黄昏の坂の途中


" いつか「あの頃、」になる今のこと "

いつかの私に残したいと思ったので書きました。今のこと。


櫻坂46のライブに、救われたこと。


詳しくは書かないけど、ここ一ヶ月ほど仕事でメンタルがやられてて、アイドルを追いかけられるような精神状態になく。テレビもラジオも雑誌も、トークもブログもSNSも、ありとあらゆるコンテンツを片っ端から全部遠ざけてました。

何が言いたいかというと、ライブなんて頭の片隅にも入る余裕なくて。でも、ライブだけは待ってくれないんですよね。"録画してれば、" も "また今度、" も通用しないわけで。



9月29日(木)

『櫻坂46 2ndTOUR 2022 "As you know?"』

ツアー初日。大阪公演1日目


チケットはあるし、
時間休も取ってるし、
空席を作るのも心苦しいし、
連番相手にも申し訳ないし、
楽しみにしてた頃の自分にも顔向けできないし、
行かなかったらいつか後悔するのも目に見えてるし、


それでも、正直直前まで行くか悩んでました。
怖かったからです。

こんなこと、『W-KEYAKI Fes. 2022』で初めて櫻坂46のライブを経験して浮かれていたあの頃の私が聞いて呆れるだろうけど、何せ感情という感情を失っていたので、好きなグループを見て、一ミリも心が動かない、何も感じないかもしれないと思うと心底怖かった。


当日。仕事を終えて重い足取りで丸善インテックアリーナに向かい、連番相手と合流。足早にグッズを購入し、会場に入って席に着く。あーだこーだ話しながら、半分心ここに在らずでした。


そうこうしているうちに影ナレが始まり、

Overtureが流れ_____






いや、凄い。

何だこれ。



めちゃくちゃ凄い。


休むことなく降り注ぐ光の雨。

途切れることのない音。

オープニングから一瞬にして自分たちの世界に引き込んで、一度引き込んだら離さない。

複雑に絡み合うステージを使った圧巻の演出と、そのステージングに呑まれることのない櫻坂メンバーのパフォーマンス。

演出家の本気と、

それに応えるメンバーの熱量。

かと思えば、楽しくて仕方ないといった表情で、しゃがんで覗き込んで身を乗り出してファンに手を振る彼女たちの姿。

『いいから黙って見てろ』と、『これが櫻坂だ』と言わんばかりの、今このグループにしかできないライブに、目も心も奪われた。


楽しい。

あっという間の2時間でした。




夜も眠れた記憶がないくらい毎日いっぱいいっぱいだった頭も、あの時間だけは空っぽだった。ライブを見ている間だけは、全てを忘れることができた。帰りの電車でそれに気付いた時、情けないくらい涙がポロポロ止まらなくなって。

根本的に何かが解決したわけではないので、家に帰ればまた鬱々とした現実が待っているのですが、それでも、あそこに行けば一旦全てを忘れられると思える場所ができたことは、この時の私にとってすごく大きかった。


その後、縋るように広島公演のチケットを購入し、
弾丸で2days参戦を決めたのは想像に容易い話。



そんなこんなで、気付けば今のところ6公演中6公演。

(まじで.....?)



どうしようもない夜は、そのチケットを御守りのように心の中で握りしめていました。

この日まで頑張ろうと、少しずつだけど思えるようになりました。






誇張抜きで救われてたなぁと、今振り返って思う。

これは私だけかもしれないけど、救われた時ってそれに気付かなくて、後になってじんわりと気付くんですよね。あぁ、あの時救われてたのだと。数年前の私にとって飛鳥ちゃんがそうだったように、今私は 櫻坂46 に救われたのだと。

たまたまこのタイミングで行ったライブが櫻坂46だったというだけで、もしかしたら櫻坂46じゃなくても良かったかもしれない。それでも、櫻坂46だったから救われたのだと、理由はまだうまく言葉にできないけど、はっきりとそう思える。


" 人は必要な時に必要な人と出会う "

偉大な言葉ですね本当に。年々深みが増していく。



忘れたくないなと、思いました。


いつかの私へ、

今の私より。








忘れたくないこと、

広島公演で、『元気もらいました』と書いたスケッチブックを持っていたら、近くに来た森田ひかるちゃんがジーッと読んで満面の笑みで勢いよくグーサインを返してくれたこと。


彼女が大阪公演で、「今日のライブが、皆さんが明日からまた頑張るための活力になれたら嬉しい」と話してくれた時、頑張れる自信がなかった私は不甲斐なくて思わず目を伏せたけど、


でも、今なら言える。

ありがとう。
嘘偽りなく、明日を生きる活力でした。



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