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#シロクマ文芸部 こどもの日

#シロクマ文芸部
#こどもの日

こどもの日って、なんかかわいい。
字の感じとか、響きとか、見た目とか、全部。
そう思っていたのだけど…。

あるとき、ショッピングセンターの地下街を歩いていると、
「節句に!かしわ餅はいかがでしょうか」
「こいのぼりロール、限定○○○円!!」
などのポップがどのお店にも掲げてあり、今日はこどもの日であることに気づいた。

在宅でフリーランスの物書きをしていることもあって、曜日感覚は会社員時代と比べてだいぶ狂ってきていた。

だから、時々こういう大衆が集まるようなスポットに出向かないと、自分がいる世界はどんな日でどんな時間が流れているのかが分からなくなってしまう。

「今日だけ!中学生以下のお子様は無料」
「こどもの日限定!先着○○人のお子様に限定グッズをプレゼント」
「『昔』子どもだった人たちも食べたい、イチゴのショートケーキがなんと498円!!」
「子ども限定…」
「こども~」
「子どもの~」

…。
だんだん、胸焼けがしてきた。

昨日も、人気オンラインゲーム「モンスターストッパー」の最後のステージをクリアすることに必死で、連日寝不足だったこともあって、「こども」の字を見ると、目がざわついたように気持ち悪くなってきた。

いつからだろう、「こどもの日」が商売道具のように使われ始めたのは…。まるで、ハロウィンやクリスマスと同列のような扱い。

(せめてこどもの日だけは、これからも健やかな成長を純粋にお祝いする日にするべきだわ)

そんなことを思い、納得したように何度も頷いている私は、こどもの日限定発売だというモンスターストッパーと人気ライダーシリーズコラボのゲームソフトを目当てに、○イ○ラスへと軽快な足取りで向かっていくのだった。

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