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「全国被害者支援ネットワーク」に匿名・ニックネームでの寄付は可能なのか? 電話して聞いてみた!

東京オリンピックがクライマックスに迫り、また広島に原爆が投下されてから丸76年を迎えた8月6日の夜、小田急小田原線の車内でとんでもない事件があったことは、皆さんご存じのことかと思います。

私はこのツイートで全てを知りました。

幸い犯人は事件から数時間後に逮捕されたとはいえ、電車内での無差別傷害事件ということや、犯人が周到な殺意で犯行に及んだことなどから大きな衝撃を与えたことは言うまでもありません。私もそうだったように、2015年の東海道新幹線放火事件や2018年の東海道新幹線殺傷事件を思い出した方もいたことでしょう。負傷された方々、特に重傷を負った女性の方の1日でも早い回復を私も祈っています。

しかしこの事件は犯人の供述などから、一部から「フェミサイド」にあたる(※)という主張が上がるなどしており、それに基づく行動の是非を含めて別の方面でさまざまな波紋を呼んでいます。
批判されている行動は例えば…
・「#幸せそうという理由で私たちを殺さないで」というハッシュタグを使い、幸せそうにしている様子の写真を投稿する。
・祖師ヶ谷大蔵駅に、フェミサイドや女性差別を許さない訴えを書いたポストイットを貼り付ける

(※) 男によるこうした言動から、捜査関係者は、男が一方的に女性への歪んだ感情を募らせていったとみており、女性を狙った「ミソジニー犯罪」や「ヘイトクライム」、「フェミサイド」の可能性が指摘されているが、被害者は存命なのでフェミサイドではない。

《引用元↓》

今回の事件がフェミサイドにあたるか否かやその主張や行動の是非を巡る新たな論争が巻き起こっている中、フェミニズムやジェンダー問題についてTwitterやnoteで活動している神崎ゆきさんという方が、Twitterでこのように訴えました。

実際に神崎さんの訴えもあって、12日17時過ぎ時点で275人が寄付を表明するなど、犯罪被害者に対する支援の輪が広がっていると過言ではない状況になっています。


【参考資料↓】

私としても、犯罪被害者や遺族の方々を支援する団体に寄付をする。私はそちらの方が「直接犯罪被害者の方々に届く」という点で支援になるのではないかと思っています。

そこで私は一つ気になったことが。

前に話題となった「タイガーマスク運動」みたく、ニックネームや匿名で寄付をするのは可能なのか?


先述したように、フェミサイドにあたるという主張が上がっている今回の事件。私も以前Twitterで

とも言ってたのもありますので、ふと思った次第。

試しに寄付受付の個人情報入力フォームを確認してみたんですが、このような感じでした。

そこで私はそれを踏まえた上で、以下の2つについて実際に支援ネットワークの職員の方に電話で質問しました。
①匿名やニックネームでの寄付は可能なのか

②それが可能な場合、住所や電話番号はどうすればいいのか

③振り込み人名義も①のそれでいいのか あいにく自分はその辺の仕組みがあまりよくわからない


結果はこのような感じでした。
①可能。実際に匿名やニックネームで寄付されている方もたくさんいらっしゃる。

②匿名やニックネームだと寄付を受け付けた通知書類が届かなくなる可能性があるが、それでも構わないというなら匿名やニックネームでもいい。
住所について→必ず記入。ただしどうしてもであれば、全部を書く必要はない。
電話番号について→必ず記入。家電・携帯のどちらでも構わない。電話番号は、もし寄付金が届かないなどのトラブルが発生した場合、こちらから連絡するために必要なもの。

③同じ名義で構わない。その方が分かりやすい。

結論としては自分の住所や電話番号を書いていれば匿名やニックネームでも寄付は可能ということであり、つまるところ、「宇崎花」・「中野五月」・「京塚志温」などといったアニメキャラクターの名義でも寄付はできる。ということにもなるでしょう。

しかしながら、匿名やニックネームだと寄付を受け付けた通知書類が届かないと言うことですので、それで寄付をするというなら、メールアドレスは必須ということを忘れないでいただきたいと思っています。


ただ、今回の寄付の呼びかけにも批判の声はおろか、以下のような寄付をしてくださった方に対する誹謗中傷にしか思えないような声も上がっています。

特に後者のクボユウスケ氏のツイートに関しては、神崎ゆきさん本人がTwitterで以下のような抗議文を出しているほど。

たしかに支援のやり方は人それぞれです。ですが、もし支援ネットワークに寄付をすることが、本当にフェミニストに対するあてつけにあたるとしても、過去に犯罪の被害に遭われた方やご家族などを亡くされた方の支援になるなら、私はそれでいいのではないかと思っています。

「#小田急フェミサイドに抗議します」というハッシュタグを使うなどして、女性を標的とする犯罪を許さないという声を上げる。それは本当に結構なことであるし、私も支持したいと思っています。
しかしながら、私がこの手の話題に興味を持つきっかけになった「宇崎ちゃんは遊びたい!」の献血コラボポスターを巡る騒動における、献血ボイコットの呼びかけやアニメ作品との献血コラボキャンペーンの実施自体を否定するという主張がそうでもあったように、(その人が過去に殺人事件だったり小山田圭吾氏みたいな絶対に許されないことをしたというのならまた話は別になってきますが)自分の主義主張、特に自分の気に入らないもののために他人の善意を否定するという行為は、絶対にあってはならないものだと私は思っています。

(てか宇崎ちゃんの件ではこんなやばいのもあったけと)


こんなことをおっしゃってる方もいらっしゃいましたが

いやもう本当にその通りだと私も思います。

自分の主張のために迷惑行為も働いたり他人の善意を否定する発言をするか、それとも献血に協力したり支援団体に寄付するといった支援される人のためになる行動をしたりそれを呼びかけるか。どちらが苦しんでいる人を救う、つまり「支援」という行為に当てはまるのか、それは今更言うまでもないことだと、私は思っています。

では最後にこのツイートを引用して、これを終わらせたいと思います。

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