関係者から聞いたどうでもいい話52〔有料&購入者様も他言無用で願います〕

信頼できる人から聞いてますが、証拠・証明はできませんし、ほんとだろうが嘘だろうが、たぶん誰も傷つかないだろう内容です。


隠し部屋


ウルトラマン80終了後、テレビシリーズがなくなったT谷プロダクションは、当時流行していた二時間ドラマに活路を求めた。
お家芸の特撮を活かすと、勢い、ホラーやサスペンスになる。

1981年『かさねヶ淵』。
フジテレビ、時代劇スペシャル枠にて放送。
怪談の名作である。

1982年『可愛い悪魔』。
日テレ、火曜サスペンス枠にて放送。
大林宣彦作品。
少女の無邪気が引き起こす恐るべき連続事件の顛末ものだった。

1983年『麗猫伝説』。
同じく火サスで放映された化け猫女優さん等の熱演、怪演もの。
大林宣彦作品であり、尾道ものの一作ともなっている。
大林氏が2020年4月に逝去されたこともあり、『麗猫伝説』DVD化の運びとなり、同年11月に発売されたそうで。
火サス100本目でもあったこの作品、あまりにも異色作であり、崖解決だったかどうかも私は存じ上げない。


…という話はどうでもいいのだ。
私の大林好きは『house』にトドメさしてるし、以降作でけっこう気に入ってるのは『ふたり』だし。


問題はこの、麗猫伝説のロケハン時に起きたらしいのだ。



撮影に使いたい場所に前乗りし、場所を選定、使用許可を取ること。
それがロケーション・ハンティング。
ロケハンと略される、それの最中に、そこは見いだされたという。
とある旧家の奥まった階段の『途中』。
隠し部屋としてそれはあった。
格子座敷。
反対側の壁には窓が穿たれ、風光明媚な海沿いの景色が見下ろせる。
室内には小ぶりの化粧箱、化粧台。
人形や千代紙等の、女児もののおもちゃも揃っていたという。
でも格子。
大きな錠前つき。

ここは・・・なんだ?


同行していた美術(立て込み等、現場の要を描き、方向性を決める人。※)さんは、肌に粟立つ思いだったという。
その部屋はとても美しかったのに。


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