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なんでなんで症候群発症。

定期的に来る病気。
通称、なんでなんで症候群。

再びこんにちは。

どちらかというと、高校生までは病気を抑え込んでいた。
理由は、考えても無駄だと周りから非難されるだけだから。

小学生のとき、1+1が2になる理由が分からなかったし、
中学生のとき、マイナス×マイナスがプラスになる理由が理解できなかった。

その都度考え、悩むが、ほとんど腑に落ちる解までたどり着くことができない。正確には、腑に落ちるまでに諦めるか呆られるか…、そんなところ。

だって、
1+1が2になることも、
マイナス×マイナスがプラスになることも
証明できる人なんて、きっと数%程度いるかいないかの世界線である。

そう、世の中には
この場合はこうという
いわゆる一部暗記ゲーみたいなものを鵜呑みにしたほうが理解が早いと言われるし、悩みも少ない。
そして、前に進みやすい。

逐一、
りんご1個とりんご1個を合わせたら、確かに2になるけど、
砂山1個と砂山1個を合わせても、2にはならないよ。確かに質量は2倍になるかもしれないけど、大きい砂山1個になるだけだよ。
おかしいじゃん!
って言ってたらキリがないし、なんだよあいつうぜぇってなるだけ。
世間的には、1+1=2となっていて、誰も疑っていない。
こんなこと言えば、屁理屈者扱いだ。

けど、私は思う。
ずるい。
りんごとか鉛筆とか1 +1が2になるものだけを例にあげて、
鉛筆とかリンゴとか1+1が2になったんだから1+1が2だよねって。
なかなかひどい手口だ。
この1+1=2は視点によって違う。
質量は2倍かもしれない。けど個数は1個じゃん。
良いように解釈しすぎではないか。

常にこんなことばかり考えてしまう。
容易に答えは出ないし(容易に出すことができる解には興味がない)、
考え事も倍以上になる。
おそらくだけど、周りが考えていないことまで考えている。
よく言えば、探究心・好奇心旺盛。

普段はある程度折り合いをつけて、プロセスや構造は目を瞑り、
結果・解だけを受け入れることを意識しているが、
そうした気持ちが一定のラインを超えた瞬間に
抑えきれなくなり、なんでなんで症候群を発症する。
#発症するってなに
#そもそもなんでなんで症候群ってなに

厄介なのが、
自身が所属する医療の世界はこんなことばかりである。
いや、それを理解した上で飛び込んだ世界である。
(後悔はしていない)

ほんとうは全て理論、構造から理解したい。
けど、臨床の先輩が教えてくれるのは、結果である。
プロセスには興味がない。
聞いても、考えたことなかったとか、これはこういうものだからと
合理的な返事の一点張りだ。
私もバカではない(と言いたい)から、
これ以上聞いたら怒られる(うざがられる)ことは理解ができるので、
教えてくれてありがとうございます!
という感謝の気持ちを全開に出して理解したふりをする。
たいてい、先輩が教えてくれたことで更なる考え事が増えるのだが…

けれど、後から理解できることもたくさんあることを知っている。
つまり、相手が言うことを一旦素直に鵜呑みにするということである。

高校1年生のとき、
数学が急に難しくなり、毎授業が「?」だった。
答えの出し方は理解できるが、そのプロセスが理解できない。
機械のように筆を動かせば、答えは導き出すことができる。
けれど、根本的な理解はできていない。

高校生のときは
1限始まる前も、授業と授業の間も、昼休みも、放課後も…
気になることは全て聞いた。
今思い返せば、数学の先生はこんな私によく付き合ってくれたと思う。
私に向き合って色々教えてくれた。
自分の中で「?」だったことが少しでも理解でき、
腑に落ちると、安心した。

しかし、ある日、痺れをきかした先生が私に
「全て理解できなくても、一旦こういうものだと言って、曖昧だけど次に進むことで、いつか曖昧だったことが理解できることがある」
と言った。

このとき、私は「結局そうだよね」と過去同じことを言われたことを思い出し、少し落胆した。
けれど、分からないなりに課題や試験はやらなければならなかったため、
一旦鵜呑みにしてがむしゃらに前へ駒を進めた。
すると、「?」だったことが
「あ〜そういうことだったのか!」となったときがあった。
(もちろん、全てではないが)
あの感覚は大事なんだろうと思った。
ここやり方で勉強すると、高校数学の偏差値は70を超えた。
良い意味で成功体験になった。

大学4年間は、興味あることにがむしゃらだった。
探究心で、興味あることはひたすら調べたり、人に聞いた。
人類が歩くまでの過程とか、ゴリラと人間の違いとか(笑)

でも…
正直この自分の性格が面倒だと感じることもある。
常に「なんでなんで」って思っていたら、当然だが時間も労力も足りない。

日々葛藤である。


先日ラジオで同じことを話している人がいた。
「効率よく学ぶ方法」
彼曰く、
”勉強するときは一旦アホなふりをして言われたことを鵜呑みにする。
一旦信じて、鵜呑みにしないと、前に進まない。
理屈なんか持ち出さずに、一旦相手のルールに乗っかっておいた方が良い。(こともある)

英会話とかまさにそう。
こういうときはこう、みたいな型があるのに
本来はこうだけど、ここは雰囲気でこうなります、みたいな変化球が突然飛んでくる。
そんなときに、
「さっきこういう場合はこういったじゃないですか、え、なんでなんで?」とか突っ込んでいったらキリがない。

構造から理解することは大事だが、それは後からでいい。
1歩目から理屈っぽい人は、成長が遅い。
「さっきこう言ってたじゃないですか」っていう論破ゲーを展開する。
だから、理屈っぽい人は成長が遅い”
と言っていて、まさにそうだなぁと感じた。

いま絶賛、なんでなんで症候群に罹患中。
上記のように、一旦鵜呑みにすることで、
整合性が合わない現実に気持ち悪さを感じている。
とかいいつつ、参考書を毎日持ち歩いている私である。


そう言えば、
全然話が変わるが、
私が尊敬する先生が
「正解がないから本気になれる」って言っていた。
成長はゆっくりかもしれないけど、
なんでなんで症候群に罹患し、
(あるのかわからない)解を求めて、
本気で足掻いている毎日も良いかもしれないなぁ。

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