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#20 午前5時の独白という名の覚書

最近脳裏をよぎる光景がある。
自分が後ろ向きに落ちていく光景。
落ちた先は深い海の底か、うだる暑さに包まれた街のど真ん中か、はたまた静かな暗闇の中か。

夏はドラマチックだと思う。
春も秋も冬もドラマチックだとは思うけど。
多分「カゲプロ」とか、最近出会った「小説 夏と罰」という曲とか、「あの花」とかの影響だと思うけど。
夏に聴く、切ない曲が好きだ。
ちなみに今聴いてるのは、りょーくんが歌ってる「夏の半券」

明け方、バイト先から帰る時。道端の吐瀉物を啄くカラスの姿があった。その日は燃えるゴミの回収日でもあって、ゴミ捨て場にはいつものようにカラスにつつかれたあとのゴミが散乱していた。
電柱の上からカラスたちがこちらを見ていて、僕が通り過ぎるのを今か今かと待っているようだった。
あぁ、あいつらも生きるのに必死なんだなとか思って、あいつら「も」とか言ったけど、そもそも自分が生きるのに必死なのかどうかすら分からない。

夜勤明け、始発電車に乗るといつもの人達が乗ってる。こんな朝早くから出勤なんて大変だなとか思う。逆にこのおじさんはいつも爆睡だなとかも思う。この時期、もう東の空は明るくて、最近は雨が多かったから、雲の隙間から青空が見えると、まぁこんな朝も悪くないなと思う。
まだみんなが寝ているような時間の空は、いつもより綺麗で好きだ。

人間らしい生活がしたい。

人間らしい生活とはなんだと思うが、僕が寝る時間にみんなは動き出していて、いや別にそういう生活が嫌いなわけじゃないけど。明け方の空は好きだし。
普通じゃない感じも好きだ。大多数に飲み込まれるより。

マジョリティに飲み込まれたくないなと思う。
マジョリティが悪いわけじゃないけど。マイノリティがいい訳でもないけど。

横浜駅が最近新しくなったからかどうかは知らんけど、なんだか人で溢れてる。
この前行った新宿より混んでで、正直しんどい。
外出自粛の頃の方が、息がしやすかった。
いつもこのくらいだといいなと思った。
夏祭りとかも行ってみたいけど、多分人混みで死ぬだけなのでやっばり行かないなと思った。
そもそも今年はお祭りないね、たぶん。

美術が好きで、勉強がしたくて大学に来たのに、今それを研究するのが億劫になってる。
好きだったものを嫌いになっていく自分が嫌いだ。
大学の授業は面白いし、自分で研究したり美術館行って作品見たりするのももちろん好きだけど、今でもめっちゃテンション上がるけど。
それでも前より、自分の中心にはいないなと思う。
じゃあ中心には何があるんだよって話なんだけど。
なにがあるのか、自分でもよく分からないんです。

ひとつの事にあまり特化できない。
広く浅くが自分のタイプ。あと飽き性。
色んなことに興味は持つのに、いざやってみると直ぐに飽きる。
だから、ひとつのことをずっと好きでいられる人は羨ましいなと思います。素敵だなと思います。

みんなが泣かないでいられる世の中になったらいいなと思います。暴言や誰かを傷つける言葉が少しでも減ると嬉しいなと思います。素直に謝れる人が増えたらいいなと思います。
自分もそんな人間でありたいと思います。

眠くなりました。おやすみなさい。




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