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【安田記念】ファミナンから考える安田記念展望

さあ、今日は安田記念です!
今回もファミリーナンバーを中心に予想していきたいと思います。
ファミリーナンバーとは?という方は以下の記事も併せてご覧ください。

安田記念の予想の前に、前回の展望(ダービー)を振り返ってみましょう。


前回の振り返り〜ダービー〜

ダービーの展望は以下の通りです。

馬券は以下の通りです。

結果は以下の通り。

1着 ダノンデサイル(9人気)
2着○ジャスティンミラノ(1人気)
3着◎シンエンペラー(7人気)
という、なかなか予想しがいのある(?)結果になりました。
ダノンデサイルは皐月賞で横山典弘騎手が直前で異変に気付き除外となりましたが、ここで壮大に伏線回収をする結果となりました。人馬共にとても格好良いレースでした。
ダノンデサイルは22号族です。22号族がダービーを勝つのは2004年のキングカメハメハ以来で、この年はたまたまオークスも22号族のダイワエルシエーロが勝っています(オークスもそれ以来22号族の勝ち馬は出ていません)。偶然ではないのかもしれませんね。
22号族はピーキーな能力特性をしており、個人的にかなり好きなファミナンです(一口馬主として出資する馬を選ぶ時も、22号族を選びがちです)。22号族については、いつかここに記事を書いて語り尽くしたいと思っています。
ダービーは、私自身の予想としても◎◯が馬券内に入着し、良かったかと思います。
馬券も ◎シンエンペラー複勝一点で無事的中しました。G1回収率現在138%(9戦6勝)と引き続きプラス収支をキープできてホッとしています。
ダービーは(最後は才能溢れる馬が勝つ格式高いレースなので)適性という観点ではなかなか糸口の見つからない難しいレースですが、3年目にしてようやく初的中することができました。3年間の研究の成果として、ひとつの大きな達成のように感じています。4年目も頑張ります!

さあ、今日はいよいよ安田記念です!
安田記念は初めて的中した思い出のレースでもあり(2021年 ◎ダノンキングリー)、3戦2勝・回収率383%と一年で最も得意なレースと言っても過言ではありません。
【去年の安田記念】

自分で勝手にハードルを上げすぎて心配になってきましたが今年も頑張ります。ご期待ください!

安田記念のファミナン傾向

安田記念2024 出走馬のFNo.(ファミリーナンバー)

以下が安田記念出走馬のファミナン一覧になります。
「FNo.」欄の番号がファミリーナンバーで、番号の横の記号は△:地力系、◯:バランス系、▽:極軽系の分類を表しています。

安田記念2024 出走馬ファミナン一覧

ファミリーナンバーの色付けについては、黄色、緑色の順で良く、グレーは悪いという見方です(グレーは濃いほど悪いです)。
さらに、白字は人気以下に凡走しやすく、赤字は人気以上に好走しやすい(オッズ妙味◎)、という意味です。

安田記念でプラス評価のファミナン

安田記念で回収・着順ともに好成績なのは16号族です。シュネルマイスターが2021・2022・2023と3年連続で3着内に好走しています。他にも、2022年にはサリオスが8人気と不人気ながら3着に好走しました。去年のガイアフォースもあと一歩馬券内には届きませんでしたがマイルG1初挑戦ながら8人気4着と好走しました。
今年の安田記念に出走する16号族ガイアフォースのみです。
また、総合的な成績では16号族にやや劣るものの穴馬の激走が期待できそうなのは9号族です。近年では8人気のダノンキングリー(9号族)がマイルの絶対王者グランアレグリアを破った2021年の安田記念が印象的ではないでしょうか。昨年2着のセリフォスも9号族ですね。
9号族は安田記念に限らず東京1600mG1が得意なファミナンです(G2やG3でなく「G1」が特に良いのがポイントです)。
今回出走する9号族セリフォス、パラレルヴィジョン、ヴォイッジバブル、エルトンバローズ、ダノンスコーピオンの5頭です。9号族のシェア(約9%)に対して出走馬がとても多いので、陣営が適性を見極めて送り出している可能性もありますね。「9号族は東京マイルG1向き」というのは競馬素人のやさ島でも簡単に辿り着いた傾向なので、プロのホースマンからすると常識なのかもしれません。

安田記念でマイナス評価のファミナン

安田記念でマイナス評価のファミナンは16号族以外の地力系です。特に1号族は人気より大幅に凡走してしまうケースが多いです。今回出走の1号族フィアスプライド、それ以外の地力系ナミュール(7号族)が該当します。
ただし、去年の勝ち馬ソングラインは地力系(ブリティッシュ・ハーフブレッド・コロニアルナンバー)です。突き抜けた実力があればもちろん勝つことも可能です。
地力系はヴィクトリアマイルが苦手なので、ソングラインは安田記念の前に苦手なヴィクトリアマイルを勝てていたのが大きかったと思います。

安田記念の注目馬

安田記念のファミナン傾向を大まかに説明したところで、人気馬やその他注目馬について個別にコメントしていきたいと思います。

7番 ロマンチックウォリアー(10号族)

ロマンチックウォリアーは10号族で、ファミナン傾向は出走馬なしのため不明です。
ロマンチックウォリアーは香港馬で、香港を中心にG1を7勝した超名馬です。日本まではるばる来てくれて、安田記念を盛り上げてもらえることに感謝ですね。海外馬ながら前日時点で1番人気ですが、実力を考えれば順当な評価だと個人的には思います。
香港のレースと日本のレースは、凱旋門賞とジャパンカップのように両立できない印象は特になく、普通に勝ってしまいそうな気もします。実際に日本馬も香港G1で数多く勝利していますし、安田記念も過去に香港馬が優勝した実績が既にあります。
2000mのレースを多く使っていますがデビューは1200mですし、ただでさえ短距離の名門10号族の(元?)牡馬ですから距離短縮についても個人的には気になりません。馬柱的にはマイルのG1で負けているのが悪く見えるかもしれませんが、勝ったのはマイルG1を8勝したあのゴールデンシックスティですから気にすることはないでしょう。
香港ではほとんど良馬場しか走っていないようなので雨や道悪がどうなのか、というのは唯一気になる点ではあります。しかし、買うと決めたなら頭固定の馬券を買いやすい馬のように思います。

10番 ソウルラッシュ(8号族)

ソウルラッシュは8号族で、ファミナン傾向はややマイナス評価です。
8号族にとって安田記念は鬼門で、あのアーモンドアイですら安田記念には二度挑戦して二度とも敗れています
今回出走馬はいませんが、2号族も同じようにこのレースは鬼門です。2号族と8号族は極軽系らしい極軽系で、道中息を入れることが重要になります。安田記念はワンターンのマイルというコースの特性上、この「息を入れる」ことが難しいコースなのではないかと推測します。極軽系は道中息を入れられないと驚くほどパフォーマンスを落としてしまうので、2号族と8号族にとってこのレースは鬼門なのだと思います。
とは言っても、8号族で安田記念を優勝した馬もいます。ロゴタイプという馬です。しかしこの馬は先行策で勝利したため、極軽系ながら先行できる馬は勝ち目があるかもしれませんね。ソウルラッシュについてはゴリゴリの追込馬なのでこのスタイルは難しそうですが、雨は味方しそうでなかなか切れない一頭です。

17番 セリフォス(9号族)

セリフォスは9号族で、ファミナン傾向はややプラス評価です。
セリフォスは前走のマイラーズCの走りを見た時点で安田記念でも本命に推したいくらい魅力的に見えました。(いくらソウルラッシュがここ一年で成長したとはいえ)ソウルラッシュとは対照的に、昨年の安田記念でも2着と好走しているのも好印象です。
成長曲線的にも、9号族は5歳以降にピークが来るケースがとても多いです。2着だった昨年よりもさらに良いパフォーマンスができる可能性も高く、もしロマンチックウォリアーが一頭だけに負けるとしたらこの馬かなとも思います。
セリフォスは中内田厩舎所属で、同厩の仲間にプログノーシスがいます。4月末に香港のシャテイン競馬場で行われたQE2世Cでプログノーシスはロマンチックウォリアーにクビ差敗れ、全日本国民が悔し涙を流しました。今回、セリフォスが仲間の気持ちも背負って鮮やかにリベンジを果たしてくれることを密かに期待します。

5番 ナミュール(7号族)

ナミュールは7号族で、ファミナン傾向はマイナス評価です。
この馬については、ファミナン傾向も相まって本当に東京マイルG1が苦手なのだと今のところ結論づけています。
ソングラインのようにヴィクトリアマイルも勝ち負けしてくれれば一考の余地があったのですが、ナミュールにしてはいまいち振るわない結果でしたので、今回も馬券的にはノータッチで行きたいと思います。

2番 ガイアフォース(16号族)

ガイアフォースは16号族で、ファミナン傾向はプラス評価です。
この馬も本命候補です。ファミナン傾向の良さもさることながら、フェブラリーS2着という実績も魅力的です。東京マイルはなぜか、芝とダートのどちらも好走する馬が多い不思議なコースですよね。
道悪が得意というイメージは特にありませんが、マイナスになるイメージもありません。勝ったセントライト記念も稍重でしたからね。

安田記念2024 予想印

安田記念の印は

◎セリフォス
◯7 ロマンチックウォリアー
▲2 ガイアフォース
△10 ソウルラッシュ

でいきます!
◎◯▲はどれも本命に推したいくらい迷っていて、直前で印が変わりそうです。
ソウルラッシュについては道悪のため評価を上げています。
印はついていませんが他の9号族のパラレルヴィジョン、ヴォイッジバブル、ダノンスコーピオン、エルトンバローズも気になっています。
ステラヴェローチェも道悪で必ず買いたい一頭ではあるのですが、このレースのファミナン傾向はあまり良くないので悩ましいです。

馬券の最終結論はTwitterに投稿しますので、ぜひチェックしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
安田記念を楽しみましょう!


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