鏑木もう一本

八っあん前に何でか無用のウォーミングアップ
相棒+鏑木一差です


カブラつながり〔二次創作弱虫ペダル、二次創作相棒。冠城目線〕

ローダージャージのピンク髪の少年がいきなり特命係に来た。
右京さんは立ち寄りで不在。
俺だけ。

少年は、大人の俺にひるむこともなく問うてきた。

かぶらきわたる?

冠城(かぶらぎ)だ。
濁る。

ふうん?
濁るんだ。
俺は濁らない。

「一差!」

隈取りのようなくっきり顔の少年が走り込んできた。

すみません!

深々と頭を下げ、ピンク髪を引きずっていく。

だって同じ姓は珍しいからさ!

ぜんぜん同じじゃないだろ!

うん!
聞いてわかった!

…ったくう…

保護者なのね。



そんなことがあったのですか。

びっくりしましたよ。
都内の学校ですかね。

千葉ですよ。
県立高校の自転車競技部員です。

詳しいですね。
自転車もやられるんですか。

やりませんが、彼らは特別ですからね。

そういったきり、右京さんは黙って紅茶をたしなんでいた。



家で検索した。
千葉県立総北高校。
自転車競技のインターハイで、二年連続優勝かぁ。
フランス時代が懐かしくなって、
ちょっとツールに行きたくなった…

それでも地球は回っている