パスティーシュしてみた②出産までのカウントダウン。後半戦。めっちゃ痛い!
~ゼロさんみたいに書いてみたかったけど寄せるのがやっとだった件・後編~
当日。
持ってきたもの~入院必要具一式~と一緒に、前日から入院したんだけど、やっぱりおなかは痛くならない。
分娩室は最後の砦。
分娩準備室に入れられて、陣痛誘発剤の投与がガンガン始まって。
でもぜんぜん痛くなんなくて。
そのまま三時間経ってもぜんぜん痛くなんなくて。
看護師さんスタイルいいね、胸のラインきれいねとか、セクハラ発言しまくっても、あちょっと痛くなってきたかなくらいで。
あちょっと…
あちょっとが、
だんだん、
痛くなって、
しぬ。
もうしぬ。
絶対しぬ。
午後四時半に。
意識途絶。
最後に考えたこと。
意識戻った時に。
もう生まれてたらいいなあ…
意識戻ってもおなかのなかに生き物いて。
痛みはまだまだ強く大きくなり続けて。
意識失ってたのなんて三十分くらいで。
イメージはエイリアン幼生在胎内。
食いちぎって出てくるのか!??
(ないない、ないないないないない!)
開いてきた子宮口。
猛烈に激しくなる痛み。
出る態勢に入ったこどもは小さくからだを丸めて頭を下に。
(逆子だと、お尻から出てこようとしてうっかり足を出しちゃうと地獄。だから逆子は危ないのです)
呼吸法。
痛みの波に合わせて出す。
頭から出る子は基本安全なんだけど、気を抜いたらどうなると思う?
あの出口の開きが少しでも本来のサイズに戻ろうとしたら?
たまにあるらしい。
頭の形がひょうたんみたいだったり、下手すると赤ちゃん首ちょんぱだったり!
もともとは閉じてるとこなんだから!
そしてまた、私先生にもう一つ隠し事!
いきむ練習やってるって言ったけど、ほとんど、ほとんどしてませんでしたああ!!
(でも言わない。自白はしない)
ついに出産は午後六時を回った!
舞台はついに分娩室。
膣口は裂けると治りが悪くなるので後方二カ所にカミソリが入る。
(お産婆さんは切らずに伸ばすようです)
カットも無事すみ、陣痛の波に乗せて子が、いま、送り出され、ない。
また、波が、きたけど、また、出ない。
痛い!
痛いが、とにかく生まねば!
美人の女医さんも目尻がつり上がってきた!!
次の波で出すからね。
一回くらい私の言うこと聞いて!!
せ、先生、いま“一回くらい”って言(ゆ)った?
全部…ばれてた????
ホギャア、ホギャア、ホギャア、ホギャア、ホギャア…
そんなに大きくない泣き声。
後産はいつ出たんだかもよくわからず。
拭かれて(最近は洗わないものらしい)胸上に置かれた生き物は、足の指がとても長かった。
50センチほどのその生き物は、産室内をぐるうーーーって見回した。
こんなところにきたのかあ…
その瞳はそう言っていた。
子の命始まった日に母もまた初心者として生まれ落ちけり
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それでも地球は回っている