ただの気晴らしだったのかしら Part 1
くどくど私の心の惨状について語ったり、さんざん脱線したりしている間に、自分自身もなんだか記憶が曖昧になってきつつあるので、そろそろこの後に起こったことの顛末を。あれからもうすぐ2ヶ月経つんだな。
わたしの運命のMr.シートベルトとやり取りを始めて1ヶ月弱、忘れもしない2018年開始早々のあの日(「言葉に救われる」というおみくじを引いた2日後)。その日は朝送ったLINEに珍しくなかなかお返事がこないので、もしやインフルエンザにでもかかって倒れたのかと心配しつつ、夜にでももう一度連絡しようと思っていたわたし。
なかなかしびれる仕事の会食を終えて家に着いてのびきっていたところに、彼からのLINEが来ていることに気付く。開封すると、思わず二度見、何かの間違いではないかという予想だにしない内容が。
要約すると
自分は彼の妻で子供もいる、彼は不倫の常習犯で、わたしにも「いいかげん不倫はやめてほしい」。真相が知りたければ連絡を取ってほしい。
と、自称妻だと名乗る女性から、彼のLINEアカウント経由での連絡。
なんともはや、自分の身に起こっていることがまったく理解できない状態。
わたしが不倫?まさか。
全身震えと鳥肌が止まらない。状況が理解できない。目の前で起こっていることが分からないという状況は恐怖でしかないことを知る。
わたしが当時把握していた情報として、彼はお子さんはいるけど離婚しているはず。何かがおかしい。というかトータル的におかしい。
彼のこれまでの言葉を信じたいけれども、この自称妻が言っていることが100%嘘だとも言い切れない、説明できないもやつきがあったのも事実。
そもそもマッチングappで会うくらいなので、身に危険が迫らない程度の身辺調査(ちょっとした興信所並みのリサーチ力 を発揮してGoogle検索、Google画像検索、各種SNSの事前確認)はしていたわたし。
リサーチの結果、結婚指輪をしている画像が複数見つかったので、会って早々に結婚していないかはしつこめに本人に確認済み。そこで離婚しているとの回答だったので、お互いに好意があることも確かだった(と思い込んでいた)し、それ以上深堀りすることなく、ゆるりと今後付き合う、みたいな関係になっていくものかなぁと漠然と思っていたおめでたいわたし。
実際にはお食事デートを数回重ねて、毎日ものすごい量のLINEをしていただけの関係だけど。
なによりタクシーの後部座席でシートベルトをするくらいには用心深いのに、いきなり妻にバレてこの展開になるうっかり度合いっていったい。それにしてもLINEのメッセージが脳内を駆け巡って、寝ようとしてもざわざわが止まらず眠れない。
「不倫はもうやめてください」などと言われても、離婚してると言われていたからなぁと思うし、そもそも不倫に該当することはしていないような気もする、とへりくつのようなことも言いたくなる。もし自称妻が言うことが本当なのなら、妻や家族には申し訳ない気持ちはあった。
しかしながら、この時点のわたしは人生で5本の指に入るかもしれない混乱ぷり(辛いことはあっても、混乱することは少なめ)。彼に激しく騙されている可能性も極度に拒否したいというのが前提の考えになりがちで、「彼にも何か事情があって悪くないかもしれない」とか「彼と私の仲を引き裂こうとする過去に関係のあった女性かしら」とか「わたしの反応見たさに、なーんてね!という連絡がその後来るに違いない」とか、ありとあらゆる(あり得ない)パターンを想定。
それにしても、本人じゃなくて奥さんから突然関係を断ち切られるなんてひどいし、とにかく何かの間違いだと思い込もうとしていた。
このとき一番つらかったのは、信じていたことの根底が完全に揺らいだこと。彼のことを完全に信じきれない自分の心境も含め。
ここまでの出来事だけでもわたしのキャパシティをだいぶ超えていたのだけれど、これはまだまだ山の6合目程度だったと知るのはこのあと。長くなってきたので続きはまた今度。
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