慚愧

だめだ日本

シュウが言い、

だめだ日本

ヴェノワが言う。

なながいたら

ななさえいたら

俺は主席を

俺は大統領を

あとは二人して沈黙した。

俺たちに力があっても

国家には逆らえない

俺の国は飢えている

俺の国は自分らが侵略者に成り下がったことを知らない

トップを替えたい

トップを替えたいが

誰にも気づかれないようにそれができるのは、

日本の機関のななだけだった

だからできない

きっともう、チャンスはない


そして二人は再び黙った。
テレパシー交信は止んだ。


それでも地球は回っている