二次創作なので無断移動持ち出し等絶対厳禁⑫


美童⑪〔二次創作・愛の温度〕


ほのぼの恋のほのぼのな行方

から、

孤独な魂どうしの孤独な触れ合い

へ。

そう。

シーンは鳴っている電話から始まる。
店の電話。
自宅の電話。
携帯電話。
どれも鳴っているだけ。
誰も取らない。
順番に留守番電話に切り替わる。

只今電話が混み合っております。
信号音が鳴ったらご用件を…

只今電話に出られません。
ピーっと鳴ったらご用件を…

只今遠方におります。
折り返しますので、ピーっと鳴ったらご用件を…

かぶってオープニングタイトル。

『グッドスープは電話に出ない』

そうだ、これだ。
どんなときも連絡がつかないのは命取りなのに、連絡のつかないオーナーシェフ、イ・ヒョク。
ウォンはたびたび咎めるが、ヒョクはぜんぜん意に介さない。
来たい客は来るだろ、みたいな?


それより見て。
良い食材が手に入ったんだ…


なんてやりとりを店の前でしてるところへ、キャップにグラサンの女の子が来る。

すみません。
グッドスープ今日やってますか?

キャップでもグラサンでも隠しきれない愛くるしさ。
それがミン・ヨナだった…


話は以降、ヨナから見たウォン、ヒョクの姿と、ウォン、ヒョクから見たヨナの姿で描かれてゆく。
超美貌なのに料理関連一切駄目。
野菜を洗っただけでズタズタにした。
米を洗剤で洗おうとした。
皿は七セット割り、グラスは十二個割った。
けれど。

けれどヨナが接すると、赤ちゃんは笑う。
老人も青年も、半グレの人さえ笑う。
なぜだろう。
ヒョクもウォンも彼女をみつめる。
妹を見るように。
愛しく。
そして気づく。
各々の心の欠落に…


うーん。
これだとヨナがさわやかなだけ。
男たちにもあやができない。
何が足りない?
ジョンソンは家庭の幸福を知らなかった。
ヒョクは、何が足りない人なんだろう。
ジョンウさんはなんでジョンソンにチャンスを与えようとしたんだろう。
ウォンはなぜ?

感じた。
取材が足りないのだ。



ヒョンスが来た。
幾分強張った表情で。
深々一礼し、早速問うてきた。

新しいプロットだと、ウォンがなぜヒョクを大事にするのかが、ちょっと理解不能です。
私的にもちょっときつくはあるのですが、それでも知らねばならないと思います。
そのあたり、取材させていただいてよろしいでしょうか?


それでも地球は回っている