人でなしの恋人たち


最後だと
わかっていても
ときめきは止まない
別れなど
口先だけと
決めつけて
ひたすら抱きしめた
あらかじめ
別れも決めて
逆算で付き合う
明日からは
あいつのもので
俺の
ものじゃなくなる

あいつが
大事に
育んだ愛を
もぎ取る
果実は
甘くて苦くて

つらいだけ

愛してなんか
いないさ少しも
傷つけたかっただけ
明日になれば
忘れてしまう
そんな空っぽの恋


ばれたのは
俺の態度か
君の熱い眼差しか
怒りより
悲しい目して
あいつは指輪外した
幼い日から
脇目もふらず
ひたすらに
愛した
まじめだし
やさしいやつさ
俺の倍もいいやつ

俺に
なんか
引っかけられちゃだめだよ
遊びの誘いは
きっぱりはねつけなくちゃ
だめだよ


愛するならば
あいつがいいよ
俺は悪いやつ
わかってないの?
おまえもワルなの?
俺たち
サイテーだよな


泣いているのは
決めかねてだろ
どっち選ぶんだ
あいつはきっと
君を許すよ
謝って
元に戻れよ

泣いているのは
俺のためなの?
俺を愛してるの?
幸せはないよ
それでもいいの?
おまえって
かわいそうだよな


泣き出したのは
まだ好きってことだろ
愛を迷わないで
誰と生きても
君は自由なんだ
だから
君が決めて


それでも地球は回っている