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ヨーロッパからの一時帰国まとめ②

ヨーロッパからの一時帰国まとめ①の続きです。今回は隔離生活についてお伝えしたいと思います。

隔離施設での様子

東京・府中の警察大学校に着いたのは14時過ぎの出発(成田到着4時間後)から2時間かかり16時過ぎです。それから先着順にチェックインがあり(私のときは3人まで同時に可能)4番目の私も比較的早く部屋に入ることができました。

チェックインの際に受け取ったものはdocomoのポケットWi-Fi、体温計、弁当、アメニティセット(歯ブラシ、歯磨き粉、紙コップ、マスク、石鹸、アカスリタオル、ウェットティッシュ、ゴミ袋)でした。風呂場(シャワーのみ)にはリンスインシャンプーとタオル(大小)、バスマットが置いてあります。室内は備え付けの家具(ベッド、勉強机、ワードローブ)、洗濯ラックがありました。消耗品は内線で頼むと補充してくれます。

アメニティセット(アカスリタオルは開封してしまいました)

警察大学校で隔離をする人は警察大学校専用の体調管理ウェブアプリを登録し毎朝8時頃検温した数値や体調を報告する必要がありますが、政府のアプリMySOSの健康状態報告と連動していないのが不便ですし、よく忘れそうになります。

そして、残念ながら支給されるポケットWi-Fiのdocomoの電波状況も決して良くはありません。有線インターネットが使えるか専用コールセンターに尋ねたところ使えないとの回答でした。ちなみにiPhoneに入れている楽天モバイルも弱いです。

隔離部屋に用意されていた家電は冷蔵庫、小さなテレビ、電気ケトル、ヘアドライヤーと内線用の固定電話です。一応タコ足や延長コードもありますがコンセントの配置が微妙なので自分のタコ足があるとより便利だと思います。ほぼタブレットサイズなテレビもHDMI端子がついていたので持参したHDMIケーブルをパソコンに繋いで外部ディスプレイとして使うことができました。(ただし画質が荒いのでコーディングに不向き)

備え付けの小さなテレビ

ちなみに部屋は撮影禁止、施設内の様子などはソーシャルメディアに載せないよう釘を刺されているので写真はありませんが、どうしても気になる人はGoogleマップで探せば写真が出てきますよ(こっそり)。というか、施設内の様子を投稿してはいけない理由がよくわかりません。むしろこういうのをさらけ出した方が帰国を考えている人を思い止まらせることになって国としては大変結構なことなのではないですか?在外邦人には帰国してほしくないのでしょう?

食事

お弁当が一日3食、それぞれ8時半・12時・18時頃に配られます。毎回準備が終わると館内放送でお弁当を受け取るよう指示が出ます。いつもつっかえつっかえ英語のアナウンスをしている人がいまして、中には上手なスタッフもいるのに「なぜ録音したものを流さない?」とツッコミたくてたまりません。私が吹き込んであげましょうか?

朝食(サンドイッチ、サラダ、野菜ジュースなど)

朝食

昼食・夕食(揚げ物や魚など&ご飯、ペットボトルのお茶)

ペットボトルのお茶は足りなくなったら内線で頼めば持ってきてくれます。

昼食
夕食

おかずは何品もありますが、ちょっと野菜が少ない感じはしました。レタスやトマトが食べたい。お恥ずかしながら偏食なため、出された弁当を全て食べられるわけでもなく結構お腹がすいてました。一応カップラーメンやスープなどは持参しているので食べ物はありますけれど。欲を言えば生野菜をもっと食べたいです。あと豆腐や納豆とか。ビタミンのサプリなど持ってきた方がいいかもしれないですね。

あと忘れてはいけないのが、ご飯がとっても冷たいことです。持ってきたシリコンスチーマーにご飯を詰めてお湯かけて温めたり、熱々のスープに入れながら食べたりしました。Twitter上でお弁当をケトルの上に載せて沸騰させている人がいたのを真似しましたがあまり温まりませんでした。タッパーなどを持参し、ジップロックに入れたご飯を湯煎するのが良いかもしれません。

PCR検査

3日待機の人は3日目、6日待機の人は3日目&6日目の朝7時頃に唾液の検査をします。6時半頃に大音量で館内放送がありほぼ確実に起こされますので、寝過ごすことはないと思います。これに加えMySOSからテレビ電話がかかってきて「向こうからこっちを一方的に見ている」現象が毎日ありますので、ビッグブラザーの世界を体験することができます。

ネットショッピング

到着した商品は基本的に当日に部屋まで届けてくれるそうですが、21時以降に到着した場合翌朝9時以降のお届けとのことです。なお、中身をチェックされるためナマモノ、アルコールや刃物を注文することはできません。包丁などが必要な人はあらかじめ預け入れ荷物に入れておくと良いと思います。

警察大学校での隔離のメリット

そんなものあるかー!と悪態をつきたくもなりますが、警察大学校にあって(おそらく)ホテルにないメリットもありました。

①窓を開けることができる

隔離ホテルは窓を開けられないらしいと聞いていましたが、警察大学校は窓を開けられます。一応出てはいけないことになっているもののバルコニーもあります。私の部屋は西側で日当たりが良く、富士山も見えました。部屋から山が見えるのっていいですよね。

バルコニーからの眺め

②コインランドリーを使うことができる

隔離ホテルでは不可となっていたはずのコインランドリー、利用時間は14時〜16時と限られていますがスタッフに頼めば案内していただけるとのこと。

③ア○ホテルのシングルより部屋が広い(かもしれない)

部屋全部をベッドが占めているわけではないので、エクササイズするスペースを作って体を動かせました。

最大のデメリットはバスタブがないことです。そして空港からえらく遠いこと。なのでそれが気にならない人は意外と快適かもしれません。Twitterには成田着で隔離施設がグランドプリンス高輪やサンシャインシティ、ラディソン成田など豪華そうなホテルだった方がいらっしゃったのでまさに隔離はガチャなんだなと思いました。

持ってきてよかったもの

最後に隔離生活を送る上で持参してよかったものを載せたいと思います。

  • コーヒー・紅茶

  • スプーン・フォーク・ナイフ

  • マグカップ

  • 小さめシリコンスチーマー

  • 塩・こしょう

  • 食器洗い洗剤とスポンジ

  • インスタント味噌汁、カップスープ、ラーメンなど

  • パジャマ(少なくとも警察大学校にはありません)

  • 楽な服装

  • ヨガパンツ(運動用)

  • HDMIケーブル(テレビを外部モニタとして使いたい場合)

  • (今回縁がなかったけど)入浴剤、風呂洗いスポンジ

そして私は持ってこず&結局使えもしなかったのがLANケーブル。どうしても安定したネットじゃないと困る人は、持っていくとお世話になるかもしれません。まあ、警察大学校では使えませんけどね。

やっぱりコーヒーがないとやる気出ないタイプなのでコーヒー豆と三角フィルター、マグカップは特別よかったです。

それでは、次回はなかなかのレアケースなフライトのトラブルに遭遇したお話をしようと思いますが、コロナ禍での入国に関してはここまでで以上です。お読みいただきありがとうございました。


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