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【小説】魔女とユキ 第5章

こんばんは、nkmAです。

まず、第4章のおさらいしていこう。

ユキは魔女ことアケミが店主をしているお店で自分の名前を言い当てられたので驚きを隠せなかったのでした。


  【魔女とユキ】第5章


ユキの驚き様を見たアケミは冷静になり、こう伝えた。
「ユキは私の孫なんだよ、だから名前を思い出せたんだよ。」と伝えるとユキは「えぇぇぇぇぇぇ‼︎」とまたまた驚きを隠せずにいた。

そして「魔女の孫ということはもしかして私もおばあちゃんみたいに魔法が使えるの?」と聞いたユキに対しアケミは「ん〜どうだろうねぇ。私が魔法を使えるから孫であるユキにも杖を使えるかもね。」と言った。

その言葉を聞いたユキは満開の笑顔を見せた。

「ならおばあちゃん!少し杖を使わせてくれる?」そう言われたアケミは部屋の奥から横長でうす茶色の箱を持ってきてユキに手渡した。
渡された箱のフタを開けてみると中にはうす緑色の杖が丁寧にしまわれていたのだった。「実は私ユキが杖を使えるかもと思って先に買ってたんだよね、この杖はユキの物だよ」と言った。
(私だけの杖・・・)と思いながら杖を眺めるユキの姿を見ていたアケミはとても嬉しくなった。

「それじゃ練習してみようかね、私について来て」と言ったアケミはユキを連れて森の奥へと歩き始めたのだった。
「さてユキ、今から杖を使う練習するよ。まずは杖を、たてに2回振ってみてくれ。」
「え〜っと…たてに2回振るんだよね?」と一つ一つ確認するように言葉にしながらやってみると落ち葉が浮き始めたのです。
浮いた落ち葉を見たアケミはニッコリと笑顔になって言いました。
「やっぱりユキは私たち家族の遺伝子を引き継いでたね」と。
しかし、ユキにはその言葉聞こえていなかったらしく独り言になってしまっていた。
アケミが少しへこんでいた頃、ユキは呆然として腰を抜かしヘビのようにヘロヘロと木にもたれかかりながら座った後、こう言った。
「できた…できたよ…でも私が今やったのって湖で始めて会ったときにおばあちゃんが使ってた魔法だよね?」と聞いたユキに対しアケミはうなずいた。
ユキは頭がすでに混乱していた。
(え〜とえ〜とあの日、出会った魔女が私のおばあちゃんでその孫で、私まで魔法を使えるなんて…)と1人でぐるぐると考えをまとめようとしたが考え疲れせいか全くまとまらなかった。
そんな疲れ果てた姿を見たアケミは自分の家にユキを連れて帰るのであった。



第6章へつづく

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