モウイイカイ?〔ニューノマンさんに捧げる一作。ちょっとグロ入ります(_ _)〕


ゲームをしよう

とアダチは言った。

この広大な裏庭に、連れてこられたのは七人。
三枝(サエグサ)高専22期生。
みんな仲良かったはずなのに、同窓会に来たのは俺たちだけだった。

だって呼んだの君らだけだもん

アダチはちょっといやな声で笑った。
そして言ったのだ。

かくれんぼしよう。
僕が鬼。
数えるよ。
1、2、3、4、・・・・

俺らはわっと逃げ出した。

アダチ。
アダチ。

みんなでおもちゃにしてた。

小さいから、弱いから。
真面目だから。
むかつくから。

受験ストレス解消に。
進路はっきりしなくて。
恋人が浮気した腹いせに。
ああどれも、アダチが悪いわけじゃなかった・・・


アダチがくる。
アダチがくる。
手にしてるのは金属ワイヤー。
これで締めたら首ちぎれるぞ。
さあ逃げろ。
今逃げろ。
捕まえたら、
捕まえれたら、今度こそ逃がさない。


今度こそ?


前にもあったかこんなこと?


あった気もする。。。



突然首が前にのめった。
俺の首。
首だけ。


ぽとりと落ち


正面見上げて俺を見る。
首のない俺を。
それは言う。
胴体につながってないままで一言。


終わらないんだ




目が覚めた。

俺の部屋、俺のベッド。
頭はちゃんとあった。
頭?
どういう夢だ。


思い出せない。


サイドテーブルには同窓会の案内ハガキ。
来週だ。
みんなに会うのは楽しみだ。

幹事はアダチ。
アダチキミヒコ・・・


それでも地球は回っている