すきな詩

小学生のころ、担任の先生が教えてくれた

詩です。

井村和清さんというお医者さんが

30才の若さで骨肉腫に。

右足を切断しますが、転移してしまい

32才で亡くなってしまうのです。

小さいお子さんと、お腹に赤ちゃんのいる奥様を残して。

井村さんが、飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

という本をかかれていて

担任の先生が毎日この本を読んでくれました。

たしか、映画かドラマにもなったと思います。

その本の中に載っていた詩です。


あたりまえ


こんなすばらしいことを、

みんなはなぜよろこばないのでしょう


あたりまえであることを


お父さんがいる


お母さんがいる


手が二本あって、足が二本ある


行きたいところへ自分で歩いてゆける


手をのばせばなんでもとれる


音がきこえて声がでる


こんなしあわせはあるでしょうか


しかし、だれもそれをよろこばない


あたりまえだ、と笑ってすます


食事がたべられる


夜になるとちゃんと眠れ、 そして又朝が来る


空気をむねいっぱいにすえる


笑える、泣ける、叫ぶこともできる


走りまわれる


みんなあたりまえのこと


こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない


そのありがたさを知っているのは それを失くした人たちだけ


なぜでしょう


あたりまえ




私たちは、あたりまえのものを失ってから 

あたりまえのありがたさに

気づいてしまう。

あたりまえであることが大切だと 感じた1日でした。

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