【拿法の魅力を初めて知ったのこのときだった!?】2011年上海研修時の思い出
2011年に行った上海研修。
春だったけど、空港に着くと寒さを感じました。
旅の初日は早朝散歩から始まります。
ホテル近くで活気のある市場を発見。
衛生面がどないなってんのか買い物はようしませんでしたが見て回るにはちょうどよかったです。
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上海中医薬大学附属龍華医院にて特別研修を受けました。
後述のエレベータ事件のせいで少し遅れて到着。質素な治療室ですが先生方はとても明るく、アットホームな雰囲気なのが印象的でした。最初に診察を受けていたのは頸椎の痛みを抱えていた4歳の女の子でした。若手の先生がカランコロンおもちゃで女の子を気を引いている間にアッという間に素早い手さばきで治療が進んでいきました。
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ふと興味本位で
按摩と推拿の違いについて尋ねてみると
”街中にあるマッサージは按摩
病院で受けるマッサージが推拿”
との答えが返ってきました。
ホンマかいな・・・!?
でも、中国らしい説明やなぁ(笑)
教科書を開くと
・以前は推拿を按摩、医療練功を導引と称した
・両者は同時に用いる医療方法である
・BC722~AD220に2者が医療手段となっていたとの記載あり
・明/清時代に主に小児治療など応用面でさらに発展した
・このときから按摩を推拿というようになった
と載っています。
今回の研修
数多くある推拿の手技の中でも、
一番の学びは基本手技の「拿法」でした。
しっかり「拿する(つかむ)」ことを覚えました。
座位で「拿肩井」など体験すると
一見簡単に見える手技ですが
内臓を上向きに引っ張られるような力強い手技でした。
さすが伝統手技療法
推拿の奥深さを感じました。
歴史上、按摩から推拿に名称が変わった理由は
「按法・摩法」→「推法・拿法」の重要性を教えてくれているかもしれません。
でも
それよりも何よりも
病院研修で思い出に残ったこと。
それは
朝一番のエレベーター事件です。
重量オーバーで動かなくなってしまったのに
誰一人として降りようとしない患者さん達。
10分ほど動かぬまま皆でにらみ合いが続いていました・・・
結局入り口近くにいたオッチャンとオバチャン
それからエレベータガールが降りてくれて
ついに動き出しました。
後で推拿科の医師らに聞くと
通常エレベーターは使わないとのことでした。
推拿科のフロアーは7階やったけど(笑)
皆さん歩くんですかね?
どれもこれも
いい思い出です。