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サッカー観戦のプログレ化

この記事を書こうと思ったきっかけ

サッカー批評やフットボール批評のメイン記事に戦術を大々的に出してくるものが増えていると思う。
そして、その記事によってそのチームがやっているサッカーの理解が深まっているのは確かだと思う。
でも、その状況に一抹の不安を感じていて、できればその不安が杞憂で終わって欲しいと思うため、この記事を執筆した。

プログレの隆盛と転落

プログレッシブ・ロックは、実験的・革新的なロックとして、それまでのシングル中心のロックから、より進歩的なアルバム志向のロックを目指した。1960年代後半に誕生し、全盛期は1970年代前半である。当初の進歩的・前衛的なロック志向から、一部のクラシック音楽寄りな音楽性が、復古的で古色蒼然としていると見られ、1970年代半ばから後半にかけて衰退したとされている。

プログレッシブ・ロックのwikiより

私見
プログレッシブロックって、とっつきにくい曲が多いのよ。
ミュージシャンとしては、楽器の進歩や音楽性の広がりにチャレンジしているし、結果としてものすごく進歩したと思う。
だけど、プログレの音楽性が曲が複雑で難解。
そして、歌詞も難解なものが多い。
いわゆる、よくわからない曲でよくわからない事を歌っている。
そうなると、若者の気持ちを代弁するようなものではなくなってきた。
なので、一部の卓越したプレイヤーが向かっている方向から、「俺たちの声を聞け!」みたいな感情から、演奏技術が稚拙でもストレートに気持ちを歌うパンクの隆盛に向かったのだと思う。
プログレが先鋭化することによって、大衆の気持ちから離れていってしまった事が大きい。
プログレとパンクは真逆とも言える。

サッカーのプログレ化

サッカーの戦術思想として、ポジショナルプレーがマリノスでも取り入れられて、その理解のために5レーン理論が語られ始めてきた。
わかりにくいよね。
実際にはそこまで難しくはないのだけど、理論とかを理解して試合を見ないとそれが適用されているのかわからない。
なんか変だな?って感じることができる人もいれば、違いが判らない人もいる。
で、語るには理論を理解している必要がある(かもしれない)。
そうなると、理論がわからない人や、理論を語りたくない人からすると、理屈っぽいの嫌だ!もっと気持ちでサッカーを見ようぜ語ろうぜ!になる気がする。

プログレの転落の道を歩んでほしくない

プログレの転落とパンクムーブメントの大隆盛自体は仕方ない。
問題は、プログレ自体が絶滅の危機に瀕するくらい需要が激減したこと。
そのため、大御所と呼ばれるようなグループも音楽性の変化や活動の縮小世余儀なくされた。
小さなバンドは活動停止にも結び付いた。
その後、プログレは音楽のエッセンスとして様々なミュージシャンに取り入れられたけど、ジャンルとしてはマニア向けとなっている。

サッカーの戦術クラスターの方々には、サッカーの戦術がどんどん詳しく微細(だけど、大きく違う)ことを、あまり詳しくない人にもわかりやすく語って欲しい。
そうしないと、どんどん先鋭化していってしまい、サッカー観戦のエモーショナル化へ急に反動してしまい、戦術クラスタの衰退につながりかねないと思う。

エモーショナルと理論の2つがバランスがその人の中に程よくあることが良い状況を生み出していくのではないかと思う。

ウルティモ・ウオモ戦術用語辞典 from Footballista

ハーフスペース
マンツーマンとゾーン
トランジション
スイーパー=キーパー
サリーダ・ラボルピアーナ
ダイアゴナル
ポジショナルプレー
アシンメトリー
メディアルーナ
タッチダウンパス
プラネットサークル

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