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荻野貴司さん交流会の思い出

2017年だったと思うのだが、私はある理由で箱根へ行った。そのある理由とは、「荻野貴司後援会、交流会」に参加するためだった。

ところで、そもそも私は荻野貴司さんのファンであるのか?YESかNOかで言えばそれはNOだ。もちろん好感は抱いているし、ネームタオルも持っている。だが、ファンと言うほどではない。それくらいのスタンスだ。

ではその私がなぜ「荻野貴司交流会」へ参加することとなったのか?それは、「今年の荻野貴司さんの交流会、まだ枠が空いているらしい」ということをたまたま知ったためであった。
そしてその時たまたま暇で、たまたまなんとなく行ってみたいという気持ちを持ったのである。それさえ揃えば人は動ける。というわけで、翌日には行くことを決意したのであった。

交流会に参加するためには、まずは後援会長に電話をする必要があった。
「あの~、参加したいのですが……」
「おお!ちなみに誰のファンなの?(※この時は清田・鈴木両選手も交流会に参加する予定だった)」
「荻野さんです(小声)」
「荻野君ね~。貴司は本当に繊細で、この前そばを打ったときも本当にそばらしい細い麺を作ってねwあ、清田はほうとうみたいになっちゃったんだけどw」
という、会長のサービス精神による「その情報は必要なのか?」という情報を得て、箱根に向かった。

その前に、「なぜ千葉ロッテマリーンズなのに交流会が箱根なのか?」ということについて説明したい。ちなみに荻野貴司さんの故郷は奈良県明日香村であって、箱根には無関係である。
答えとしては、後援会会長が小田原に住んでいるから、である。「なぜ小田原の人が千葉ロッテマリーンズの選手(奈良県出身)の後援会会長に?」ということは聞かないでほしい。知らない。

その日の箱根は快晴であった。私は箱根に宿を取り、万全の準備で後援会に臨んだ。なんでかは未だにわからないが、フォロワーさんも一人一緒に行くことになった。
いや、本当になぜなのか。彼女は涌井と能見さんが好きらしい。二人は絶対に出てくることはないのだが。

ちなみに関係ないが、彼女が会長に電話した際には、荻野と清田のおそばエピソードの他に角中のエピソードも聞いたとそうだ。ただし、角中は出ないとのこと。
ふうん、という感じである。大地のことを話すべきはないのか?とちょっとだけ思った。

ホテルに行く前に、あれ荻野じゃ?とフォロワーさんが言った光景があったのだが、それは子供をあやしながら車を降りるパパだった。
私は目が悪かったので、よくわかんないすねと言ったが、よく考えたらやっぱ荻野だった気がする。おそばエピソードと同等レベルのどうでもいい話で申し訳ない。

会場内は三つに分かれているとのことだった。清田、荻野、大地のブースだというので、最初はじゃあ荻野でと言っていたのだが、いっぱいだったので清田の方に行った。まあ比較的、誰でもよかったのだ。

なんか遺影みたいなクッキーをもらった。

清田ブースは何がよかったって人がよかった。みんな優しい人たちばかりだった。私はこの時点ではまず言うほどロッテファンでもなかったのだが、この人たちを見てたら、来年はロッテを応援しよう……と思えたし、清田は幸せ者だなあと思った。

交流会は選手入場によりつつがなく始まった……と思ったのだが、ここであるハプニングが起きた。なんと、あの後援会会長が当日ぎっくり腰で入院してしまったというのだ。そうか、それは大変だ……としか言いようがないのだが。お大事にしてほしい。

結婚式か?

いや、選手の交流会(ディナーショー)というのは複数行ったことがあるのだが、大抵このように結婚式会場のようになってしまうのだ。そりゃホテルのような会場に無造作にメインを据えていれば自動的にそうなるだろう。
MCがいて本人がいて、と言う形式ならその限りではないが、今回はMCはおそらく後援会のメンバーから選ばれた、本職ではない方だったので余計にそうなってしまった。

選手たちとの距離感はこんな感じである。


iPhone6sの撮影である。近かった。しかもトーク中以外は別に近づいても怒られないし、清田とずっとしゃべっていた女性もいた。すごい。

途中で会長がIPadからご挨拶をしてくれたのだが、300人も集まったという事実に感涙していた。涙声の会長を選手は少し戸惑いの表情で見ていた。

選手たちのトークは可もなく不可もなかった。荻野貴司さんに執拗に住所を聞こうとしている男ファンは怖かった。何をするつもりだ。
荻野貴司さんのトーク力は、とりあえず後援会の皆さんの前では無難程度に収まるのだと知った。

実際に見た感想だが、荻野貴司さんは前腕たくましく、小顔だった。
清田は体が分厚く、長打を期待する首脳陣の気持ちがよくわかった。
大地さんは好青年だった。すごい選手なのに特に印象に残らないところがすごいなと思った。

しかし、荻野貴司さんのあのすごくのんびりとした感じは一体なんなのだろう。体育会系で、あのようなふわふわした感じで生き残れたのだろうか。生き残れたのだ。不思議だ。

ビュッフェがあると聞いていたが、その料理は目の前でシェフが天ぷらを揚げてくれたりするすごいものだった。その後行ったどのディナーショーよりも、その点において良心的だった。

最後にサイン会があったのだが、それを知らなかった私は皆がユニ等のグッズにサインしてもらう中、一人スマホの裏にお願いした。

これ周りは清田ガチ勢なので殺されるんじゃないかな?と思ったが、案外みんなかわいいと言ってくれて好評であった。清田ファンほんと優しい…………

荻野が最後のギリギリまで、別のブースの人にまでサインをしてくれていて、人気の理由がわかったような気がした。私は完全に初動をミスってもらえなかったが、よく考えたら清田の時点で貰うものが尽きていたのだからそれでいいのである。

ちなみにもらったサインは後日びっくりするほどきれいに落ちてしまった。清田、ごめん。

関係ないといえばないが、箱根はとてもいいところだった。

みんな箱根に行こう!


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