ムーンリバー・アラカルト

ムーンリバーっていうと、やっぱオードリー・ヘプバーン。
1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』(監督はブレイク・エドワーズ。共演はジョージ・ペパード)で、主演のオードリーが役の人物ホリー・ゴライトリーとして歌ったものと、その名曲ぶりから売れた何人かのムーンリバーが脳内に響く。
オードリー版以外では、アンディ・ウィリアムス版がいいかな。いいよねー。

作詞はジョニー・マーサー。
作曲はヘンリー・マンシーニ。
1961年にはジェリー・バトラー、ダニー・ウィリアムスらも歌ってヒット。
アンディ・ウィリアムス版は翌1962年。
今日まで数百を超えるカバー曲が歌われているという。


ただ作曲者ヘンリー・マンシーニ
自身は、

もしオードリーが映画に登場していなければ、私自身がこの曲を作り、ジョニー・マーサーが詞をつけるということが果たしてできたかどうか

と言っていたという。
もともとこの曲は、

1オクターブと1音しかないオードリー・ヘプバーンの声域

のために書かれたのだそうだ。


オードリー・ヘプバーンというと、やっぱローマの休日だよね


でもローマの休日の監督はウィリアム・ワイラー。
ウィリアム・ワイラーって
ベン・ハー
とか
女相続人
とか
探偵物語
とかとかとかとかとか・・・
対してブレイク・エドワーズは、
ほとんど全部ピンク・パンサーシリーズ。(テンもあるけど)
格は違うね。


でも人は、格だけがすべてじゃない

ティファニーで朝食を、でオードリーと共演したジョージ・ペパードは、私にとって、テレビシリーズ『特攻Aチーム』のハンニバル・スミス。
いかにも西海岸製らしい、ざっぱな活劇。
いい加減な仲間たち。
でもおっとりとユーモラス。
仲間もいちいちくせ者でよかった・・・

ああ
ムーンリバーから離れてしまったが
テレビシリーズも映画もたのしい。
映像世紀が遠ざかってゆく・・・





それでも地球は回っている