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【台本】蜂鳥あみ太のラジオde地獄シャンソン曲解説その2(2021.10.11)

ボンジュール・トリステサ

さっそくですが問題です。2021年の手帳やカレンダーには祝日と書いてあるのにただの平日だったりするものな~んだ!?

今日だよ。

はい、という事で今晩も始まりました「蜂鳥あみ太のラジオde地獄シャンソン曲解説その2」っちゅう事で前回に引き続き台本有りの音声ラジオ配信を行って参りたいと思いますのでこれから一時間ほどお付き合い頂けましたらと。

えー本日10月11日は元々スポーツの日という事で祝日の予定だったんですけれども、オリンピック開催の関係で今年に限りスポーツの日が7月23日に移動したという事で今日は平たい、平たいだけの何処にでもあるありふれた月曜日と相成りまして本当にどうしてくれようかと思うばかりなのであります。等と言いつつも、まあ僕の職業だと平日が休みだったり土日が本番だったりするので正直平日と祝日の感覚なんてとうの昔に失ってしまっているんですけども、実はこの3連休でツアーを組もうと思ってたんですよ。手帳を見たら10月11日がスポーツの日だってんでこれはツアーに行けるなと思いまして、ライブやらせてくれって会場に問い合わせたら「あみ太さん、今年そこ平日なんですよ~」ってな具合で今のところスケジュールがちょっと狂っちゃうみたな若干のマイナスがあるぐらいであとは何も恩恵に与れてないですね、オリンピック。まあスポーツの日が移動した7月23日もツアー行ってましたけどね。そもそも長らくまともにテレビを見ていない生活をしているので僕のオリンピックはアコーディオンの田村賢太郎くんと大阪のスーパー銭湯で開会式をほんのちょっと見たぐらいでその後すぐミストサウナに篭ってしまったので何にも記憶に残ってないですね。古代オリンピックみたに全裸でやるとかだったらね、見たいなと思うんですけども。性別問わず裸というものを見るのが好きなので。まあまあ今の時代公共の場でそういうのは云々かんぬんと制約があるそうで無理みたいなので今後もオリンピックをまともに見る機会は無さそうです。あの日、見てるこっちは全裸でしたけどね。

そんな訳で今日が祝日じゃないという話を書いていたら段々と思い出し怒りが湧いて来まして軽い恨み節からスタートしてしまっておりますが大体いつもそんな感じ、蜂鳥あみ太です。前置きがなげーの。

お陰様で前回は当日のお知らせにも関わらず沢山の方に聴いて頂きましてありがとうございました。途中で結構でっかい地震がありましてオロオロしてるところまで配信してしまいましたがその後皆様如何お過ごしでしたでしょうか?まるで今日のような平たい月曜日の如く何事も起きてない事を願っております。そしてこのラジオ配信、反応が良かったので調子に乗っての第二回。相変わらず泣きながら書いた台本を読みながら配信を行っております。だって書き終えるまで5時間ぐらい掛かるんだもの。普通に仕事だよね。まあやりたいからやってるんですけども。このStudio Amitaを存続させる為、ひとりぼっちでも出来る事をやってみようじゃないか、という事で一念発起してダラダラ喋らないように台本を書いて喋ってみてはおりますが、台本自体がダラダラしてるんじゃねーか説がありますね。はい。とんねるずの生ダラ大好きですからね。生でダラダラいかせて。

いやはやこのまま頭では何も考えずに指だけ動かして書いていると前置きが永久に続いてしまいそうなのでここからが本題。本当にすいません。…という訳でこのラジオは僕が歌っている地獄シャンソン(と勝手に呼んでいる)音楽を更に深く知って頂く為に不定期で行っている、行っていきたいそんな地獄シャンソン曲解説ラジオであります。ここまでの時間は一体何だったのか。その謎は秋と共に深まるばかりですね。

はい。でですね、曲解説、「せっかく紹介するなら歌詞の朗読もして欲しい」というリクエストがありまして、今回試しにやってみようかなと思っております。

そんなわけでまずは1曲ご紹介したいと思いますが、10月23日に埼玉熊谷モルタルレコードにて蜂鳥あみ太とショルヘーノの"あみヘーノ"によるワンマン演奏会がありまして、こちらに是非日本中からお集まり頂きたいという事で今日もあみヘーノ楽曲を特集して参りたいと思います。

■01.ホルガローテン Hargalaten

最初にご紹介する曲ですが、皆様は「ミッドサマー」という映画を御覧になりましたでしょうか?2019年公開のホラー映画なのですが、生きた人間の狂気をひたすら描いていて「もう二度と見たくない」というような声も上がる程に怖いと一時期話題になった作品ですね。9月からアマゾンプライムでも配信が開始されたという事でこれは見なくてはと思っているのですがホラー映画をひとりで見るのって怖いじゃないですか。ホラーゲームはひとりでやる癖にホラー映画はひとりじゃ見られないんですよね。映画・学校の怪談シリーズとかはホラーでもポップなので見られるんですけど。あ、でも学校の怪談4は厳しいかも。あの作品だけ全体的にシリアスで女の子の霊が無茶苦茶怖いんですよ。という話は置いといて、これからご紹介する地獄シャンソンはそのミッドサマーの元ネタになった「ホルガダンセン」というスウェーデンに伝わる或る恐ろしい民話から生まれた「ホルガローテン」という民謡であります。

まずホルガダンセンのお話。スウェーデンのヘルシングランド地方にホルガ山という山があり、その麓にはこれまた同じ名前のホルガという小さな村が実在するそうな。時代は18世紀半ば、そのホルガ村で暮らす若者達が土曜日の夜つまりサタデーナイトに村の数少ない娯楽であるところのダンスを楽しんでいたところ、フィドルこれはジプシー・ヴァイオリンの事ですね、フィドルを持った何やら怪しげな男が現れて演奏を始めるのであります。男が奏でるフィドルを最初はただ聴いていた若者達、そのあまりにも妖しくも魅力的な旋律の虜になってまるで何かに取り憑かれたかのように次々に踊り始めるのです。そうこうしているとフィドル弾きの男、村の出口へと向かいホルガ山の方に演奏しながら歩き始めます。するとどうでしょう、その後ろを村の若者達が踊りながらついていくのです。そして夜が明け、教会の鐘がギンゴンガンと鳴り日曜日の朝のミサの時間になっても昨日踊っていた村の若者達がひとりもやって来ない。これはどうした事かと村中が大騒ぎ。さてさて、あの時フィドル弾きについて行った若者達がどうなったか、実はこのフィドル弾き、頭には角、足には蹄、顔は山羊、そして上半身だけが人間という悪魔バフォメットであり、奏でる音楽には呪いが込められていて若者達はその呪いを受け死ぬまで踊らされた挙句の果てに魂を抜かれて骨だけになってしまっていたとさ。ホルガ山には今でも若者達が踊った形跡が残っているそうな。どっとはらい。

という話がホルガダンセンなのですが、この曲はそれを元にした「ホルガローテン(ホルガの歌の意)」という民謡です。ミッドサマーの監督はこのホルガローテンから着想を得て作品を作っていったんだそうな。映画を見た方もまだ見てない方もこの曲を聴いて映画を見るとまた違った楽しみ方が出来るのではないでしょうか。という訳で既に説明がクソなげーですが歌詞の朗読にいってみたいと思います。僕が書いた訳詞はかなりこのホルガダンセンに忠実かつ昔話のような感じで書いてみました。まずは朗読、曲まで耐えられない方は後からアーカイブでこの部分は飛ばしてくれい。ではでは。

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[ ホルガローテン ]

昔々とある村へ真夜中ふと男ひとり
フィドルを弾き鳴らしながらやって来たそうな

その旋律を聴いた若者達は
ひとりまたひとり踊り狂い始めた

我を忘れ踊る若者達引き連れ村を出る
フィドル弾きの足には悪魔の蹄が ほら

夜(よ)が明けると鐘が鳴りパパママ達は教会へと
だけどそこに若者達の姿は無いの

彼らは呪われた山の頂にて
ひとりまたひとり踊り狂い死んでた

フィドルを止めてよ!今すぐに!もう死んでしまう!
骸に囲まれた悪魔 愉快そうに笑う

フィドルの音が止んで 辺りにはただ屍だけ
骸に囲まれた悪魔 愉快そうに笑う

フィドルの音が止んで 辺りにはただ屍だけ
骸に囲まれた悪魔 愉快そうに笑う

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それではお聴き頂きましょう。

ホルガローテン Hargalaten
https://amita004.bandcamp.com/album/h-rgal-ten-horgalaten

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只今お聴き頂きましたのはホルガローテンというスウェーデンの民謡でありました。

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■La Favorita ちょう・あいしてる

続いてご紹介するのはあみヘーノのレパートリーの中でもトップを争う知名度なのではないかと思われる「La Favorita ちょう・あいしてる (La Furstenberg)」という曲になります。この曲はミシェル・コレットMichel Corretteというフランスの作曲家が18世紀に作曲したバロック音楽に僕が勝手に歌詞を付けたものです。

La Favoritaというのは「お気に入り」を意味するイタリア語でフランス語だとLa Favorite(ラ・ファボリート)という「王様の寵愛」がテーマの曲だそうで、そこからイメージして僕の歌詞はフランスの大奥で王様にめっちゃ可愛がられてる新入りのお妾さんの事が気に食わない古参の妾達が井戸端会議で「あいつムカつくから拷問してぶっ殺してやろうぜ」みたいな感じで無茶苦茶新人の悪口を言っているという内容になっております。フランスの大奥ってなんやねんと質問されても僕の中でもトンデモなイメージなのでわかりません。自力で妄想してみて下さい。そして歌詞には中身も元となった物語も何も無くその場のテンションだけで書いたのでさっそく朗読からの曲にいってみたいと思います。

[ La Favorita ちょう・あいしてる ]

ツラの皮ひん剥いて
焼きゴテ当てて印などを付ける
剥がしたツラの皮は
そこらの道端にてドブに捨てる

あいつマジ、クソだよね
ほんとマジ、クソだよね

ぶち殺す?
すぐ殺す?
いやまだ泳がせておこう

すぐ、ぶっぶっぶっ殺しったっいっ
気持ちっちっちーもあるっけっどっ
許しーてあげたさもある

許そうかな?
いや殺す
どしよっかーな
せめぎあいなーのねー

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それではお聴き頂きましょう。

La Favorita ちょう・あいしてる
https://amita004.bandcamp.com/album/la-favorita-la-furstenberg-escroc

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La Favorita ちょう・あいしてる、お聴き頂きました。

因みにこの曲はStudio Amita YouTubeチャンネルの方で僕がアニメーションを手描きで描いて配信ソフトOBSで無理矢理動かした映像を録画してそれを更に動画編集ソフトで編集するという非常にまわりくどい無駄に時間を掛けた作り方をしながら作ったMVが「この映像はまともな人間には作れない!」という事でなんかやたら人気です。良かったら見てみてね。

La Favorita ちょう・あいしてるMV
https://www.youtube.com/watch?v=jtkpTxTIaes

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■オピウム Opium

これで少しは時間を巻けたでしょうか。さ、続きましてご紹介するのはヴェルヴェットのバリトンボイスを持つと云われたユダヤ人歌手アダム・アストンによって1933年に発表されたポーランドのワルツ「オピウム Opium」であります。オピウムというのは阿片の事でこれは「愛しい人から受けた愛や言葉を阿片に例えたラブソング」、そしてタイトルも阿片オピウムという気持ちが良い程にストレートかつその名に相応しく最近の音楽には無い非常に不穏な旋律と歌詞の内容で実に実に素晴らしい曲であります。

作詞はアンジェイ・ヴラストAndrzej Wlast、作曲はアルトゥール・ゴールドArtur Goldというポーランドのユダヤ人作詞家・作曲家のタッグであります。兎に角原詩が素晴らしいので僕が書いた訳詞も出来るだけ忠実に書いたつもりです。皆様も是非阿片中毒になった気持ちで聴いて頂けましたらと。なんて云ってますが僕にとっては音楽こそがドラッグでありトランスの源なので薬物とか全然必要無いです。だって音楽だけで充分ぶっ飛べるし。逆に音楽だけで飛べないとか何事?みたいな。そんなわけで良い子のみんな、日本でドラッグをやるのは失うものがあまりにも大き過ぎるので音楽だけでトランスしようね。地獄シャンソンのお兄さんとの約束だよ。そんなわけで詞の朗読エンダ曲いくね。

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[ オピウム Opium ]

今宵 闇夜がそっと
全て包み隠してくれるでしょう
だから今夜もまた 赤い壁に
もたれ肌を晒け出す


貴方の言葉が
阿片のように
私を酔わせて
うつらうつら虚ろ

絶え間なく続け
愛の刹那よ
共に堕ちていくだけ
奈落の底に

吸って 少し吐いて
深く息をしながら喫み干せば
痛みは消え去りまた 赤い壁に
もたれ肌を晒け出す

※~※

絶え間なく続け
愛の刹那よ
共に堕ちていくだけ
奈落の底に

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それではお聴き頂きましょう。

オピウム Opium
https://amita004.bandcamp.com/album/opium-noahs-ark

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オピウム、お聴き頂きました。本当に素晴らしい。素晴らしい曲ですね。

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■レベッカ Reveka

次にもう1曲、オピウムと同じくアンジェイ・ヴラストAndrzej Wlastが作詞してアダム・アストンが歌った曲をご紹介しましょう。作曲はジグムント・ビアウォストツキZygmunt Bialostockiというユダヤ人作曲家で1932年に発表されたタンゴであります。因みにこの曲があみヘーノ音源の現時点での最新カヴァー曲でもあります。

歌詞の内容はレベッカという貧しい娘がある日自分の店にやって来た身なりの良い余所者の男に一目惚れしてしまい彼と結ばれる妄想に耽っていたところ、今度は彼が奥さんだか彼女だか知らないが女を連れて楽しそうに歩いているのを発見してしまいショックのあまり本人の前に倒れ込んでしまう、そして男の方は知らない人が突然目の前で倒れたので見捨てる訳にもいかず介抱しているだけなのだがその優しさに触れたレベッカの心は更に掻き乱され、愛と憎しみが入り混じった妄想狂女の勝手な恨み節へと変わっていくというかなりサイコパシーなお話。これもかなり原詩に近い内容で訳詞を書いているのですが、僕の歌詞ではサビに戦後まもなくの歌謡曲的な雰囲気を持たせたくて主人公レベッカは花売り娘という設定にしております。花売り娘をそのまま花屋の意味で捉えるか違う意味で捉えるかはご想像或いは妄想にお任せします。あみヘーノトラックの方はショルヘーノくんによる世界的にも珍しいエレクトロ・タンゴの要素が加わってかなり斬新なR&B歌謡的アプローチになっております。ではでは歌詞の朗読と曲にいってみましょう。

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[ レベッカ Rebeka ]

あの日初めてあなたを
見たその時
感じたの 運命を

この町では見掛けない
顔だったけれども
瞼に焼き付いたの

小さな私の店で
花を買う
姿を見つめていた

そんな私にあなたは
微笑みながら
アディウと告げて消えた


私の夢 無くした夢
あなた 知らないでしょ
止め処ない涙雨
あなたに捧ぐ

哀れなレベッカ
まだ夢の中
はやく迎えに来て

結ばれるその日まで
此処に居るから

その日が来て
奇跡の朝に ふたり
祝福され
花嫁衣装を着る私

私の夢 無くした夢
あなた 愛してるわ
でも私は惨めな
花売り娘

ある日の昼下がりに
水浴びしてた
私のすぐ傍に

通り掛かりのあなたと
見知らぬ女が
仲睦まじそうに

その姿見た途端に
眩暈がして
その場で崩れ落ちた

駆け寄るあなた私を
抱き起こして
優しくしてくれるの

※~※

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それではお聴き頂きましょう。

レベッカ Rebeka
https://amita004.bandcamp.com/album/rebeka

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レベッカお聴き頂きました。このトラックはR&B歌謡風という事でイントロとアウトロに謎の語りも入れてみましたが如何でしたでしょうか?

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■Parapsychology

次でいよいよ最後の曲であります。本日最後にお届けするのはショルヘーノくん作曲であたくしが作詞したParapsychologyパラサイコロジーという曲。Parapsychologyとは超心理学の意味で、これは現在知られている自然の法則では説明できない現象を研究する学問との事。第六感や、テレパシー・予知・透視などの念力が主な研究対象で広義では臨死体験や体外離脱、前世記憶、心霊現象もその研究対象に含む場合があるとの事。曲の方はゴスやニューウェーブなど80年代のブリティッシュなサウンドだったので僕もゴシックっぽいと云うとゴシック警察に怒られてしまいそうですが、あくまでも僕の中でのゴシックっぽいイメージで歌詞を書き下ろしてみました。

そんな歌詞の内容ですが、これは前回ご紹介したボリビアのクエッカ「No Me Olvides」にて壁の中に女が埋められているとある屋敷の後日談的な話になっております。前の家主が失そうしてからというもの、もうずっと誰も住んでいない屋敷を自分の私宅兼作業場として格安の値段で買い取った或る写真家の男、引っ越しの荷解きも終わり主な作業場である写真を現像する為の暗室もどうにか片付いたという事でひとり暮らしには広すぎるリビングのソファに腰掛けて一息吐いていたところ、床に落ちた1枚の写真を見つけます。それは自分の荷物から出て来たのかそれとも元々この屋敷に残されていたものなのか、わからないまま写真を眺めるとそこには女性がひとり長椅子に腰かけて目を閉じた状態で映っていて、その口からは何やら白い靄のようなものが出ているではありませんか。これが世に云うエクトプラズム写真という心霊写真なのか。その殆どはフェイク・やらせであると云われているが果たしてこの写真…真偽の程は如何に。というのは置といて、このエクトプラズム写真の女性、目を閉じて写り込んでいるにも関わらず伝わって来るその美しさに男は一目惚れしてしまいます。それからというもの、この屋敷では夜になると暗室に吊るされたネガフィルムに写り込んだ被写体同士が聴いた事のない言葉で会話しているというような幻聴が聞こえたり、物が揺れたり落ちたりラップ音がする等というポルターガイスト現象が起きるようになり次第に男はやつれていくのでした。そんな化け物屋敷で過ごすうちにすっかりと精神を病んでしまった男、「暗室で聞こえるだけだった幻聴が最近は1階の床下からも聞こえて来るんだ。あそこにはきっと何かがあるに違いない」等と最初から最後まで訳のわからない事を言い始め、心配した友人達が屋敷に駆け付けるとそこにはバールで剥がされた床板と隠された地下室へと続く階段が。その暗い階段の向こうから微かに男の声がするのを聞いた友人達は心許ないランタンの明かりだけを頼りに恐る恐る降りていきます。その先に待っていたものは、カビ臭いだけで何もない小さな部屋と何も無い壁に向かって虚ろな目で語り掛けている男がひとり。友人達が男に話かけても聞こえていないのか返事もなく上の空。だけど男の表情はどこか嬉しそうです。明らかにおかしな状況なのですがひとまず男の無事がわかったのとこんな薄気味の悪い場所からははやく退散したいという事でその日はお開き解散となり友人達も帰路についたのでありました。後日、男の様子を見に友人達がもう一度屋敷に行くと寝室・リビング・暗室・地下室・勿論それ以外の部屋も何処を探しても男の姿が見当たりません。ですがリビングの床に一枚の写真が落ちていました。そこには何やら靄のようなものを吐く女性とその隣に居なくなった男の姿が。二人は長椅子に並んで座りながら手を繋ぎとても幸せそうな顔で写り込んでいましたとさ。とっぴんぱらりんのぷう。

はい。無駄に長いし意味もわからない。このB級もしくはZ級ホラー映画のシナリオのような内容が1曲2分21秒の中に込められております。伝わるわけねーだろ!!映像化したらきっとゴールデン・ラズベリー章(その年の最低映画を決める祭典)にノミネート間違いなし、というのは自惚れ過ぎですかね。それでは最後の最後でクソなげー話を聞かされてみんなグッタリしてると思いますが歌詞の朗読と曲に参りたいと思います。

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[ Parapsychology ]

ベールの吐息を吐く 眠れる君
モノクロームの世界で ひとり
暗室の静寂に 音の無い笑い
不意にさざめく 現像液の海

吊るし上げたネガティブ
またネガティブから知らない声
其れ即ち幻聴
耳打ちして苛む

床板に釘を打ち 閉ざした部屋
陽の差さない地下室で 君は
朝もない 夜かもわからず
ただひたすらの暗闇の中で

壁に向かい語り掛ける
誰も居ない筈の部屋で
そのうち知らない声
耳打ちして苛む

幻覚だよ 幻聴だよ
君はひとり 僕もひとり
床の下で 壁の中で
声を殺し 息を潜め
こちらを見て 笑いかけて
手招きする 壁の中で
ネガティブから ネガティブへと
終わらずにいて

ベールの吐息を吐く 眠れる君
モノクロームの世界で ひとり
暗室の静寂に 音の無い笑い
不意にさざめく 現像液の海

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それではお聴き頂きましょう。

Parapsychology
https://amita004.bandcamp.com/track/parapsychology

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Parapsychology聴いて頂きました。

という訳で本日は「ホルガローテン」「La Favorita ちょう・あいしてる」「オピウム」「レベッカ」「Parapsychorogy」の5曲をご紹介しました。これらの曲は全て蜂鳥あみ太Bandcampにて最後まで高音質ストリーミング再生出来ますので配信が終わったら是非とも聴いて頂けましたら嬉しいです。DL購入して頂けると更に嬉しいです。

https://amita004.bandcamp.com/

そんなこんなでここまで書くのに結局8時間掛かりました。更に本番が1時間で計9時間の無賃労働やったー!カネになるかどうかとか関係なく一度書き始めると気が済むまで際限なく書いちゃうんですよね。これもある種のトランスに近いというか。メシ食うの忘れるしなんなら呼吸するのすら忘れるし。なるほどこれだから職業ライターに向いてなかったのか!いやはやこれは自分の事が嫌でもわかってしまうラジオ配信ですね。書いてる時点でグッタリです。

はい!そんなこんなで10月23日の熊谷モルタルレコードでのあみヘーノワンマン、是非御予約・御来場頂けましたら嬉しいです!!!その他の公演も10月17日の鶯谷B5IDOLCAFEさんお席残り僅かながらまだいけるのと、10月24日の新松戸FIREBIRDでのボランドール劇団・バラッド京子さん・そしてあたくしとピアニスト佐藤真也氏の狂犬タッグによる3マン最後にセッション有り、そして10月31日の北浦和パラダイスロードで毎日がハロウィンなあたくしとピアニスト大和田千弘さんによる女豹タッグデュオのワンマンがございますので御予約エンダ御来場めっちゃお待ちしております!!

10月13日はStudio Amitaに大和田千弘さんをお招きして20時から投げ銭ライブ配信もあるよ!!こちらもマストでよろしくゥ!!

というわけでここまでのごリッスン本当にありがとうございます!!自分で仕掛けた台本書きという罠に自分で嵌って地獄絵図。昨日の蜂鳥あみ太デッサン会で色んなポーズをしたせいでバッキバキの身体を更に酷使しながらお送りしました★★★温泉いきてー!!!

あい、この配信を聴いて楽しかったよ!という方がいらっしゃいましたら僕のライブに来て頂く、PayPalにWeb投げ銭して頂く、Bandcampの音源やBASEの通販でグッズを買って頂く、Apple MusicやSpotifyで僕の音源をブン回して頂く、noteにアップした台本記事をサポートして頂く、とか、あとは僕の音楽を知り合いという知り合いに教えまくって人格を疑われる等、方法は色々ありますのでくれぐれもご無理がなく未来永劫持続出来る貴方にとってベストな方法で引き続き応援どうぞ宜しくお願い致します!

これ次回あるかな?やる?やれんのか?やってみろよ、飛ぶぞ。

ちゅうわけで最後はパーソナリティーの発狂という形で本日もお開き。ダブルミーニングですよ。

改めましてここまでのごリッスンありがとうございました!

来て襲うと書きまして、それではまた来襲!

いやあ地獄シャンソンって本当に良いものですね。

さよなら、さよなら、さよなら

あみ太

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あたくしの今後のライヴ来襲予定はこちらを確認!

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※大体ほぼ裸の画像ばっかり流れてきてロクな情報はないよ!

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音楽サブスク&CD通販など
Spotify※1再生につき0.3円の還元率だよ。
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Apple Music※1再生につき1円の還元率だよ。
https://music.apple.com/us/artist/hachidori-amita-4go/1515944869
Bandcamp※売上の75パーセントぐらい還元されるよ。ブーストも出来ます。
https://amita004.bandcamp.com/
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