ボカクラというものに遊びに行ったときの話


ニコニコ超会議のボカニコのタイムシフトを見ながら、フラフラとでっかい「ボカロで盛り上がる空間」ロスに浸っていたところ、Twitterに都内近郊ボカクラスケジュール(https://twitter.com/VOCALOIDCLUB_JP?t=szFstBQrpzm(Q8mqIYlWrNA&s=09)
なるアカウントが漂着してきまして。面白そ〜と思いつつ眺めていたら、丁度いい日に丁度いい場所でイベントをやっているのを発見して、行くことに決めました....一人で。

当日のお昼を過ぎた頃、都内某所の雑居ビルのN階のバーに単身切り込み。事前に調べたところ、ここは普段からDJ系のイベントをやっている場所のよう。かなり戦々恐々としながらもビルの入り口にたどり着いて、目的地の看板らしきものを見ると「All(ジャンル)」との掲示が。「あれ、来るとこ間違えたかな」とも一瞬思いましたが、公式Twitterを見た感じは多分大丈夫。意を決してエレベーターにダイブしました。

さて、目的階に到達して意を決してドアをオープンすると、大きいけど決して大きすぎない音量の音楽が耳に飛び込んでくる。とりあえずカウンターで入場料金の会計を済ませてドリンクチケットを受け取った。はて、ここからどうしたものかと一旦フロアの隅に佇んでいると、段々と緊張がほぐれてきて音楽を聴けるようになってきた......が、流れているのはどうもボカロではなさそう...?

正直、死ぬほど焦りました。自分の知らない曲な可能性はあるけどやっぱりボカロ...?って感じだったので。場所はあってるはずなんだけど...と思ってたら、そのうち聞いたことのある声が流れてきて、とっても安心しました。
これからボカクラ行く人は、ボカロ(原曲/アレンジ)の他に、ボカロ以外の曲もDJによっては流れます、みたいな場所もあるので、個人の好みに合わせてちゃんとどんな曲を流すのかな〜、というのは事前に見ておきましょう。でないとガチ焦りします。

その後、大分空気感がわかった自分は、フロア後方の椅子に座りながら、Twitterを眺めながら聴いたことのある曲を耳に留めては喜んでみたり、聴いたことない曲を検索して新しい曲に出会ってみたりしていました。
他のお客さんは、DJに絡みに行ったり、立ちながらそれとなくステップを踏んだり、自分と同じように座っていたり、なにやら乾杯をしていたり、踊ったり、ペンライトを振ったりなどと、各々で様々なノリ方をしていて楽しそうだなぁ、という印象でした。
ボカクラ界隈にはどうも濃い目のコミュニティが成立しているらしく、そのフロアにいる全員が知り合いなのか...?という感じで交流が行われていて正味ビビりました。すごいよね。ここで今度行くときは友人を拉致していくことを決意。

何時間か経った頃、自分の近くのカウンター席に座ってた、酔っぱらいのお兄さん(さっきまでDJをやっていた人)から声をかけてもらいました。理由は「目が合ったから」。ポケモンの世界かな。
そこから、そのイベントの主催者の方や、DJをやっていた方、色んなボカクラに入り浸っているプロの人などを紹介してもらい、5分で知り合いが5人増えるバグが起こりました。
あとコーラ奢ってもらいました、ありがとう酔っぱらいのDJさん。

自分は結局その後、終了まで現地にい続けました。最後の電波っぽくアレンジされた蛍の光まで聞き届け、ビルの外に出たあとの、なんとなく世界がきれいに見える感覚がとてもよかったのを覚えています。ボーカロイドが好きな人はちゃんといるんだなぁ、ボーカロイドっていいなぁ、ボカクラっていいなぁ。

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