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コンセルトヘボウ、天上からの調べ

屈指の音響を誇るコンサートホール、アムステルダムのコンセルトヘボウに行ってきました。

演奏はブリュッセルフィル、プログラムはブラームスのヴァイオリン協奏曲op.77とマーラー交響曲第1番(巨人)。

ホルンやクラリネットは、天上から聞こえてくるようなまろやかさ。

弦はタペストリーの絵柄全体と細部の縦糸・横糸が同時に見えるような、非常に繊細で立体的な響き。

打楽器も参戦して音の粒がふっくらまとまり、大きな球体となって座席ごと包み込むような、素晴らしい体験でした。

開演早々私は歓喜のボロ泣き、夫は安らかに入眠。場が温まった後のマーラーも盛り上がり、この心地良い2.5時間が終わってしまわぬよう祈るのみ。

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今回の座席はステージに向かって右側の2階席やや後ろ寄り、最前列。音のバランスは中央付近には敵いませんが、ステージがしっかり見え間接音のモワッと感も少ないこの位置は個人的に落ち着きます。

オフィシャルサイトの「ドレスコードなし」の表記に違わず、欧州の夜のコンサートとしては割とラフな服装でもOKな印象。Tシャツ・スニーカーの方もちらほら。この日はジャケットを着ていれば「ほぼ正装」にカテゴライズされたと思います。

日程・演目にもよりますが、肩肘張らずに聴けるのは自由なオランダらしくて素敵。

いつかこのホールでコンセルトヘボウ管の演奏も聞きたいなと思います。

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Brussels Philharmonic公式サイト:ブラームス感ゼロの夏フェスのような画像をお楽しみください。

Concertgebouw公式サイト:クラシカルなソリスト画像で美しく。


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