ブラッディチャイナタウン裏話 柘植の性別変更について。

画像1 8/24に電子版第1巻が配信される杉本亜未久々の漫画『ブラッディチャイナタウン』の裏話をします。当初、このお話の原型は200ページぐらい切って全没になった事件捜査物でした。今回、編集さんに言われて描かされたキャラ絵をPCからほりだしているうちに気が遠くなりました。これだけやって没にされまくっても漫画を描いている自分がけなげというかマヌケというか。←まあ漫画家はみなさんよくある体験かもしれないですね。
画像2 横浜が舞台のお話で主人公は相手の嘘を見抜く能力のある女性で、とてもクール。背中に大きな傷があります。その彼女が、かなやのような性別不祥な美少年と恋愛っぽくしながら犯罪捜査していくという物語でしたが、私はもともと女性が主人公な物語は苦手なので、ネームが全没にされた理由は聞いていませんがそこがネックだったのかなと思います。だけど自費で取材したり写真に撮ったものもある、そして自主製作で漫画を描くなら『こうしたほうがこの雑誌の読者に受ける』とか考えなくてもよいので。もともとJUNE出身の私は安直に考えました。
画像3 こちらが編集さんに言われて描き下ろした柘植さんのイラストです(笑) 結果、良かったのか悪かったのかわからないけど、ただ女の子みたいな男の子と恋愛する女性では、どうってことないふつうの男女の話だからつまらないなーという気もしますのでこれでよかったという気もしてます。でも柘植を描くたびに、このキャラは当初女だったよねとぼんやり考えます。読む方も、そう脳内変換して読んでみてください。また違った楽しみ方ができるかもしれません。

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