛んだもんね。
特に東京ドーム2日目、千秋楽だから全てを出し切ろうとしているのか、それとも何か悔しさを晴らそうとでもしているのか、はたまた地方公演や東京ドーム初日にはなかったOPブロックの手拍子に背中を押されたのか、全体的に感情を剥き出しにしたようなパフォーマンスだったのがすごく印象的で。天ちゃんなんか途中立ち上がるようにしてピアノを掻き鳴らしていて最高だった。もはや"怒り"だった。というかセンター分け山﨑天とこの曲の親和性、良すぎでは?この曲のために前髪センター分けにしたの?前髪をかき上げて、今この瞬間この世で自分が一番イケてることを自覚しているような表情でグランドピアノに寄りかかる天ちゃん、癖という癖にぶっ刺さって一周回って笑っちゃった。ツアーが終わってしばらく経った今でもこの曲を聴くと間奏で勝手に天ちゃんがグランドピアノ爆走してくれるから本当にありがたい。
各位、早く浪花屋でたい焼き食べましょうね。
M02 : BAN
肉眼でしっかりこの曲のパフォーマンスを見れたのは初めてだったのですが、フォーメーション移動、とんでもないね。目で位置を確認することなく物凄いテンポで入り乱れるフォーメーション、痺れた。双眼鏡で森田ひかるちゃんをフォーカスしていても、その背後で次々と入れ替わるメンバーに思わず声が出そうになった。ちなみに「神様過ちを許してください」で森田ひかるちゃんの後ろに飛び込んでくる保乃ちゃんの騎士感のファン。2サビ後のユニゾンも圧巻で、一糸乱れぬとはこういうことかと。ど迫力。その上さらに東京ドームに至っては、ムービングステージで都度正面を変えながらのパフォーマンス。さらっとやってのけているように見えるけど、きっと半端なく難しいよねあれ。
私はこの曲の森田ひかるちゃんが本当に好きで好きでたまらないのですが、地方千秋楽のリミッター解除具合が一番鳥肌が止まらなかった。(というか地方千秋楽は全曲凄かった。気合いが違った。)私は森田ひかるちゃんは、自分が求められていることも、自分の魅せ方も分かっている、常に100点を出せるパフォーマーだと感じていて、そこからさらに新しい表現を加えていくから、一言で言えば常に私たちの期待を超えてくれるパフォーマー。だけどこの日の彼女からは何となく「100点を出せなくてもいい」という気迫を感じた。特に2サビ、顔も見えなくなるほど髪を振り乱す姿に目を奪われた。求められているものを表現するというよりは、今出せるものをここで全部出してやるという気迫。結果100点も120点も、1000000点くらいは余裕で超えてきたわけなんだけど。鳥肌が立つと同時に、とてつもなくワクワクした。この子はこの先、何をどう表現するのだろうと。どこまで跳ぶのか、どこまで腕を伸ばすのか、どこで笑って、どこで睨みを効かせて、どこまで大きく見せるのか。彼女が踊る姿をもっともっと見たいと思った。
M03 : Dead end
あの、、えっと本当に、イントロと共に突如として現れた王(森田ひかるさんのことです)の記憶しかないです。さっき『条件反射で泣けてくる』で「観客に衝撃を与えた二大演出のうちの一つ」として天ちゃんのグランドピアノ爆走を挙げたけど、そのもう一つはこれでしょう。玉座に腰掛けて煩わしそうに髪を弄り、立ち上がって舞い踊ったかと思えば気怠げにバフンとまた玉座に沈み込む。誰が見ても皇帝。森田ひかる is 王。王 is 森田ひかる。そうやって皆の踊る姿を高みから見物していたかと思えば、不意にまた立ち上がり今度は花道を悠々と歩き始め、その様はまるで退屈しのぎに下々の遊びに混ざろうとするかのよう。しかも玉座に腰掛けている間はずっと達観した目をしていたのに、1サビ終わりに、こちらを見透かしたような笑みを浮かべたり(広島1日目)、ウインクしながら右手を銃にして撃ち抜いてきたりするの(愛知2日目)、完全にファンを弄んでいて本当に悪いよね。全然舌打ちとかされたいけどね。帰るとき客席に大量に屍転がってたけど全部あのチャラ王子のせいです。さすがに何公演も見てたらカッコつけてるのがどんどん可愛く思えてきて最終的には愛おし〜〜と思いながら見てたけど、東京ドームという国内最大級の箱を、表情一つで一瞬にして支配する様はやはり皇帝だった。....え、初めて浴びた念願の生Dead endの感想これで大丈夫?まあいいか。次。
M04 : 断絶
地方千秋楽の断絶、終演後の飲みで口を揃えて「今日の断絶やばい」と話をするくらい凄かったんだけど、それがどれくらい凄いのかと言うと、この一曲だけでお釣りが来るくらい凄かった。『W-KEYAKI Fes.2022』で初めてパフォーマンスを見た時、櫻エイトのプライドのぶつけ合いだと感じたこの曲。当時、「自身のパフォーマンスにプライドを持っているであろう人たちが、それを矛に殴り合っているようで見ていて爽快だった」「しかもそれでいて個々が孤立してる訳ではなく、高度な次元で上手く噛み合わさっているのがもはや意味が分からない」とツイッターで書いたのだけど、保乃ちゃんがセンターとは言え、一人が目立つような構図ではなかったからこう感じたのだろうと思う。何の迷いもなく、"良い意味で"だったし、その印象自体は今も変わらない。ツアー中も同じで、同じように毎公演鳥肌が立って。だけど、地方千秋楽は違った。保乃ちゃんがこの曲を完全に自分のものにしようとしていた。というか、自分のものにしていた。振り返り際に浮かべる笑みはどの公演よりも挑発的で、スクリーンに映る瞬間の目はどの会場よりも狂気を帯びていた。全てを呑み込んで、見る者の視線を支配する圧倒的オーラがあった。一言で言うと、やばい。ふと、福岡公演初日の夜に送られてきたメッセージを思い出す。そして、彼女は今日この地方千秋楽で一旦燃え尽きようとしているのだと勘付く。東京ドームに繋げるために。記憶に残るパフォーマンスというのはこういうものなのだろうなと思った。
この日を受けて、東京ドーム。保乃ちゃんからはもう、この曲のセンターは自分だという自負を感じた。スクリーンに映るここぞというタイミングで、ウインクをするように右目をしかめて瞑る様が何とも挑発的でゾクッとするのだが、地方公演ではなかった表現の仕方だから、紛れもなくツアーで彼女自身が見つけて身につけた武器だと思う。鬼に金棒、田村保乃にウインク。
でもやっぱり外せないのが小林由依さんで。ダンスの上手さはピカイチだとメンバーファン共に定評があることは知っていたけど、一度でも視界に捉えてしまったら二度と目が外せない恐るべし求心力。一人だけ関節の可動域がレベチだし、何ならもう関節の数も違う。多分全関節に神様が宿ってる。ちなみに広島公演2日目でまんまと吸い寄せられた私は、終演後この曲の感想で「小林由依さんセンターのダンスナンバー何故ない」とメモに残すことになる。死ぬまでに絶対に見たい。
ちなみに、大阪公演初日のMCで増本綺良ちゃんと幸阪茉里乃ちゃんがこの曲の振りを誇張モノマネして遊んでいるという話があって見せてくれたけど、その後も、MCでぶりっ子を無茶振りさせられて恥ずかしくなった齋藤冬優花さんが小さく断絶の振りをして笑いを誘っていたり、この櫻エイトのプライドのぶつけ合いと感じた『断絶』が、裏ではメンバーの間で割と良いように遊ばれているのなんかいいなと思った。
M05 : 流れ弾
個人的に流れ弾は公演毎に一番見せる表情が変わる曲だと感じていて。それはきっと他でもないセンター保乃ちゃんがそうだからで。地方ごとにテーマがあるのだろうかと感じるくらい。この曲のためだけに全通したいとまで思えるくらい。"狂気で満ちたパフォーマンス"というイメージが先行していただけに、大阪で見せた余裕のある挑発的な笑みは印象的だったし、その狂気に関しては広島公演2日目が群を抜いてたように思う、必死だった。それでも地方千秋楽が個人的に圧倒的だった。苦しくて苦しくて、限界までもがいた先で「どうにでもなれ」とでも言うかのように顔をぐしゃぐしゃにして髪を振り乱し、さらにそれを超えた先に待つ苦しみからの解放、愉しさや爽快感で満ちた満足げな笑み。これだ、と思いました。公演を重ねるごとにこの曲をパフォーマンスするメンバーのボルテージがどんどん上がっていくのを感じていて、特に小池藤吉の台詞パート。愛知2日目でもグワっと心を掴まれるような凄みがあったから、福岡初日の藤吉夏鈴ちゃんが凄まじかったという話を耳にした時も特に驚かなかったし、ある意味納得だった。2サビでメンバーに飛び乗る武元唯衣ちゃんの勢いも、東京ドーム2日目で完全にリミッターを解除したように見えた。荒削りで本能のままに荒れ狂うこの曲に何度でも鳥肌が立つし、それと同時に、この曲にこんなにも惹かれてしまうのは、センターに立つのが田村保乃だからなのだろうなと見る度に思う。
愛知初日、保乃ちゃんの誕生日。行った人は分かると思うけどこの日、「Wait a sec」前の静寂が異様なまでに長かった。音響トラブルか...?と不穏な空気が流れ始めた時、その空気を切り裂くように「Wait a sec」が響き渡り、スクリーンにはニヤリと不敵に笑う保乃ちゃんが。全身に鳥肌が立った後、騙された...と膝から崩れ落ちながら渇いた笑いが漏れるような、そういう、普段とは別次元の凄みがあった。田村保乃生誕スペシャル!?とも思ったが、本当に音響トラブルがあったのだろうなと思う。けど、それも全て演出だと思わせる力が、彼女たちにはあるのだなぁと感心してしまった。むしろ、あの不穏な空気を纏った流れ弾、超好きだった。きっともう二度と見れない、あの日だけの流れ弾。
そして東京ドーム最終日、「Wait a sec」で保乃ちゃんが感極まっているように見えて、そこで初めてツアーが終わることを実感させられた。今の流れ弾、きっともう完成形は見えていて、その上で表現を高めていく段階にあるのだろうなと勝手に思ってるんだけど、まだ未完成だった流れ弾を、手探りでもがきながら作り上げていく過程を見たかったと思った。私かなり好きらしいこの曲。1st TOURに行ってないことが、たった一曲でこんなにも悔やまれることになるとは思わなかった。
M06 : タイムマシーンでYeah!
切ない歌詞に明るいメロディはダイレクトに涙腺にくるというのは万国共通かと思うのですが、この曲なんて最たる例じゃないですか。この曲を歌うメンバーの笑顔が眩しければ眩しいほど、Yeah! に合わせてサイリウムを上げるのが楽しければ楽しいほど、胸がきゅーっと締め付けられるんですよね。楽しくて幸せで、このままずっと続けばいいのにって。サイリウム解禁一曲目がこの曲なのも良くないですか?以前「いつからか菅井さんが楽しそうだと嬉しくなる魔法にかけられてる」と書いたことがあるのですが、迷って迷って前日に参戦を決めた広島公演、この曲を歌う菅井さんの笑顔をすぐ目の前で見れたとき、『ありがとう』ボードに笑って頷いてくれたとき、今日来てよかったと心の底から思った。
あと、どの公演でも「信じられない確率だ」「君ともう一度会えたこと」の指差しの振りで的確に自分のファンを指差していく小林由依さんがとんでもなくプロだった話。すぐ目の前で射抜かれるように指を刺され、ヘナヘナと座り込んだ小林由依さん推しの女の子を見て微笑ましくなりました。それから土生先生、愛知では5連パンチありがとうございました。
M07 : One-way stairs
森田藤吉、それぞれパフォーマンスが注目されるメンバーだけど、その魅せ方って全然違うじゃないですか。それもあってあまりユニット感を最初感じなかったんですけど、ツアーを重ねていくにつれて呼応していくのが彼女たちの凄いところなんだろうな。その違いすらも武器に、気付けばいい具合に噛み合わさっていて、身長差も相まってこの二人のダンスが映えること映えること。座って踊る森田ひかるちゃんの頭の上に夏鈴ちゃんが足を通す振り付け、全人類好きでしょ。あと手首の甲にキスを落とすような振り(伝われ)。
それから、ひとたび踊れば身長を感じさせないくらい大きく見えるという森田ひかる七不思議の一つだけど、近くで見ると、関節外してる?ってくらい一つ一つの動作が大きくて。大きいというのは、例えば腕を振り上げるとき、普通に腕を伸ばしたところから彼女はさらに1センチ先まで伸ばしているように見える。その上で、ダイナミックな動きの中の一瞬の表情や指先で魅せる繊細さ。これまで、はっきりと惹かれてはいたもののその理由は上手く言い表せなかった森田ひかるちゃんのダンスの良さ、凄さに気付けたような気がした。とは言え、私は森田ひかるちゃんがパフォーマンス中に見せる一瞬の笑みのファンなので、ラスサビ転調後に乱れる髪の隙間から笑ってみせた彼女を見て普通に頭抱えましたが。
M08 : ずっと 春だったらなあ
苦しい表情で歌うんだね…というのが最初の感想。声質が似ているわけでもない三人のハモリがどうしてかとても気持ちよくて、あぁ、三人とも優しい声色をしているんだなぁと気づいたのはもう少し先。笑顔のイメージが強い井上梨名ちゃんの切ない表情はどうしたって刺さるし、東京ドーム初日、想いが溢れて目に涙を浮かべる大園玲さんに心を鷲掴みにされ、最終日は保乃ちゃんの今まで以上に苦しそうな「ごめんね」で胸が締め付けられた。誰?保乃ちゃんにあんな「ごめんね」言わせたの。どうしてこの三人なんだろうと思っていたけど「国民の初恋では?」と言われ妙に納得してしまった。
あと、大園玲さんのオタクから「階段登るとき!スカートを持ち上げるの!お姫様だから見て!」と熱弁されたので次の公演でよく見ていたら、何とビックリ本当にお姫様だった話。スカートを後ろでふわっと持ち上げて階段を登る後ろ姿、もう階段の先にお城が見えたもんね。推してる人だから分かるその子の良さを聞かせてもらうの、新鮮で楽しくてとても好き。
ところでこれは音源聴いた時から思ってたんですけど、誰か偉い人、この曲でショートムービー作りませんか?金ならある(ない)。
M09 : 制服の人魚
『W-KEYAKI Fes.2022』で初披露したとき、衣装が制服だったのもあって、"少し背伸びした妖艶なダンス"だと感じたんだけど、それがツアーを重ねるにつれてどんどん様になっていくようで毎回素でドキドキさせられていたように思う。この曲を踊るときは、4人が4人とも反抗心を内に秘めた女子高生で純粋にすごいと思った。「今だけ楽しければいい」と歌い終えたあと去り際にカメラに目線をやる森田ひかるちゃんね、天才of天才。分かってるアイドルは最強なので。序盤の公演ではここまで狙ったように視線で殺りにきてなかったから、保乃ちゃんの断絶ウインク同様、これもツアー中に見つけた魅せ方なのだろうと思うけど、そうやって表現の幅が広がっていくのを見れるのはツアーを回る醍醐味というか、面白いところというか。そんな風に試行錯誤してるのが見えると、好きだなと思う。ちなみに、東京ドーム公演の配信を見ると、この時の目線の配る順番が逆(カメラ目線→逸らす)になってて、あの瞬間彼女は二つのカメラを完全に使いこなしていたのか...と恐れ慄いてしまった。
最後に、天ちゃんの歌う「未成年それは罪ですか」、未成年は罪じゃないけど天ちゃんにここを歌わせた人は罪だよ康。本当に、何回ぶっ刺されたか分からないので。あと今回のレザー衣装も好きだったけど、いつかまたこの曲を制服で踊る4人が見たいね。
M10 : 五月雨よ
本当に好き。元々好きだったけど、ライブで見るこの曲は格段に好き。激しいパフォーマンスで魅せてきたグループが、丁寧に丁寧に愛を紡ぎ、やさしく微笑みかけてくれる光景、なぜか本当に毎回条件反射で泣けてくる。特に胸に当てた左手を右手でトントンと叩く振り、初めてMVで見た時から懐かしいような安心するようなで涙が出そうになる不思議な感覚があったんだけど、改めて生で見てもそれは変わらず。見ているだけで、聴いてるだけで毎回心が温かくなった。最後「答えなんか」「出るわけない」で天ちゃんが保乃ちゃん・森田ひかるちゃんと順に目を合わせるの、全員が全員本当に楽しそうで幸だし、天ちゃんが振り返ってくれるのを待つ二人がとってもニコニコしていて可愛いのなんの。
あと、森田村のオタクとしては、スクリーンには映らないのだけど、毎公演「雲の切間」で両手で顔を隠した後ろで目を合わせて笑ってる2人が微笑み止まらん案件だったのと、福岡公演2日目で「心の内側で雨宿りして」で歩き始めるのを忘れていた森田ひかるちゃんの肩を後ろからやさしくそっと押してあげる保乃ちゃんを見たときはもう大合掌でした。ところで、「自分の方からなんて絶対に言い出せない」で森田ひかるちゃんの肩にポンと手を置く天ちゃん、「行ってこい」とでも言ってるかのようで、普通に脳内で物語が始まりかけたんですけど同士いません?いたら語りましょう。
演出の話だと、曲前の本を読む演出、誰に読んでもらいたいか考えた時に大園玲さんに読んでもらいたいとなるのはひたすらに"分かる"し、一曲前の『制服の人魚』の演出で使われていて、消えずに残ったシャボン玉がいくつかこの曲の間もふわふわと宙を漂っていたのが何だかとても幻想的で綺麗だったなと。狙った?
M11 : なぜ恋をして来なかったんだろう?
東京ドーム公演の特別演出でフライングをしていた夏鈴ちゃん、飛び上がる前もだけど、降りてからは特に楽しくて仕方ないというパフォーマンスをしていて、その表情が未だに印象に残ってるんだけど、後日、高いところが苦手らしいと知って驚いた。それであんなに楽しそうに飛ぶのかと。
あとこれは毎公演個人的注目ポイントだったんだけど、夏鈴ちゃんにロープを巻き付けてるとき、顔の高さ辺りでロープを持つ土生先生の隣で、腕をピーンと伸ばしてロープを操る森田ひかるちゃんが愛しすぎたのと、そのロープをステージの後ろに置きにいくメンバーの後ろ姿(お片付けタイム)がめちゃめちゃ可愛くて。このツアー、逆にこういう曲はレアだったからこれでもかというほど目に焼き付けておいた。まだ可愛い。
福岡公演2日目に幸阪茉里乃ちゃんが「『幸せは敵作らない』の綺良ちゃんとの歌割り、最高の笑顔で歌ってるのにいつもスクリーンに映らないけど、今日初めて映った」みたいなことを話していて、東京ドーム公演でもしっかりそのパートでその2人が抜かれていて嬉し可愛くてニコニコしちゃったね。
M12 : Nobody's fault
この曲が、ただ櫻坂46の曲というだけではなく、櫻坂46の幕を開けた曲だということ、知っていたけど、全然分かっていなかった。このツアー、特に東京ドーム、パフォーマンスを見ていたはずが、その歴史をまざまざと見せつけられた気がした。改名後、この曲を信じて進むしかなかった頃、どんな想いを抱いていたのだろうか、今でもこの曲をパフォーマンスする時は、当時を思い出したりするのだろうか、なんて思いながら。私はその当時感情を共有していた訳じゃないから、過去を辿って知ることしかできないけど、そんな私にも、これは特別な曲なのだということはヒシヒシと伝わってきた。それが伝わってくる眼差しに、目が離せなくなった。
東京ドーム公演最終日、落ちサビ前に一人花道を進んでいく森田ひかるちゃんの小さな後ろ姿を、初めてメンバーの背中越しに見て、そしたら初日に菅井さんが森田ひかるちゃんにかけた「その背中を、心の中で心配しながらも誇らしい気持ちで見ていました」という言葉が蘇ってきて本当に苦しいくらい泣いてしまった。確信した。私は森田ひかるちゃんがセンターだったから櫻坂を好きになったし、櫻坂だから好きになったのだと。
その落ちサビ前でジャンプする森田ひかるちゃんとたまたま0ズレだった仙台公演初日、「信念がないからだってもう気づけ」で真っ直ぐこちらを指を刺して射抜かれた瞬間の衝撃は今も忘れられない。
M13 : I'm in
大阪公演初日、この曲で何気なく双眼鏡を覗いて一番に目に留まったのが増本綺良ちゃんだった。キラッキラの笑顔であそこまで全力で楽しいを振り撒かれたら、見てるこちらまで笑顔不可避なんですよね。可愛くて可愛くて何だかどうしようもなく可愛くて。それ以来、全公演で綺良ちゃんを追ってたけど、いつ見ても元気が出るし、見れば見るほど可愛く思えてくる。まるで姪っ子。普通に叔母ヅラしちゃうし、気付けばオタクに「綺良ちゃん可愛いよbot」と言われる始末。いやでも本当に、あんなにも"楽しい"が伝わってくる子きっとそうそう居ないんじゃないかとすら思う。
よくよく見ると結構しんどい歌詞だなと感じるところもあるんだけど、それでもライブでステージを端から端まで駆け回り、楽しそうに手をあげるメンバーを見てると、いったん全部忘れて「僕も仲間に入れてほしいんだ」の感情になるから凄い。ライブで好きになれた曲。
( あとこれは大きな声では言えないんですが、2番サビの歌詞「You're in」を「ヒロイン」だと思ってた人いたら静かに教えて下さい握手しましょう。…いません了解。)
M14 : Buddies
天ちゃんがこの曲をセンターで歌っていること、この世の何よりも希望なのでは?と、この多幸感に溢れた歌の真ん中で天ちゃんの笑顔が弾けていることが、とても嬉しく感じる瞬間がある。と同時に「今日から皆さんはBuddiesです!」と叫べるのはきっと天ちゃんしか居なかっただろうなと感じたりもする。あと、すごいね。すぐ目の前の花道で自分を指差しながら「僕をずっと待っていたか」とニッコニコな笑顔を向けてくれる保乃ちゃんの破壊力、すごいね。
最後の横一列になるところの森田ひかるちゃん、隣の大園玲さんに見つめられると、ニコッと見上げていつも右手で軽くちょっかいかけていて微笑ましいことこの上なしなんだけど、一方、反対側の保乃ちゃんとは、お互い目を合わせようとしても一生すれ違っていてもどかしいの極み。もしかして目合わせない練習でもしてる?ちなみにここの大園玲さん、隣の天ちゃん・森田ひかるちゃんと目を合わせようと毎回体を大きくそちらに向けていてとっても可愛かったね。一番忘れられないのは仙台初日。保乃ちゃんの手が森田ひかるちゃんに当たるというプチハプニングが起こったのですが、そのまま保乃ちゃんが手を繋いだもんだから、森田ひかるちゃんは少し驚いた顔で保乃ちゃんのことを見上げてニヤニヤと微笑み合い、3往復ほど2人で手を繋いでぶんぶんするという𝑺𝒖𝒑𝒆𝒓尊(とうと)タイムが生じていて、いやもうさすがにこのまま時間が止まればいいと思ったね。
それから東京ドーム最終日、これまでずっと謎の隙間を空けて揺れていたこの横一列パート「We are buddies」を、最後の最後でようやく初めて全員で肩を組んで揺れながら歌っていて、そう俺はずっとこれが見たかった...と泣いてしまったよ。
M15 : 車間距離
広島公演のこの曲が超個人的ツアーハイライトすぎてほぼその記憶で埋め尽くされてるので、その話だけ。メインステージ真正面のスタンド2列目から見たこの曲、箱トロッコに乗ったメンバーが、森田ひかるちゃんを先頭にこちらを向いて踊りながら迫ってくるというこの上なく贅沢なアングルだったんです。目線の高さは同じだし、気が付いたら目の前数メートルのところまで迫ってるし。ほんの2,3メートル前でこの曲のサビを踊るあの妖艶な森田ひかると一生目が合っている状態で正気で居ろというのはまあ無理な話で、ほとんど記憶はなく。サイリウムを振ることも忘れてただ呆然と立ち尽くしていると、持っていることすら忘れていた推しタオルに気付いたのか踊りながら一度不敵な笑みを向けられたことだけ、覚えているような幻だったような。流石に悟りました、森田ひかる、圧倒的底なし沼オブザイヤーだと。
それで終わればまだ生きて帰れるんですけど、終わらないのがこの曲で。森田ひかるちゃんが背を向けると今度は後ろから保乃ちゃんが目の前にやって来るんです。右手を顔の横でパーにしてポーズをとり、ゆっくりと客席を見つめている保乃ちゃんと驚くほど綺麗に目が合ったもんだから、そっと手を振ってみたところ、眉をギュインと上げてパーにした右手でさり気なく手を振ってくれて、まさかの反応に喜んでいるとくしゃっと目を細めて笑いかけてくれて。背景はもう完全にお花畑。なるほどこれがMK5(MajiでKoiする5秒前)かと。後でオタクに「何その2人だけの静かな空間」と言われて顔が熱くなったのは言うまでもない。前言撤回、こちらも底なし沼オブザイヤーでした。(ちなみに11/19のhikarutalkのツアー写真祭りの中にこの瞬間の写真があり絶賛再拗らせ中)
愛知公演でも同じ場所から見れたのですが、この時はもう右手を上げた瞬間から保乃ちゃんはブンブン手を振っていて、客席も大盛り上がりで、だからこそ余計に広島のあの、ただじっと客席を見つめる保乃ちゃんをオタクがそっと見守るという静かな空間でのお手振りの特別感がマシマシに増してしまい、約2週間越しにもう一度召されるなどしたね。
それ以来、絶対にそういう曲じゃないのに、車間距離のイントロで鼓動が早まるようになってしまったので、二人には責任取っていただきたい。
M16 : 恋が絶滅する日
ダンスのキツさについて、森田ひかるちゃんから『流れ弾超え』というパワーワードを引き出したこの曲。にも関わらず、ライブアレンジによって長くなった間奏と、森田山﨑田村に至ってはそこにドルフィンまで加わるという鬼ハードモード。ツアー初日大阪で初めて見た時に度肝を抜かれました。公演を重ねるごとに披露も溜まっていくだろうに、それに比例するかのように増していくキレ。ドルフィンで振り上げた足の高さも、千秋楽では余裕でしゃちほこ超えでしたね。
とは言え、断絶や摩擦係数のような魅せるダンスナンバーとは少し違って、どちらかと言うと楽しげなダンスナンバーだからか、しんどさを微塵も感じさせない楽しそうな表情で生き生きと踊る姿が本当に好きで。フォーメーション移動中に目を合わせたり、グータッチしたり、パフォーマンスの中にあるそういう遊びがものすごく映える曲だなぁと思った。
あと天ちゃんの英語パート、英語力皆無の私に言わせればもうネイティブなんだけど、一回カラオケで歌ったら笑っちゃうほど口が回らなくて、マジ天ちゃん凄えになったよね。いや凄い。惚れる。
この曲であやまんJAPANやるのいっちゃん楽しいからみんなでやろうね。
M17 : 摩擦係数
好き。大好き。本当に好き。MVがぶっ刺さりすぎて公開後しばらく摩擦係数の話しかしない時期があったけど、このツアーを経てもっともっと好きになった。疲労も溜まった本編の最後にも関わらず、"今の櫻坂"を全身で表現しようと、丁寧にこの曲と向き合っているのが痛いほど伝わってくる激しいパフォーマンス。彼女たちにとって、この曲で魅せることが、すなわち今の櫻坂と向き合うことなのだろうと、そんな風にさえ感じた。だから毎公演しっかり目を奪われた。素人目線だけど、MVの時点で度肝を抜かれたブレイクダンスも、公演を重ねるごとにシンクロ具合が増していて爽快だった。
理性vs野生のコンセプトが公式で出されてるから最後まで対立構造を保ったままなのかと思いきや、"理性の長"天ちゃんが、"野生の長"森田ひかるちゃんに引っ張られるようにラスサビで楽しい感情を曝け出すように笑うの、私はすごく好きなんだよね。森田山﨑、どんな存在?と聞かれて「友達」と即答するほど仲が良いけど、ただ仲が良いだけじゃなくて、お互い良い意味で意識して対抗心燃やしてるんだろうなって、それがこの曲の強度を上げていってるんじゃないかななんて思ったりもする。次が見たいと思わされる曲。
それとどうしても言いたいのが、2サビのソロダンス、広島公演2日目と福岡公演2日目だけ変えてきた森田ひかるちゃん。広島公演2日目はCDTVライブ!ライブ!で披露した右足を蹴り上げるVer.だったような気がするんだけど(曖昧)、それよりも何よりも福岡公演2日目、Mステで披露してファンをざわつかせたあの激ヤバ腹筋Ver.を地方千秋楽でぶつけてくるエンターテイナー性に平伏すしかなくなった。たまらん。
EC01(1日目) : 思ったよりも寂しくない
大阪公演初日に初めて保乃ちゃんを見た時、レスマシーンだ...とスタンド席からずっと目で追ってしまってたんだけど、ファンにレスを送る姿を遠くから双眼鏡越しに見ていて、それが自分に向けられた訳でもないのにこんなにも幸せな気持ちでいっぱいになったのは初めてだった。ここにいる全員に楽しんで帰ってもらいたいという気持ちはもちろん、それ以上に、ファンを見つけると嬉しくて仕方がないのだと、そう何の曇りもなく真っ直ぐに伝わってくる笑顔に、嬉しい楽しい100%で会場中に手を振る姿に、いつの間にか落とされてしまっていたらしい。それに、遠くから見てるだけでも十分すぎるくらい幸せだったのに、あの笑顔が自分に向けられる多幸感といったらないね。ずるいなぁ。
あとさ、森田ひかるちゃん、パフォーマンス曲ではいつもとんでもない覇王色纏ってるのに、ふざけるの大好きなのめちゃめちゃズルくないですか?天ちゃんのラップソロパートで、メインステージの端の方で一人でDJの真似っこして遊んでたり、一人でも自由にふざけて楽しんでる森田ひかるちゃん、田んぼの横で側転してた幼少期の片鱗残りまくりで可愛い。
EC01(2日目) : 美しきNervous
森田村曲すぎてビックリしたね。とりあえず私が観測した森田村書きますね。
①落ちサビソロパート「だってだってだって切ない」で待ってましたと言わんばかりに保乃ちゃんを隣で見つめる森田ひかるちゃん、続く「声が声が声が出てこない」で仕返しするように見つめ返す保乃ちゃん。(大阪2日目/広島2日目)
②メインステージで何やら一人でふざけてる森田ひかるちゃん。天ちゃんに向かってふざけるもあまり相手にしてもらえず、今度は保乃ちゃんに向かってふざける森田ひかるちゃん。その一部始終を母の眼差しでニコニコ見つめてる保乃ちゃん。(広島2日目)
③先にメインステージに戻ってた保乃ちゃん、後から戻ってきた森田ひかるちゃんのことめっちゃ見てるなと思いきや、合流すると二人で両腕を前に伸ばしてグルグル回り始め、突如ステージの上に出来上がった完全に二人だけの空間。(仙台2日目)
④落ちサビ前の「恋をするにはピュアすぎる」後のタメでしゃがんで見つめ合う森田村。(愛知2日目)
自分の目で見たものは絶対に忘れたくないので誰のどのライブだろうといつも終演直後にメモに残すんですけど、いや、改めてまとめ直すと思ってたより森田村が森田村してて(?)幸せすぎるな。
もう一つどうしても言いたいことがあって。Wセンター様なんですけど。広島2日目、森田ひかるちゃんが徐に天ちゃんに腕を絡めたかと思いきや、当たり前のようにその手を握った天ちゃん。へ?と思って見てたら、反対側を向く時でさえずっと腕組んだまま手も繋いだままで、その状態でファンにレス配ってて何かもう本当にヤバかった。それを目の前数メートルのところで見せつけられる私の気持ちよ。助けてほしかったね。ありがとう(ありがとう)。
乃木坂のチケ運が櫻坂に回ってきたのか、日によってはレス祭りになることも多くて、いいんですか?!状態だったんだけど、愛知2日目にこの曲でバースデーケーキを描いたスケブを見せると保乃ちゃんがフ〜ってろうそく消してくれたのがやっぱ一番嬉しかったかなぁ。あとは、あの箱トロッコが結構揺れるのか、サビのジャンプで毎回全然跳べてなくて、着地したらすぐ手すりに掴まる菅井さんが可愛かったです。
EC02 : 櫻坂の詩
仙台初日、この曲の最後、目の前の花道に綺良ちゃんがいたんだけど、ずっと客席を見渡して色んなファンと目を合わせていたのに、最後の「Wow-oh-oh-oh」のポーズで、宙のある一点をただジッと見つめていて。どこを見てるんだろう?と視線の先を追ってみたらそこにはスクリーンに映し出された菅井さんの姿があって。あぁ、目に焼き付けてるんだなと泣きそうになった。でもすぐにまた笑顔でこちらに向き直って、ファンにレスを送りながらメインステージに戻って行く綺良ちゃんに、この日とっても心を掴まれてしまった。
忘れない。「元気もらいました」と書いたスケッチブックに森田ひかるちゃんが満面の笑みでグーサインを返してくれたこと(広島)。私が森田ひかるちゃんを見失ってキョロキョロしてる間に、連番相手がその森田ひかるちゃんに一緒にハート作ってもらって沸いてたこと(仙台)。その後、興奮して暴れてる私たちを見てケラケラ笑って走り去っていったその笑顔。れなぁからレス貰って大興奮のお姉さんとハイタッチしたこと(広島)。「ありがとう」と書いたスケッチブックに保乃ちゃんがクルクル〜って指差しして手を合わせてくれたこと(福岡)。他にもたくさん、この曲で忘れたくないことが多すぎた。
ただ、一番驚いたのは、東京ドーム公演でこの曲を歌わなかったこと。あの日、あの場所で「なぜ人は桜をこんなに愛すのか」を聴いてしまったらきっと泣いていただろうなぁなんて思う。
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おわりに
地方公演千秋楽、増本綺良ちゃんの「私たちは見にきてくださる方の期待を超えたいと思ってやってる」「地方公演が10公演があるってことは10段階レベルアップできるってことじゃないですか」という言葉がすごく印象的で。そりゃあ毎公演魅せられるはずだよなと、そりゃあ次の公演にも行きたいと思わされるはずだよなと。菅井さんが、ほぼ毎公演と言っていいほど「このライブが明日も頑張ろうと思える場所になっていたら」と最後の挨拶で話していたのも、今振り返ると本当にそういう場所になってたなとジーンとくるものがある。それだけだと薄っぺらく思えるかもしれない言葉たちが、このライブを見るとその説得力が10倍にも100倍にも増す、そんなライブだったなぁと。良いツアーだったの一言で終わらせるのが申し訳ないと思うのと同じくらい、良いツアーだった以上の言葉が出てこない。
去年『櫻坂46 1st YEAR ANNIVERSARY LIVE』を配信で見ていて、今でも心に刺さったままの菅井さんの語りがある。
「誇りを持て。
凛としろ。
前を向け。
私たちはもう既に、〝1〟になっている。」
今年のツアー、ステージの上で堂々と、凛と前を向く彼女たちの姿に、私にはその誇りが見えた気がした。「これが櫻坂46だ」と「いいから黙って私たちを見ろ」と。東京ドーム公演で武元唯衣ちゃんが「本当に"一"から作ってきたものを、堂々と胸を張ってみなさんにお届けしたいという、そんな覚悟が詰まったツアーです。」と話してくれたけど、それはきっと、私だけじゃない、ツアーを見てきたファン全員に届いていたと思う。冒頭で引用した、以前書いたnoteで私は、(櫻坂46だったから救われた)理由を「まだうまく言葉にできない」と書いたが、その理由はきっとこれだったのだろうと今振り返って思う。その覚悟に、背中を押される人がいる。その誇りに、救われる人がいる。先の菅井さんの語りはこう続く。
「そうやって出来上がった大事な〝1〟を、
〝千〟にも〝万〟にも咲かせてやる。」
菅井さんがステージを降りた後、松田里奈ちゃんのキャプテンとしての初めての挨拶。震えそうになる声を必死に抑え、真っ直ぐ前を見てゆっくりと覚悟を口にする姿に、会場中が息を呑んだのが分かった。それを優しく微笑みながら聞いてる一期生。菅井さんを見送る時には堪えていた涙を、ここで初めて目に浮かべた保乃ちゃん。ニヤニヤと悪い顔で新キャプテンを覗き込む山﨑天ちゃん・武元唯衣ちゃん。あぁ、良いチームだなと思った。今この会場にいる人たち、一人残らず、櫻坂を応援したいって気持ちにさせられたんじゃないかなぁなんて。かく言う私こそその一人で。いつかまた必ず東京ドームに立つ日を楽しみに、このグループを応援したいと思いました。
〝撒く時あり
咲く時あり
実る時あり
時を待て、時を失うな〟
私は、櫻坂46が好きです。
何度振り返っても、本当に楽しい一ヶ月でした。
最後に、卒業セレモニーについては話し出したら文字数がこの倍くらいになってしまいそうなのでここでは割愛しますが一言だけ。大阪公演で、会場を見渡しながら目に涙を浮かべるも、自分にとって最後のツアーということには一切触れなかった菅井さん。広島公演で、触れないようにしてるとサラッと口にした菅井さん。それでも、ツアーが終盤に差し掛かるにつれて、周りのメンバーが菅井さんが最後のツアーであることに言及するようになるのを見て、愛されるとはこういうことだと感じました。「今日までグループを守るために闘ってきました。悲しいこともあったけど、最っ高に、楽しかったです!」と清々しい顔で言い切って、がんばりきアーチを駆け抜ける菅井さんの後ろ姿、最っ高に、かっこよかったです。この特別な日に立ち会えたこと、菅井さんの最後を見送ることができたこと、幸せに思います。改めて、ご卒業おめでとうございます。本当にお疲れ様でした。
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