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ボクらの時代 加賀まりこX天海祐希X若村麻由美 川端康成とのデート(抜粋

加賀まりこ

加賀 女優さん嫌いだったんだもん、彼は。
天海 基本的に自分から動くタイプなんですか
加賀 ノックする。いいと思ったら、男でも女でも。あなたもそうじゃない。なんでも自分から行くねアタシ。それを恥ずかしいとかカッコ付けるとか言う人がわかんない(←天海さんは男の人には自分から行かなかったから失敗したと言ってた

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加賀 川端先生は単なる私のファンだから。要するに私を見てたいだけのことなのよ。手を出すとかないわけだから。らんらんとした目でじっと私を見ているだけのデートなの。不思議なデートよ。それで先生に「悪いけど私忙しくて、朝撮影所に行くまでの時間、6時とかだったらご飯とか食べられるけど、それ以外はとてもない」っていうと「じゃ、6時にホテルオークラでご飯食べましょ」そういうふうにしか会ったことないの。で、たまたま岸惠子さんがね、いるあいだにね、川端さんが来て「もう加賀まりこは僕のこと本当に大事に扱ってくれないからすごくいいんだ」って。

父は映画プロデューサー

若村麻由美

若村 若い頃は「女の人は恋をするとキレイになる」が大嫌いで(笑)「こんなの恋だけじゃないんだよ!」ずっと思ってて(笑)「最近綺麗になったんだけど恋してんじゃない?」言われるたんびに「してません(怒)」みたいな。若い頃は思ってました。

加賀 あれってセクハラだよね。
若村 大っ嫌い。女の人も平気でそういう事を言うんですよ「最近綺麗になって何かいいことあったの?いい人ができたの?」言われたりするとサーっと...
天海 いつもいいことあるわ
若村 そんなことなくったってキレイになれるわ!

加賀 連れ合いの息子が自閉症で、日常的に接していたから(映画で)接し方は割と自然にできたかもしれない。一緒に連れ立って歩いてても、すれ違う方は微笑んでくれる人もいれば白い目で見る方もいればなんだけど、それはしょうがない。でもできれば、ああいう病気の子は決して怖くはないから。微笑んであげて欲しいのね。手を差し伸べてなんて望んでないけど。

天海祐希

またやってくれないかしら

天海 このお仕事に就く、人様に顔と名前を覚えていただくことが、どういう事が起きるのか、今もう十分なんとなくわかるじゃないですか。なる前にわかっていたらこのお仕事につきましたか、って人に聞くんだけど。実際わかった時に「これは本当はやらない方が良かったのかもな」って思ったんだけど。距離感がわからない時ってあるじゃないですか。割とどんどん入ってこられるのを、ものすごく全力で止めるかなあ。

加賀 壁作るタイプだから

天海 応援してくださる方もワッて来ちゃうから「それ以上は嫌だ」自分の中で折り合いをつけるのが難しい年齢の時があるんですよね。若い頃、二十歳とか、宝塚歌劇団の何年間とかはそういうことの闘いでしたね。



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