赤いポスト2

赤いポスト、4300は、別に何があったわけではない。
何となく不機嫌で、何となくいらってただけ。
屈託なく話しかけてくる青ポストが何となくうざくて、返事も見返りもしなかっただけ。
でも、配達員と心通わせてたんだなこいつ。
意気消沈した姿見てたら、なんか痛みみたいなのが、心の奥からわき出した。
なんか声。
かけたげたい。
何でだろ。
そう思った…


つっけんどんになったけど、まずはいえた。


緑に近いあんた。
むだにあついあんた。
特別好きとかじゃないけれど、あたしあんた、買ってるよ。
今更だけど言うね。


ハジメマシテ。


あたしちょっと(より)あかくなった。

それでも地球は回っている