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もっといい表現を教えてほしい

「生きることは、もがき続けることなのだと思う。」

こんな言葉が自分の口からサラッと出てきたことにとても驚いた。
でも、その通りなのだと思う。
豊かさと、この資本主義社会の中で価値を生み続けることのバランスを取るというのは”もがく”ことなのかもしれない。

豊かさというのは、心の豊かさのことだ。
自然を慈しみ、他者の幸せを喜び、目の前の生活の穏やかさとその瞬間を味わい尽くせるというのが豊かである証拠だと思う。
この状態を私たちは”ハピっ”と言う。
どんなに小さなハピっも見逃さない。見逃しがちになる時は、豊かではないときだ。(またの名を”余裕がない時”)

背筋をシャンとして、まっすぐ自分を見つめつつ、自分を生き続けることがハピっのコツだ。
難しく言うと、自己を俯瞰して見ながら主体的に生き続ける、二つの視点を自己の中に持ち続けると言うことだ。
それはとても難しい技術なのかもしれない。
この技術を磨くために「走って走って立ち止まる」を若いうち(と言っても20代前半のことだが)にさせられていたのだろう。
相対する2つの視点を行き来した経験のせいで、常に2つの視点を持ち続けられる人間へと成長させられたのだ。

資本主義の社会の中で価値を生み続けるというのは”仕事”のことだ。
仲が良かった工学部の先生(この先生は社会課題解決に向けて、教育現場・研究現場だけではいけないと言って様々なWSに出席していた素敵な先生だった)が、
「すべての仕事はエネルギーの交換である。工学的なことではなく、すべてだ。」
とおっしゃっていた。
社会から与えられるエネルギーが大きくなるにつれて、私が社会にもたらすエネルギーも大きくなっていく。
社会なんて大きな主語で話すのはあまり良くないな。
結局のところ、仕事というのは影響しあう人間たちの所業なのだから。

影響し合う人間関係と、自己を俯瞰して見る視点と、その瞬間を生きる自己のバランスを取る。
これが現代社会を生きることであり、バランスをとるために人はもがき続けるのだ。

いや、もがくというのはなんだかネガティブな表現でちょっと違うんだよな。
もっと明るい。もっと優しく、柔らかい。
そんな表現を求め続けている。
そのうち、きっと見つかるだろう。



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