【脳外科医が解説】脳動脈瘤の予防と治療とは?
脳ドックで突然「脳動脈瘤」の診断が下されたら、どのように対応しますか?
今日はこの脳動脈瘤の治療について説明していきます。
「脳動脈瘤」は脳の血管のコブです。高血圧や糖尿病が原因で血管に負荷がかかりできることが多いです。この脳動脈瘤が破裂した場合、生命に関わる「くも膜下出血」を引き起こします。
この「脳動脈瘤」はどうやって予防し、そしてどう治療するのでしょうか。
具体的な予防法と治療法について、以下で説明します。
「脳動脈瘤」の予防:
脳動脈瘤を予防するには日々の健康管理が大切です。高血圧などがあると血管に負担がかかってしまい、動脈瘤を生み出しやすくなります。
「脳動脈瘤」の治療:
残念ながら、一度形成されてしまうと自然と消す方法はありません。したがって、破裂する危険が高い脳動脈瘤は外科的に手術をするしかありません。主な方法は二つあります。一つ目は開頭クリッピング術、二つ目はコイル塞栓術です。
直接クリッピング術: 実際に頭部を開き、顕微鏡を使って脳を傷つかないように分けて、動脈瘤を露出させます。そして、動脈瘤に直接クリップをかけます。一度クリップをかければ、再発リスクはほぼありません。しかし、手術は全身麻酔で、頭を大きく開けることにもなるので身体への負担は大きいです。
コイル塞栓術: カテーテルを利用して、血管の中から動脈瘤内にコイルを挿入し、動脈瘤内の血流を遮断します。局所麻酔で行えて、術後の創部も針の大きさほどしか残らないため、体に対する負荷は小さいです。しかし、再発リスクはクリッピング術よりも高いと一般的に言われています。
どちらの手法を選択するにせよ、最終的な決断は自分自身が下すべきです。そのためには、担当医師とのきちんとしたコミュニケーションをとり、治療のメリットとデメリットの理解が必要となります。
健康を保ち、命を守るためには、まず自分の病状を深く理解することが初めの一歩となります。
自分の健康は、自分自身が最も良く守ることができます。このことを忘れないでください。
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脳外科医あみと が
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