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初めての泌尿器科ー第5話(一旦、完結。)ー自分で原因を作らないで。

ー前回までの日記ー
婦人科で膀胱炎と診断され、泌尿器科を受診。
泌尿器科では、1度目の検査では「細菌なし」、2度目の検査では「おしっこ汚れてるね」と言われ、膀胱内視鏡を行いました。
検査結果は、異常なしー。

ー検査のあとー

検査が終わり、診察室に呼ばれました。

「膀胱の中は、おかしなところはないですね。お薬は飲んでいますか?」

「いえ、実はあまり飲んでいなくて・・・」

「どうしてですか?めんどうだから?」

泌尿器科の先生は、割と年配の男の先生です。怒られている感じではないのですが、なんとなく、どこまで話していいか悩んでしまいます。

「えっと・・・」


前回出されたのは、膀胱の働きを調整するお薬。

普段から、お薬を飲むことにも、不安になりがちな私。
「薬の副作用が出るのでは」だとか、「飲み続けることで、何か他の不具合が出るのでは」と心配になってしまうんです。

膀胱炎だと思っている私は、「たくさん水を飲んで、たくさんおしっこをださないと」と思っていました。

つまり・・・
「お薬を飲んで、尿意が遠ざかってしまったら、尿が溜まって細菌がより繁殖してしまうのでは」と、考えてしまっていたんです。

先生に、そのことを伝えました。すると・・・

「うーん。尿が溜まると、細菌が溜まるというのは、間違いではない。
ただ、その部分だけを切り取って読んでしまうと、ちょっとおかしなことになる。」
「自分で理由をつけないでくださいね。僕が知りたいのは、現象なんです。何が起きていて、何に困っているのか。」

とのこと。

あれ???

「あの、今日の尿検査の結果は、膀胱炎はないんですか?」

「今日のおしっこはきれいですね」

なんと!!!膀胱炎ではなかった!!!

尿検査、よくわかりません。

婦人科→2回連続で膀胱炎と診断。
「おしっこがとても汚れている」
泌尿器科→膀胱炎ではない。
2週間後、泌尿器科で再度の検尿→「おしっこがとても汚れている」
1ヶ月後の検尿→膀胱炎ではない。

「膀胱炎じゃなくてよかった。」
「でも、こんなにトイレが近いのに?」
「お腹まで痛い気がしていたのに?」
「じゃあ、薬を飲んでトイレが遠くなっても、細菌が繁殖する心配はない?」

頭の中で、ぐるぐると考えが回ります。


「う~ん、どうしましょうかね。
まぁ、そういうことなら、お薬を変えてみましょうか。
お薬も、どこに作用するかによって色々あるんです」
先生はおっしゃいました。

「膀胱炎じゃないなら、薬を飲んだ方がいい!」
私の頭の中で、答えが出ました。

「はい、ではお願いします。次は、頑張って飲み続けてみます。」
答えました。


膀胱炎疑惑?、ひとまず終了です。

お薬を飲んで「過活動膀胱」を治す、という目的に変わりました。


しかし、今回の件で学んだことが一つ。


「自分で理由をつけないでください」

泌尿器科の先生に言われたこと。

ものすごい真実を言い当てられた気がしました。


私は、自分が膀胱炎だと思って(というか、言われたんですが・・・)、あれこれネットで調べて、「腎盂腎炎になるかも」とか、「薬を飲んで尿が溜まったら膀胱炎が悪化する」とか、あれこれ考えて。

自分の心の中で、問題がどんどん大きく膨らんで。

そのことに、がんじがらめになっている。


これは、何についても、言えることなんだと思う。

私の性格。特性。

不安が広がる原因。


「自分で理由をつけない」
意識できるようになったら、少し楽に生きられるかもしれないと思いました。

この考えが得られたことは、今回の泌尿器科診療の一番の成果かもしれません。

苦しい自分の性格改善に、少し光が差したような気がしました。

「過活動膀胱」が良くなるかどうかは、これからのお楽しみ。
今のところ、薬が効いているようで、良い感じです。






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