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インカレ相撲を振り返って。(団体)

あみたです。

昨日の個人戦に続き、今日は団体戦を振り返っていきたいと思います。

団体Aクラス

優勝 日本大学
2位 日本体育大学
3位 近畿大学
3位 東洋大学

日大は2年連続、30回目の優勝。

団体Bクラス

優勝 法政大学
2位 明治大学
3位 専修大学
3位 金沢学院大学

団体Cクラス

優勝 金沢学院大学
2位 東京大学
3位 立教大学
3位 北海道大学

Aクラス決勝戦

日体大 2−3 日大
先鋒 中村 ⚪︎ー× 草野
二陣 ダライバートル ×-⚪︎ イェルシン
中堅 デルゲルバヤル ⚪︎-× 石岡
副将 花田 ×-⚪︎ 川副
大将 石崎 ×-⚪︎ 川渕

まずはなんと言ってもAクラスの日大の2連覇&30回目の優勝!今年の大学相撲界は日大と日体大が抜けているかなという印象でしたが、東日本選手権では準決勝で拓殖大学に破れて3位。インカレはどうなるものかと思っていましたが、見事に優勝。そして日大のインカレ連覇は04~06以来となる14年ぶりとの事でした。昨年は勝ちましたが、最近は中々勝てずにいた日大。しかし来年、再来年と更に連覇の期待が膨らみました。本当におめでとうございます。

決勝戦は、日大と同じくらい精度の高いチームだった日体大との対戦。中堅戦までに1−2と追い込まれる苦しい展開でした。しかし副将の川副君が凄かった!自分よりも身体の大きな相手と胸を合わせながら、最後は豪快にうっちゃりで勝利。川副君のうっちゃりは学生相撲界ではとても有名ですが、相手の選手が警戒している中で決め切るのは流石の一言です。この勝利が劣勢だった日大に流れと勢いを呼び込んだ事は間違い無いでしょう。

そして2−2の大将戦。日大の大将は1年生の川渕君、対して日体大の大将は4年生で主将の石崎君。痺れる場面でしたが、川渕君が立ち合いから胸を合わせて一気の寄り。石崎君も土俵際で逆転を狙いましたが、そのまま寄り倒して日大の優勝が決まりました。

プレッシャーの掛かる場面で1年生ながら勝ち切った川渕君は流石です。そして内容も非常によかった。ただ私はこの両校の大将2人の立場の違いに、勝手にドラマを見出してしまいました。かたや1年生のレギュラーで、副将の川副君の勝利でチームも勢いに乗っている川渕君。そして逆にイーブンまで持ってこられたチームのキャプテンで最終学年4年生の石崎君。もちろんお互いにプレッシャーの掛かる場面ですが、石崎君の精神面への負担は相当な物だったと推測します。それを表すように石崎君は2回ほど立ち合いで突っかけています。気持ちが早ってしまっているように見えました。対する川渕君はとても落ち着いているようでした。相撲の合口的には、石崎君の方がよかったかもしれません。でもこの1番の石崎君はとても固くなっていたように見受けられました。

そして勝負が決まった後に、頭を抱えうなだれる石崎君の姿がとても印象的で、負けてはしまいましたが、この石崎君の姿は私にはとても美しく見えました。昨日のnoteで今大会に一番印象に残った選手に石崎君をあげたましたが、チームの主将としてプレッシャーと闘っている姿は、本当に素晴らしかったです。

団体決勝戦についてはこちらの動画でも触れています。

またこの決勝戦には日大、日体大の両校合わせて3人もの1年生がレギュラーとして出場していました。この世代は本当に強い選手が多く、来年以降も中心となって学生相撲界を盛り上げていってくれる事でしょう。

その他の印象に残ったチームとしては金沢学院大学でしょうか。炎鵬関の母校としても知られるこの大学はなんとCクラスからスタートし、Cで優勝、Bでも3位に入賞し、なんとAクラスの予選まで上がってきました。一体何試合をこなしたのでしょうか。Aクラスでは予選で敗退してしまいましたが、有望な1年生もいるので来年以降にも期待です。

そしてCクラスで準優勝を果たした東京大学も素晴らしかった。今年の初旬に数回稽古に顔を出させていただいたのですが、キャプテンの須山君を筆頭に気合の入ったいいチームでした。みんなが力をつけての準優勝は本当に立派と思います。

学生の奮闘する姿は1相撲ファンとして、とても楽しませて貰いました。目の前の1番に全身全霊を掛け、そしてチームを背負い闘う姿は勝ったチームを負けたチームもどちらも美しい物です。この団体戦こそがアマチュア相撲と大相撲の最大の違いであり、そして1番の醍醐味と断言できます。また来シーズンを楽しみにしたいと思います。

さて今年の大会も残すは12月の全日本選手権のみとなりました。また近くなったら、その話やそして来年の各大学の展望などを発信していきたいと思います。

それでは!

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