私は、◯◯◯のヴァイオリニストで在りたい 15 LAST ~姉は「屋上の」、私は?
今日が最後のパート。
私、横山亜美の目指す演奏家とは、というテーマでなんとなく始めてみたら、「論文級の文字数やん」とツッコまれてしまうくらい、幅広く書いてしまいました。
明日、ライブ配信コンサート第2回目を迎える直前の日に、このシリーズを終える時が来たというのも、少し感慨深いものがあります。
また、書き続けてきて思ったのですが、
自分の心の整頓や整備にも繋がっているように感じられますし、何か変わり目の時に、これだけのことを書き出せたのは、自分にとっても本当に良い機会でした。
何せここ数年、3日に1度ペースに人前で演奏を、ということで忙殺されてきてましたし、こうしてたくさんの文章を、自分と向き合いながら書き出すという、多少遠ざかっていたように思います。
横山令奈の妹の「横山亜美」という人物を知らなかったという方に、
知っていたけれど一面しか知らなかったという方に、
ほんの少しでも、どんなことを考えているかを伝えられたでしょうか。
緊急事態宣言が各地で解除が始められた今、
決して油断をしてはならないのには変わりありませんが、同時に新たな動きへと繋がって行くことも確かでしょう。
ちょうど良い機会かなと思いますから、
シリーズ「私は、◯◯◯のヴァイオリニストで在りたい 」最後のパートでは
私 横山亜美が行う現在の演奏活動について、触れてみたいと思います。
実は一度別のSNSで、機会があって書いたことでもあるのです。
ただ、そこは広く誰でも見れる、というわけでもない場所なので、公の場として「note」にも改めて書き記しておきたかったということもあります。
それから、
私という演奏家はどうも間口が広いらしく、それゆえに何を思って活動しているか、何を考えているのかよくわからないなんてことも言われたことありまして。笑
そんな人がもし他にもいたらちゃんと伝えたいな、と思ったのが一つ、
そしてこれが書きたかったがために、本シリーズを始めたと言っても過言ではないというのもありました。
ただ、その話に触れるためには活動の「ベース」、私自身の今日の演奏活動に至る考え方に触れていただかないと、伝わりきらないかな、とも思い、そして書き出したら、今日のパートまで時間がかかってしまった、そういうわけでございます🤣
さて、本題です。
私の中で「聴衆への演奏の提示、見せ方」は大きく3つに、明確に分けているものがあります。
そしてそれぞれに対する活動を矢印(→)の先に書いています。
① 一切の隙のない、自身を成長させるクラシック音楽演奏家としての活動、自身の探究 → 個人練習や、自主企画による妥協のないコンサート
② クラシック音楽ファン、弦楽器ファン、ならびに横山亜美のファンが喜ぶ演奏活動 → ファンが聞きたい曲目を盛り込んだコンサート
③ クラシック音楽に触れたことも、きっかけもない方のため、音楽世界への導入を果たすための活動 → 曲目解説を含めたトーク多めの娯楽性の高いコンサート、または17live含むネット配信活動など
このようなものとなります。
当たり前ですが、1~3の項目においては、好む方や年齢層も違ってくるでしょう。
たとえば[1]を好む方は、[2]では物足りなく感じ、[3]の内容は受け入れられないかもしれません。
[2]のコンサートを好む方は、[3]に対しての意見が分かれる可能性もあるでしょうし、
[3]のネット配信などで楽しそうにしている私を見慣れている方が、いきなり[1]のコンサートに行けば、下手をするとクラシック音楽が嫌いになるかもしれません。笑
だからこそ、窓口を色々と持つ演奏家のあり方で良いと考え、その結果3つに分けて活動をするという形で行なっておりました。
ただ、コロナウィルスの影響を受けていた関係で、数カ月にわたって[3]にあたるネット配信のみの活動となり、それならばSNS等発信の継続をしていこう、ということで、方針を転換して動き続けておりました。
個人的には、人前で弾けなかったあの状況をそこまで悲観していたわけではありませんし、またネット配信やSNSに限定された活動、これらのことを全くネガティブには捉えていませんでした。
むしろ、それはそれでやりがいがありましたし、結果こうしてnoteを書こうとも思うきっかけになりましたから。
だからこそ思います。
本シリーズの以前の記事にも書きましたが、これからの時代はネットつながりの活動が音楽家の必須事項になります。
誤解がないように書きますが、私は生の演奏活動を決して否定しているわけではありません。
もちろん、絶対的に生の音がいいに決まっています。
ですが、コロナウィルスの発生により、皆思い知らされたはずです。
目の前で音楽をするということさえ、許されない状況で、どうやったら音楽は素敵であるかを伝えられるのか。次世代を育てるには。
私がラジオ配信を始めた経緯、みなさん覚えておられますか?
忙しい人、お母さん、介護で大変な人、病気の人
そうして演奏会場に来れない人に音楽を届けたいと思ったから活動を始めたと。
今現在は、これにさらに追加がされるのでしょう。
健康でもコロナウィルスの影響によって聴きに行けない方
距離があるからこそ、私たち音楽家は今、新しい世界にも果敢にチャレンジし、ファンを掴んで行く活動を忍耐強く継続する、それこそが音楽家として生き残って行くためのすべじゃないかと私は思います。
そうして頑張っている人に、きっと振り向いてくれるファン、そして新たな出会いもあることでしょう。
私が目指すヴァイオリニストのあり方。
これは本シリーズの記事で、ずっとタイトルで伏せていたものですが
私の姉 横山令奈は「屋上のヴァイオリニスト」と呼ばれているそうです。
対して妹の私が在りたい形
それはズバリ
↓
「ご近所のバイオリニスト」です✨
幼少の頃から厳しい父の指導のもと音楽教育を受け、18歳でイタリアに渡り、さらに修行を続け、23歳で卒業試験に向け2時間プログラムをいつでもどの作品でも取り出して弾けるようにと毎日7~8時間もの練習を重ねて、挑み、というガッチガチにクラシック音楽演奏家としての経験が10代から20代にかけてあります。
その上で、年老いた父のためにも、日本へ帰ってくることを決意し
慣れぬ日本社会に身を置き始めてみたからこそ、
ただ音楽が弾けるだけではダメだ、と自覚を持ち始めて
セルフプロデュースとは何か、
コンサートのマネジメントとは何か
考えて考えて考えぬいて、迷って、葛藤もしたけれど、
その結果、今の私ができあがりました。
その私の結論、目指すあり方が
「ご近所のヴァイオリニスト」なのです。
聴衆と距離の近い演奏家になりたい。
それはただ目の前で音楽を弾く距離の話だけではなく、心理的な距離も含んでいます。
クラシック音楽が好きじゃない人に、好きになってほしい。
最大限に演奏技術を持った上で
自身が信じる最高の音楽を届けられる状態にある上で
既存の音楽ファンの奪い合いではなく
まだ眠る新しい音楽ファンを作る、その導入の役目を果たす
私はそんなヴァイオリニスト
=「ご近所のヴァイオリニスト」になりたいのです。
いや、なりたいのではなく
もうなっているのでしょう。
あとは、そんな私のあり方を皆様が認めてくださるかどうかだと、考えています❤️
喋るヴァイオリニストに+(プラス)ご近所のヴァイオリニスト
というわけで
「ご近所の喋るヴァイオリニスト」
そんな風に横山亜美をおもっていただければ、私は嬉しいです。
今回でこのシリーズは終わりです。書き足りてないことも全然ありそうですが(まだあるんかいとツッコミが来そう)、
次は私と父のストーリーを2年前に書いたものを再編集して、掲載していこうと考えております。それは、私の本当に辛かった時代の話でもあるので、きちんとまとめましたら、有料記事として、まとめて出す予定です。
もし、こんな横山亜美の話をもっと知りたいと思いの方がいらっしゃるのであれば、乞うご期待ください。
最後までお読みくださいまして、まことにありがとうございました。
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私ともっと話がしたい、応援をしたいと思う方は以下の通り「横山亜美ファンクラブ」というnoteのサークル機能を使って立ち上げたものがありますので、ご興味があればぜひご覧くださいませ。ここならではの形でのライブ配信コンサート活動や、zoomを使ったオンライン企画も行なっております。
また、ネット配信活動として現在17liveを継続しております。こちらでは私とのお話もチャットに書き込んでいただいものを読み上げる形で反応しております。楽器も好きな音楽を、好き放題弾いたり、なんて自由度が高いです。笑 クラシック音楽いきなりはちょっと...という方にはおすすめ。
もし気に入っていただけましたら、ぜひサポートお願いいたします♪ 横山亜美はこれからもずっと、音楽家として成長を続けていくという覚悟を持って活動し続けます^^