寝起き4コマ作家の敗北〔rusty milkへのお礼作です〕


私は、寝起き4コマ作家だ。
寝起きに4コマで完結する小説を書いている。
例えば


太陽がだれている


友達が欲しいよう


来てやったぞ


外宇宙の巨大な太陽がゴゴゴゴゴ!と


ぎゃああああっ
あまりの暑さ(熱さ)に、
全人類が死に絶える・・・



うむ。
我ながら面白い。


一人で悦に入ってると、アシスタントが慌てて飛び込んできた。
(私は弟子だと思ってるのだが、やつはアシスタントと呼べとうるさいのだ)


漫画家が!
同じネタで描いてます!
しかもオチが!!


猫がふうっと大きく息を吐いて、外宇宙の巨大な太陽を追い払っただと?

後は太陽が頭を掻いてごめん、って

なんてかわいい終わり方だ!

じゃない。
なんで私のストーリーを知ってる!!



あなたのじゃないでしょ。


現れたのはrusty milk、くだんの作品の漫画家だ。


僕がマックでネームしてたとき、あなた前の席にいましたよね。
読んで、文章にしたんでしょ?
売り込みがあったけど断ったって、担当さんが言ってました。


断った!?
断られたのか私!
ええええええっ!?
そんなーバカなー!!



かくして私は若き才能の前に、もろくもはかなくも砕け散ったのだった・・・


それでも地球は回っている