見出し画像

8/24杉本亜未のブラッディチャイナタウンが電子書籍となって配信されます!

自発的にnoteで連載を始めて1年ほど、アプリに移動して半年ほど。私、杉本亜未の久々の新刊「ブラッディチャイナタウン」が電子書籍として発売されます。どうぞkindleほか普段ご利用の各電子ストアでお買い求めください。『ブラッディチャイナタウン』は、私ひとりの決意で始めた漫画ですが、私ひとりの力では持続することはできませんでした。通常は担当編集者が存在して作品についてあれこれ打ち合わせたり、力になってくれるところがゼロ。でも写経のような気持ちになってこつこつ続けることが出来ました。noteでご購入いただいた読者の皆様には本当に支えていただきました。デジタル作画のコーチをしていただいた@さんにはお礼を言っても言い足りません。また途中でお声がけいただいて出版社のアプリ連載の橋渡しをしてくださったコンパスの石原さんは、百万年前私が白泉社ララでお仕事をした時の担当さんで、こんなところでご縁がつながる不思議に驚いたものです。以前、ナンバーナインから配信された一巻との違いは、ナンバーナインでは1話から3話までの収録でしたが、今回1話から4話まで収録。表紙を新たに描きおろし、noteおまけカラー漫画かなやチャンネルの収録、巻末に描きおろし短編付きです。どうかよろしくお願いいたします。子供のころから大好きだった中華街を舞台にした物語を描くことはずっと私の夢ではあったのですが、やっぱマリオ・バーヴァの映画の様に耽美なインテリアの中で殺人がおきるようなサスペンスよね、と思っていたのですが、描いていくうち、事件の添え物的に考えていた刑事の柘植と、中華街育ちのかなやのふたりが可愛いとお声を戴き、漫画って意外なものだなあと思っています。とくにかなやは勝手に動いてくれるので描きやすくて、ほっとくと物語を転がしてくれるのですが、現時点で全七巻と念頭に置いてくれとのご注文なので(一巻が売れたらもうすこし伸びるかもしれません)、そこまでで二人がどうなるかは正直わからないのですが見守ってくださると嬉しいです。漫画を描いていて、壁にぶちあたるというか、一切のネームが通してもらえなくなった時、漫画を愛して描き続けてきたのに、どうしてこんな仕打ちを受けるのだろうと思いましたが、捨てられて、途方に暮れて、行く処が無い人間は私だけではないはずだとふと考えたのですが、それをnoteにつづったところ、我も我もと作家さんに反響いただき、とても力強く思ったものです。目を伏せられても、バカにされても、うんざりされても、見下されても、冷笑されても、それに負けてはいけない。ブラッディチャイナタウンは命を奪われても見て見ぬふりをされてしまう社会から孤立した青年たちが悲鳴も上げずに死んでいくのですが、ではそんな人間はどうすればいいのか、あまり感情的にならず描き切れたらと思うのです。どうか結末までおつきあいください。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?