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The complete book of mana cards を書いた理由

私が初めてマナカードを手に取ったのは15年ほど前のこと。

美しく謎めいたイラストを見て、はるか昔に見覚えがあるような、そこに自分が存在していたかのような懐かしい錯覚が起きました。

このカードは奥が深いはず!

そう思ってじっくり付属本を読んでいたあるとき、果たして「シンボルの説明」をスラスラ理解できる人はどのくらいいるのかな?と小さな疑問が湧きました。

フラダンサーである私には聞き慣れたハワイ語やストーリーが多かったものの、読めば読むほど内容や表現のむずかしさを感じたのです。

これはなんの絵だろう?これは何のことを言っているの?全然ハワイが見えてこない。もっと深く理解しないとリーディングなんてできないのでは?こんな私が触っていていいの?

そんなことを思っていたら、しばらくマナカードから離れてしまって。でもたぶんこの頃から、大切なのはカードの説明ではなくシンボルが伝えるハワイの本質の方だと感じていたのかもしれません。

そして月日はどんどん流れ、もうその存在を忘れかけそうになっていた頃、急に棚の隅にあったピンクがたびたび目に入るようになってきて。

なんか気になる、なんか伝えたい。

それからというもの、ハワイ語の辞書を片手に古い英語の本を何冊もパラパラとめくり、ときには尊敬すべきハワイアンやクプナ(年配者)に聞いてみたり、こうして謎を解きが始まりました。


本来カードリーディングに正解はないので、インスピレーションだけで読めばいいのかもしれません。

でも私はフラを通してハワイの人々と接してきたとき「Knowledge is power」「知識は力になる」ということを教わりました。

それは、どんなことも基本を学ぶことが大きな力に繋がるということ、自分なりに表現していくのは基本のその先にあるということです。

ここでいう基本とは、カードリーディングの基礎や方法ではなく「ハワイを知る」ということ。「マナカードを知るにはまずハワイを知ること」それが1番重要だと確信したのです。

もともと文章を書くのがすきだったこと、ハワイの魅力をもっと言葉で表現したかったこと、これまでの経験をいつかシェアしたいと思ったこともあり、それがこうしてマナカードを通して「ハワイ」を伝えるという最高の形になったわけです。

読みたい!ほしい!という友達が背中を押してくれたのも励みになって。これを機に、ハワイを愛する人たちの心もコネクトしていけたらどんなに素敵なことだろう。

たくさんの願いを込めて「The complete book of mana cards」を書き上げました。


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