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焼物の街

有田焼なら古伊万里、柿右衛門、鍋島、
茶人の好みなら「一楽、二萩、三唐津」
日本六古窯は越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前、
みんな特徴が違うなり。覚えられないけどどれもこれも見ていて飽きない。
昨日は電車の隅っこで創作のためにお尻のことばかり調べてたらなんでも覗いてしまうらしい少年が覗き込んできて慌てた。なんでも言葉にしてしまう子だったから見せなくてよかった。ごめんよ。電車ではこういう陶器のことを調べてればよかった。外でお尻出したりしないのと同じですよね。電車でフロイトを読む時にも感じる居づらさも同様、公の場ですることではありませんでした。
年末、とても美しい青磁を作家さんの陶房で購入しました。入ったときは「隣の仕事場にいます」みたいなことが玄関に書いてあって誰もいなくて山の陽射しのなか、数は多くないけどひとつひとつまるで違う様子で並べられた陶器をじっくりじっくり見せていただいた。前日からたくさんの陶器をみて素人なりに目が肥えたらしく一目惚れした作品もあった。本当に素敵で感激した。ほかにもいくつか迷っていたら作家さんが帰ってきた。いろんなお話を聞けた。知らないことばかりだから驚いたりなるほどーということばかりで自然ってすごいと改めて思った。一つだけ遠く離れた陶房だったけど入ってみてよかった。良き出会いでした。後から知ったのだけどたくさん賞を取られている作家さんみたい。
陶器屋さんの並ぶ坂道を登りながらいくつかの店に入ってみたけどそこはみなさん商人というのかな。プロだなあと思いました。本当に小さな街だから地元の人みんな繋がってるって感じだったし。店には若い息子さんみたいな人が多くて服装もラフで最初お店の人とわからなかったのだけどそこでも色々教えてくれた。話もすごい上手であれこれ色々聞いてみたかった。けど控えた。ジンバブエでの商社マンの働きぶりのすごさとかも教えてくれた。ものができるには原材料がいってそれを手に入れるためには全く文化の異なる人との交渉が必要で、莫大なお金も動くんだな、と自然ってすごいに人間もすごいが加わった。はー。世界は広い、と日本の小さな小さな町から学んだのでした。