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2023年5月の今、企業PRに活用できるWEBメタバースをリストアップ

メタバースは終わった?次にくるWEBメタバース

コロナ禍による強制的なデジタルシフトの追い風を受け、2022年はメタバースがバズワードとして大ブレイク。ところが、VRヘッドセットの普及台数の少なさや、まだまだ空間描画に十分とは言えない通信環境、PCやスマホのスペック不足が災いし、メタバースは思い描いたようには普及しませんでした。2023年に入って以降、メタバース関連ニュースには「苦戦」「撤退」「見直し」「終わった」といったワードが並びますが、メタバースはこのまま廃れて消えていくわけではありません。今、注目を集めつつあるのがPCやスマホのブラウザからアクセスできる、WEBメタバースです。

コロナ前後における変化

コロナ禍において、リアルをデジタルにシフトする取り組みは「必須」でしたが、アフターコロナとなった今、デジタルシフトにおけるキーワードは「代替可能」です。その他の手段と並列に存在し、多様性を広げるためのメタバースであるなら、システムとしての導入コストや維持コスト、ユーザーの移行コストや集客コストが低いことが重要です。さらに、取り組みとして「メタバースである」ということだけでは世間からも社内からも評価されなくなる中、企業PRにおいては「トラフィック」という当たり前の実利を堅実に求めていく姿勢が再度重要視されています。
没入感と引き換えに、ブラウザからのアクセスという圧倒的な利便性のあるWEBメタバースは、2023年に最も成長するメタバース分野であると予想されます。

WEBメタバースの利点

WEBメタバースの利点をまとめると下記のようになります
・アプリをインストールする手間がないため、ユーザーがアクセスしやすい
・WebやSNSを活用したプロモーションが容易
・既存のWebサービスとの相互連携が可能
以上のように、企業PRにメタバースを活用したいマーケティング担当者にとって多くの利点があります。

2023年5月の今、企業PRに活用できるWEBメタバースをリストアップ

2023年3月頃から次々と、ブラウザ版メタバースにおける企業PR施策が公開されています。中でも、トラフィック面でプラスアルファが期待できる、プラットフォームとして既存ユーザーの存在や複数ワールド間での相互誘導効果が期待できるメタバースサービスを紹介します。
なお、2022年には事例が多かったClusterやZEPETTOなどはアプリダウンロードが必須なメタバースですので、今回は紹介しません。
以下は、アプリ専用:ZEPETOclusterRobloxREV WORLDSBUDREALITYVARKホロアース 他

①NTTコノキュー「XRワールド」

XRワールド紹介画像

アバターを操作し空間内を自由に移動できるバーチャル空間。定期的に企業イベントが実施されており、ワールド内のイベント一覧等から、相互でのトラフィック誘導も期待できます。一流IPの提供実績が豊富にあり、国内向けのPRとしては利用実績が最も豊富なブラウザ版メタバースです。
基本的な仕組みはHikkyのVKetCloudで構築されているようですが、他のVketCloud勢のサービスよりもローディングが軽くスマホにフレンドリーな実装となっているように見えます。
2023年5月現在も複数のイベントが同時開催されています。
XR Worldはこちら

②凸版印刷「メタパ」 ※2023年5月ブラウザ対応

メタパweb版の入り口となるページ

凸版印刷が運営するリアルとバーチャルを融合したメタバースショッピングモール。ジョイスティック方式でアバターを操作し、店舗内で商品の3Dモデルの閲覧やショッピングが楽しめます。店員を呼ぶ機能で、リアルタイムなアバター接客を受けることも可能。また、ユーザー同士が集まって一緒にショッピングを楽しむことができます。
2023年5月現在も複数の企業が出店しています。
技術面においては、360度静止画と3Dモデルの組み合わせにより美しいワールドを実現している点が新鮮です。
メタパweb版はこちら

③VKetCloud「MY VKET WORLD」

MY VKET「WORLD」ページ

世界中から100万人以上の来場者を集めるバーチャルマーケットを運営するHikkeyが開発し、Web メタバースの草分けとも言えるVket Cloud。2023年4月20日には一般にもSKDが公開されました。そのVket Cloudで作られた様々なワールドに出かけることができるMY VKET WORLD。概念はNTTコノキューのDOORに類似していて、現状ではUIもデザインのトンマナこそ違うものの、要素は類似しています。今後、ワールド間の誘導が強化されるようなUIへと変化するのか、また、バーチャルマーケットという巨大コンテンツからの誘導効果などが期待できるのかが気になります。
MY VKET WORLDはこちら


まとめ

以上、2023年5月時点で企業PRに活用できる3つのWEBメタバースをご紹介しました。3D空間をブラウザ上で、更にはスマートフォン上で美しく快適に見られるようにするのは開発者として非常に難易度が高いチャレンジであるため、WEBメタバースへの参入プレイヤーはまだ少なく、結果的にPR事例も豊富とは言えません。ただし、うまく活用すればメリットが多いのがWEBメタバース。ぜひ、これからの御社のサービスやブランドのPRに活用してみてください。

(追伸)AMIZA CITY GINZAを開発中です

私たちamiza city projectチームは、銀座の街をイメージしたWEBメタバース「AMIZA CITY GINZA」を開発中です。今まで見たことがないほどキレイで、快適に過ごせるWEB上の銀座を実現するため、日々工夫を続けています。開発進捗については別途ご報告できるタイミングで記事をアップしていきます。
AMIZA CITY GINZAや弊社に関するお問い合わせは下記コーポレートサイトよりお願いします。様々なご意見やご質問をお待ちしております。
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